Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

Hyper-V Serverを動かせるハードがあったので・・・

少し前にVMwareBroadcomに買収され、VMware ESXiの無償版ライセンス(vSphere Hypervisor)が提供終了が伝えられましたが、遂にWebサイトから入手不可になったとのナレッジが公開されました。
kb.vmware.com

私は既存ユーザーなので現在利用している機器をリプレース(置き換え)するまでは使い続けられますが、将来的にどのような環境に乗り換えるかを考えておく必要があります。
2024年1月に公開した記事ではNutanixを個人的な乗り換え先の最有力候補に挙げましたが、ストレージの要件が(私が主に利用しているミニPCでは物理的に)難しいことが発覚したため、再び検討を進めています。・・・具体的には、Nutanixの内部コンポーネント別に(1つのドライブで3つのパーティションではなく)3台の物理的なストレージ(SSD/HDD)が必要とは思いもしませんでした・・・。
sylve.hatenablog.jp

そんな状況下で、秋葉原の中古屋でNICのチップでIntel I219-LMを搭載したNUCを見かけてしまいました。NUCなんて自宅の中で見える範囲に3台あるので(!?)*1珍しいものではありませんが、I219-LMというのが注目ポイントです。
このNICチップ、正式にWindows Server OSに対応したNICチップでして、IntelサイトにもWindows Server 2019向けのデバイスドライバが公開されています。
www.intel.co.jp

つまり、VMware ESXiの後釜候補としては早々に切り捨てた(Windows Server 2019がベースの)Hyper-V Server 2019を動かせることになり、結構興味を持っていました。
しかし先立つものが・・・と躊躇していましたが、以前見た時より1万円近く値下げされていることに気付いてしまいまして・・・。

今回衝動買いしたNUCについて

  • 入手元 : じゃんぱら
  • 商品名 : Intel NUC8v7PNH
  • 浪費金額 : 税込み23,660円(中古/メモリ代込み)

Intel時代に発売されたNUCで、世代はIntel 第8世代Coreと骨董品に片足を突っ込んだモデルです。
一見すると普通のNUCに見えますが、新品販売時は茶箱パッケージだったようなので、どちらかと言うと法人向けの印象があるモデルです。
akiba-pc.watch.impress.co.jp

このNUCを買った理由は搭載されているNICで、Intel I219-LMを搭載していること。同世代の一般的なNUCはIntel I219-Vと呼ばれるチップが搭載されていることが多いのですが、I219-Vは完全にクライアント向けWindows(Windows10/11)向けのNICなので、Windows Server系ではデバイスドライバが存在しないため利用できません。クライアント向けWindowsデバイスドライバを書き換えれば(I219-Vを)使えなくはありませんが、書き換えにより未署名ドライバ扱いとなるため、個人のプライベート環境としては何も問題ないでしょうがイレギュラー対応が発生するので*2避けたいところです。
I219-LMならばバッドノウハウなイレギュラー対応に頼らずとも然るべき姿でデバイスドライバが適用可能なため、Hyper-V Serverの検証環境としては絶対に欠かすことのできない要素です。・・・個人環境なのに、そこまで(意識高い『系』みたいなことを)考える必要ある?と問われると何も言い返せませんが、そこは一応無理のない範囲での自己投資なので・・・。

なお、同時購入でメモリ16GBを1枚だけ購入していますが、自宅内の既存PCからメモリを捻出する予定で購入した代替部品です。本当は性能面を考慮するとメモリを2枚1組のデュアルチャンネル構成で利用するのが理想的*3ですが、大した用途で利用していないPCからの捻出予定のため、予算をケチりつつ在庫状況との兼ね合いで16GB1枚に抑えた次第です。

Hyper-V Server 2019検証がメインですが・・・

NICチップがキーポイントで購入したNUCなので、Hyper-V Server 2019をメインに検証名目の「お戯れ」で試す予定ですが、Hyper-V Serverに限定せず様々なハイパーバイザー環境を検証する環境として利用していく予定です。

例えばProxmox VE、ポストESXiとしては最有力候補とされているようなので、将来的にユーザー増加に伴うナレッジ充実を考慮すると、(サブスクリプション未設定だと毎回Webコンソールにメッセージを吐き出すのが気に入りませんが)再考するに値します。*4
Proxmox VEが検討に値するならNutanixも・・・と行きたいところですが、あちらは冒頭にも触れた通りミニPCでは物理ストレージ台数制限を回避できなさそうなので、私が富豪になり一軒家や大きな賃貸住宅に引っ越して本物のサーバを(物理的に設置の意味合いで)使えるようになるまでは厳しそうです。

将来的な願望はさて置き、まずはHyper-V Server 2019をメインに・・・と言うか、Hyper-V Server 2019単体だと(CUI相当の)Server Coreしか入らないため、(雑に説明するとWebコンソールの)Windows Admin Centerと併用して利用して行こうと思います。
www.microsoft.com
www.microsoft.com

ストレージは手持ちで余らせているNVMe WD_Black 500GB+2.5-inch 1TB SSD、メモリはNUC8i5BEKから16GB*2を拝借、それなりの構成になっています。NVMe SSDが無駄にWD_Blackとゲーミング仕様ではありますが、一応WD_Redに次ぐくらい耐久性があるモデルでOSを取っ替え引っ替えで使う用途ならば、耐久性が高い分には都合が良いので検証環境としては最高の環境です。
・・・最終的にどんな環境とするかは分かりませんが、この環境も長く大事に使っていきたいところです。

*1:内訳はメインPC・ESXiサーバー・雑に使うPCの3台ですが、実は録画サーバーとして視界に入らない場所にもう1台あったり・・・。

*2:具体的には書き換えを実施した未署名ドライバを強引に適用させる設定投入・未署名ドライバの適用・他の未署名ドライバを適用させないために元の設定に戻す対応の3点が必要です。

*3:メモリ帯域をそれぞれでフル活用できるため、同じメモリ16GBでも16GB*1より8GB*2の方がパフォーマンス改善に効果的と言われています。

*4:なおインストール時にメールアドレス入力させるのも気に喰わないのですが、どうやらメール発報用(障害発生時の連絡用)らしいので、「ぼ・・・ぼくちゃんの被害妄想っしたー!!!11」と自らの過ち(認識齟齬)を自白しておきます・・・。

Galaxy Note 10+(SM-N975F/DS)にLineage OS 20を焼いてみた

それなりの状態でそれなりの価格だったSamsung Galaxy Note 10+にLineage OS 20を焼きました。

Pixelシリーズと異なりfastbootコマンドを使わずにリカバリを焼き込む必要があり少々戸惑う部分はありましたが、とりあえずLineage OS 20に入れ替えてソフトウェア的に延命させることに成功しました。

過去ROM書き換えを行ってきたPixelシリーズのようにFactory Image(メーカー出荷時のROMイメージ)*1が公開されていないため、元の状態に戻すことは恐らくできないので(Galaxy Note 10+に)飽きたとしても元のイメージに戻して売却・現金化ができない点に注意が必要ですが、ザックリと手順などなどをメモ程度に記録を残します。

大前提条件

Pixelシリーズなどでは意識する必要のない部分ですが、Galaxy Note 10+・・・と言うか、Pixelシリーズ以外では特に注意を払う必要のある部分です。

Lineage OSに書き換え可能なモデルが限定されているため、必ず対応機種であることを確認してください。
Galaxy Note 10+の場合は、Lineage OSの機種別Wikiに記載がありますが、以下の2機種に限定されます。

SM-N975F
SM-N975F/DS

https://wiki.lineageos.org/devices/d2s/

Lineage OSへの書き換え可否はなんなのかと言うと、どうやらSamsung独自SoCのExynos搭載機種のみLineage OSに書き換え可能なようで、広く利用されているQualcomm Snapdragon搭載機種はLineage OS書き換えが(草稿を作成している2024年2月中旬時点では)行えません。
この点を考えず適当にGalaxy Note 10+を購入してしまうと、下手すれば文鎮化不可避なのでモデルナンバーまで確認した上でROM書き換えを考えるよう注意してください。

事前準備事項

過去に何度かROM書き換えは行ないましたが、Galaxy Note 10+の場合はそこはかとなく準備事項が必要です。
単にスマホ本体と(adbコマンドやfastbootコマンドなどの)SDK Platform-Toolsがあれば十分と言うわけではないので、必要なものを羅列しておきます。

  • SDK Platform-Tools
    • ROM書き換え時に必須のadbコマンドなどが含まれたツール一式、これはROM書き換えを行う場合は絶対必須になります。
  • Heimdall
    • Pixelシリーズなどで(ROM書き換えを行う場合に)利用するfastboot相当、Galaxyシリーズの場合はこれを利用します。
    • リンク先はLineage OSナレッジから案内されたURLですが、知見が無いだけと言うのもありますが、出所怪しいツール*2なので「何か」があっても言いように1回ポッキリの使い潰し環境を推奨します。
  • (Windowsユーザーのみ)OEM USB Driver
    • WindowsユーザーのみOEM USB Driverが必要になりますが、どうもZadigと言うツールを利用しての導入が必要のようです。
    • 私の知見が無いだけと言うのもありますが、こちらも出所怪しいツールなので「何か」があっても言いように1回ポッキリの使い潰し環境を推奨します。

見慣れぬツールを思考停止で「出所怪しいツール」と称していますが、ナンカヨクワカランモノを利用するので、1回ポッキリ使い捨てのROM書き込み環境を準備するのをお勧めします。
私の場合は余っているミニPCにUbuntu 22.04 LTSをインストールして、その環境でROM書き換えを実施しました。最近は3万も出せば新品で適当なPCが手に入るため、もしAndroidカスタムROMで遊ぼうとされている人は、安価な適当なPCを調達するのが良いでしょう。カスタムROMイジろうってくらいの人ならば、適当にLinux入れられて操作できるだけのスキルはあるでしょうし、ジャンクに近いWindows11非対応世代のPCを安く買ってLinux入れるなんて簡単にできるでしょうし・・・。

Lineage OSの準備

ツール類を準備した前提で、Lineage OS書き込みに必要なファイル群を準備します。
必要なファイルは機種別のダウンロードページから入手しますが、Galaxy Note 10+の場合は以下2ファイルが必要です。
download.lineageos.org

  • lineage-20.0-YYYYMMDD-nightly-d2s-signed.zip
  • recovery.img

また、Lineage OSはGoogle PlayなどのGoogleコンポーネントが含まれていないため、別途Googleコンポーネントを導入する必要があります。
以下のサイトから今回導入するLineage OS 20向けのコンポーネント(MindTheGapps)をダウンロードします。Galaxy Note 10+のSoCはARM64のため、Lineage OS 20項目にあるARM64のMindTheGapps(MindTheGapps-13.0.0-arm64-YYYYMMDD_hhmmss.zip
)をダウンロードしてください。
wiki.lineageos.org

基本的な流れはLineage OS Wikiの機種別ドキュメント

Linege OSの場合はドキュメントが揃っているため、基本的にはLineage OS Wikiの機種別インストールガイドを参照して対応します。
wiki.lineageos.org

英語と言えど必要なドキュメントは全て揃っているため、必要に応じて掻い摘んでブログ記事として残します。

Galaxy Note 10+側の準備事項

ROM書き換えを行う前にいくつか準備事項があります。

  • 事前に(標準ROMを)Android 12にバージョンアップしておくこと。
    • Galaxy Note 10+に限りませんが、特定のバージョンにアップグレード・場合によってはダウングレードしておくよう指示されている場合があるため、ドキュメント指定のバージョンに設定します。
  • 開発者向けオプションを有効化し、OEMロック解除のチェックを付ける。
    • お馴染み操作ですが、事前にWi-Fiへ接続しておく必要があるため、Wi-Fi接続せずに「OEMロック解除出てこねーぞ!」と発狂しないようご注意ください(1敗)
    • 設定のデバイス情報→ビルド番号を連打して、開発者向けオプションを有効化
    • 設定のシステム→開発者向けオプション→OEMロック解除を有効化する。

bootloader unlock

Galaxy Note 10+の場合、bootloader unlockのお作法は他機種と異なります。

  1. (準備作業を済ませた上で)電源をOFFにする。
  2. 音量UP/音量Downボタンを同時に押しながら(PCと繋がる)USBケーブルを挿入する。
  3. 英語・朝鮮語・中国語で警告画面が表示されるため、音量UPボタンを長押しする。
  4. 画面の指示に従ってbootloader unlockを実施する。

メーカーがメーカーなので変な言語も表示されていますが、一応英語表記があるので迷うことは無いと思います。
ただ、他の機種だとfastbootコマンドを叩くところですが、コマンドプロンプト・端末画面を開かずにbootloader unlockができるのは他のメーカーにも広まってほしいと思ったところです。*3

なおbootloader unlockするとデータ消去が入るため、ROM書き換え行おうって状況なので消えても問題ないとは思いますが、念の為データが消えても大丈夫か確認の上で実施してください。

Heimdallでリカバリ領域書き換え

従来はfastbootコマンドで操作する部分ですが、Galaxy Note 10+(と言うかSamsungスマホ)の場合は特殊ツールを利用する必要があるとのこと。どうやらダウンロードモードと言う状態に移行してリカバリ領域の書き換えが必要なようです。
なお、ここから後戻りはできません。Samsungツールで純正ファームに戻せるようなメッセージがスマホには表示されますが、Pixelシリーズのように純正ROMデータが公開されている訳では無いので、飽きたら売却して現金化でも・・・と考えているのならば、(bootloaderの再ロックができるか知らんけど)まだ戻れます。

覚悟を決めたのなら、順序としては以下の通りです。

  1. Galaxy Note 10+の電源をOFFにする。
  2. 音量UP/音量Downボタンを同時に押しながら(PCと繋がる)USBケーブルを挿入する。
  3. 英語・朝鮮語・中国語で警告画面が表示されるため、音量UPボタンを1回押す。
  4. (Windowsの場合のみ)Zadingを利用してOEM USB Driverを適用する。
  5. heimdall print-pitと入力して応答があることを確認する。(Linuxの場合はrootユーザーで実行またはsudoを付ける)*4
  6. heimdall flash --RECOVERY recovery.img --no-rebootと入力してリカバリ領域書き換えを実施する。

リカバリモード切り替え

Galaxy Note 10+でのリカバリモード突入は些か手順が複雑です。

  1. Galaxy Note 10+の電源をOFFにする。(上記リカバリ領域書き換え後の場合、音量Down+電源ボタン長押しで再起動)
  2. 音量UP+電源ボタンを長押ししつつUSBケーブル挿入。
  3. Lineage OSのロゴマーク付きリカバリ画面が表示されることを確認する。

なかなかリカバリモード突入できずに頭を抱えましたが、やり方が分かってしまえば簡単です。ポイントは、USBケーブルは必要になったタイミングで挿入する。USBケーブルを接続しっぱなしだと上手く行かなかったので、Galaxy Note 10+の場合は必ず毎回タイミングを見てケーブルを挿す、これさえ覚えていればあとはコッチのモンです。

なお、Lineage OSロゴマーク付きのリカバリ画面が表示されない場合(大きくfastbootと書かれた画面が表示された場合)、前項のリカバリ領域書き換えに失敗しています。
Lineage OSロゴマークリカバリ画面が表示されない場合は、もう1回リカバリ領域書き換えを実施してみてください。(私の場合sudo付け忘れて一見上手くいったように見えて失敗してました・・・)

Lineage OS導入

ここまで来たら、あとは(カスタムROMを焼いた経験のある方からすると)お馴染みの操作です。
端的に表すとデータ消去・Lineage OS書き込み・リカバリモードを再起動してMindTheGapps書き込みの3点セットです。

  1. (リカバリモードで)Factory Reset→Format data/factory resetで現在のデータを削除する。
  2. (リカバリモードのトップに戻り)Apply Update→Apply from ADBを選択する。
  3. PC側からadb -d sideload lineage-20.0-YYYYMMDD-nightly-d2s-signed.zipと入力して、Lineage OSの書き込み処理を始める。
  4. PC側では47%くらいで停止するが、エラーが出ないことを確認する。
  5. (リカバリモードのトップに戻り)Advanced→Reboot to recoveryを選択して、リカバリモードを一度再起動する。
  6. (再起動後)Apply Update→Apply from ADBを選択する。
  7. PC側からadb -d sideload MindTheGapps-13.0.0-arm64-YYYYMMDD_hhmmss.zipと入力して、MindTheGapps(Google Playなどのコンポーネント)書き込み処理を始める。
  8. スマホ側で証明書エラーが表示されるがContinueをタップする。
  9. 書き込みが終わったら(リカバリモードのトップに戻り)

Reboot system nowをタップする。

再起動後、Lineage OSのロゴマークが表示され、セットアップ画面が表示されれば書き換え完了です。

Lineage OSに書き換えたGalaxy Note 10+は良い

標準ROMのGalaxy Note 10+はそれほど触れていませんが、正直なところ使いやすいUIとは思えませんでした。OEMロック解除のチェックを入れる程度しか触れていないので上辺だけで語っている部分はあるものの、Pixelシリーズとは大きく異なる改変がUI周りで加えられているため、他のAndroidスマートフォン(特にGoogle純正のPixel)を利用してきた身としては地獄そのものです。*5

それがLineage OSに書き換えたことで比較的Pixelシリーズに搭載されているランチャーに近い挙動となったため、個人的にはソフトウェア的な延命以外での大きな利点も得られたので、ROM書き換えと言うのは大正解でした。
旧型ではあるものの大画面・薄型なので扱いは容易、大っぴらに持ち出せるならば持ち出して利用したいと思うレベルです。

機能面については液晶内の指紋認証は利用可能・Sペンも利用可能、Lineage OS標準付属のカメラアプリで3眼カメラ+フロントカメラOK、microSDスロットも機能したので一通り動いてくれそうな雰囲気です。
気になる部分としては夜間・暗部での撮影時にノイズが酷いこと、これは年式的に元々暗部のノイズが酷い機種なのか・Lineage OS書き換えに伴いノイズリダクションが機能していないのか判断できていませんが、持ち出して利用するような機種ではないので気にしないこととします。

個人的には随分と久し振りなmicroSDスロット搭載のAndroidスマートフォンなので、先日衝動買いしたUSB-DACと組み合わせてハイレゾ対応な音楽プレイヤー*6にしたり、当初の予定通りiPad mini 6充電中に利用する端末としたり使っていこうと思います。
・・・まぁ、当分の間はiPad mini 5がまだ手元にある想定なので、iPad mini 6充電中の代替機としては当面使わないでしょうが・・・。

*1:確か過去にROM書き換え用に利用していたEssential PhoneはFactory Imageを公開していましたが、Moto G7 Plusの場合はユーティリティから初期化と言う形でしか手に入らなかった気がします・・・が、いずれにせよデータそのまま公開は結構レアなパターンです。

*2:そんなことを言い出したら、ROM書き換えが行えるadb/fastbootが含まれるSDK Platform-Toolsだって十分出所怪しいツールだろ!・・・とお叱りを受けそうですが、SDK Platform-ToolsはAndroid開発の純正ツールなので・・・。

*3:簡単操作でunlockできてしまうと、(開発者向けオプションを有効化する前提が必要ですが)意図せずunlockして問題が出てしまうかも知れませんが、簡単にunlockできると助かります。

*4:sudoを付け忘れ、権限不足で上手くいかず「あんるぇ?」となること数回・・・。

*5:色眼鏡偏見ヒデェなwwwくらいに思われそうですが、過去に触れたMotorola Edge 20の標準ROM/過去好き好んで使ってたXperiaの標準ROMなどでは感じたことない強烈な違和感に襲われました。

*6:なお利用するイヤホンがSHURE SE535LTDなのでハイレゾ非対応の模様・・・。

唐突にファブレットが欲しくなったので

随分と昔話になりますが、私は過去にXperia Z Ultraと呼ばれるAndroid端末を所有していました。ブログ記事を振り返ると、妙に痛々しい年甲斐も無い厨房のようなテキストが並び、少し心がキュッとなります・・・。・・・あ、私の入手したXperia Z UltraはWi-Fi版です。
sylve.hatenablog.jp

Android『端末』と称しましたが、実は当時の定義でスマートフォンでも無ければタブレットでもない、今は完全に死語となった「ファブレット」*1端末でした。
もう少し補足・時代背景を語ると、当時はまだiPhoneのナンバリングがiPhone5とかiPhone 5sの時代でしょうか?まだ画面サイズは4インチ前後が主流・5インチあれば大型くらいに言われてた頃と思いますが、そんな時代に6インチ(6.4インチ)モデルのXperia Z Ultraが発表され、スマートフォンと言うには大型過ぎるがタブレットとしては小さいために「ファブレット」と言う言葉が誕生した・・・ような気がします。
現代でこそ6インチ液晶はデファクトスタンダードなサイズですが、当時としては異例なモデルだったためカルト的な人気を博し、国内では直接的な後継機種が出なかったことから移行先の端末が見つからず(機種名の一部のZ Ultraから)「ズルトラ難民」と称する言葉も生まれました。

そんな「ファブレット」端末、何故か唐突に欲しくなってしまいました。メインスマホiPhone 13 Pro Maxが6.7インチなので(死語となったファブレットの定義*2としては)ファブレット端末ではあるものの、一応私もズルトラ難民だった影響からか『Android端末の』ファブレットが突発的に欲しくなってしまいました。

とは言うものの、ファブレットの定義に当てはまるモデルはトンデモナイ金額なので手を出せません。あと、今年はPixel 5aがEOLで登場するであろうPixel 8aを購入予定*3のため、あまり最新鋭の機種に金額を投入する訳には行きません。

・・・カスタムROMに書き換える大前提で、買うか・・・。

今回衝動買いしたファブレット端末について

今でこそ「宗教上の理由で禁忌」くらいの表現*4に抑えていますが、正直なところ嫌いなメーカーの旧型スマートフォン(ファブレット)です。
現代の定義ではファブレットとは呼ばず大型スマートフォンと位置付けられていますが、手持ちのiPhone 13 Pro Maxとほぼ同等サイズの6.8インチです。
入手個体は上部と下部に打痕がそれぞれ1箇所・背面カメラ付近に薄っすらと擦り傷が見受けられますが、それ以外は年式の割にはキレイな個体です。

そんな嫌いなメーカーのスマートフォンを入手した理由は、Lineage OS対応機種でカスタムROMを入れられるから・・・。
wiki.lineageos.org

但し、Lineage OSを導入できるのはSamsung独自SoCのExynos搭載機種のみ*5のため、大変なまでに奇特な私と同様にGalaxy Note 10+にカスタムROM(Lineage OS)で遊ぼうとされている方は機種選定のご注意ください。

その他、ガラスフィルム・本体保護ケースの2点を購入しています。本体保護ケースについてはデフォルトでクリアケースが付属しているため、中古個体で未使用品が残っているか否かの問題はありますが、標準付属品のケースを使うのも1つの手だと思います。

Galaxy Note 10+の用途

漠然とLineage OS書き換える前提で購入しましたが、用途は案外そこまで明確ではなかったりします。

漠然としたプランですが、まだ調達したばかりのiPad mini 5を実家側に転用することを想定し、寝床で利用しているiPad mini 6充電中に利用する代替端末を想定しています。
正直iPad mini 5を手放す予定はありませんでしたが、手持ちで使い古したNasneと組み合わせたポータブルテレビのソリューションとして実家側に引き渡す構想*6からiPad mini 5の捻出を考えているため、iPad mini 5の代替品としてファブレットを漠然と考えています。

合わせて、本格的にLineage OSを延命用カスタムROMとして使っていこうと言う思惑もあったりなかったり・・・。
今まではとりあえず(カスタムROMを)入れるだけ入れて放置することが多かったのですが、もう少し真面目にLineage OSを利用して長期的にカスタムROMを利用しても問題ないかを見定めたいところです。
・・・まぁ、今までもPixel 4aとかPixel 3 XLとかあったのに(カスタムROM入れたものの)放置してた時点でお察しかも知れませんが、Galaxy Note 10+は7インチに限りなく近い機種なので色々と遊んでいきたいところです・・・。

Galaxy Note 10+購入に伴い、これ以上カスタムROM書き換え可能スマホが手元にあっても扱い切れないため、一番利用頻度の低いPixel 3 XLはタイミングを見て手放そうと考えています。・・・もしこれがPixel 3a XL(Pixel 3シリーズの廉価版)だったらUbuntu Touchに正式対応しているためもう少し遊べそうな気がしますが、Pixel 3系はLineage OS 20の提供が若干遅かったのでGalaxy Note 10+も来たことですし今回でお役御免とします。*7

ROM書き換えは面倒そうだが楽しみ

最近はPixelシリーズをメインにカスタムROMを楽しんできましたが、久し振りの非Pixel端末へのカスタムROM導入なので色々と楽しみです。
Galaxy Note 10+はデフォルトファームに戻すことは難しそうなので、書き換えたら最後・不要になったとしても売却して現金化ができないので、完全に使い潰すことしかできませんが楽しんでいこうと思います。

またGalaxyファンには無礼極まりないですが、Samsungが入れたAndroid OSよりはLineage OSのほうが(個人的には遥かに)信頼できる*8ため、アレコレいろいろと遊んでいこうと思います。・・・とは言うものの、カスタムROMはメーカー非純正ROMで改造ROMの扱いなので、信頼性を意識する場合は銀行系アプリや家計簿系アプリは動かせませんけど・・・。

とりあえず、動作検証を済ませてROM書き換えを行い、本格的に使えるよう環境を整えたいところです。
ただ、Lineage OSのドキュメントを見る限りheimdallと称する怪しげなツール*9を利用する必要があるので、使い潰しの環境を整備したり準備が必要なので一体いつLineage OSをGalaxy Note 10+に導入できることやら・・・。

*1:Phone/Tabletの造語(Phablet)で、グローバル的に利用されている(いた)造語のようです。

*2:IDC社が5.5インチ以上・7インチ未満の大きさはファブレットと定義しているようです。

*3:もうAndroid端末はROM書き換え前提のお遊び以外いらないかな・・・と思いつつ、恐らくPixel 8と同じくEOLが7年くらいになるでしょうし、もう1回Androidアプリ検証環境のために抑えておこうかな・・・と思ってます。

*4:私も大人なのでディスるのは最小限にしますが、「あの国」は都合が悪くなると日本が悪い・都合が良くなると日本を出し抜いたと言い張り、直球で言うなら性根が腐ってるので嫌いです。

*5:ちなみに、パフォーマンスは一般的に広く採用されているSnapdragon搭載機種の方が上とされているので、ROM書き換えを行う予定が無いならばSnapdragon搭載機種がオススメでしょう。・・・もうメジャーバージョンアップ・月例セキュリティパッチも配信されていないでしょうから、デフォルトROMのまま使うのは逆にリスクありますけど・・・。

*6:親が年老いてきたので寝起きのタイミングでなるべく階段を避ける生活をしようと言う思惑から、アンテナが配線されていない部屋に移ったり色々とありまして・・・。

*7:同じくカスタムROM用に利用しているPixel 4aはLineage OS 20の提供は早めでしたし、なんだかんだ色々なカスタムROMが動くので当分は使い続けますが、Pixel 5aがEOLを迎えてPixel 8a(仮称)に乗り換えたら・・・Pixel 5aをカスタムROM実験用に充てがい(Pixel 4aを)手放すかも知れません。

*8:上記の通り「宗教上の理由」でSamsung・・・と言うか「あの国」が関わるモノは一切合切信頼していないどころか、可能な限り避けるべきものと考えている関係で、大変に手厳しい考えになっています。

*9:Samsung Galaxyシリーズ向けのファームウェア書き込み用ツールのようで、ドキュメントを見る限りfastbootコマンド相当の機能が備わっているようです。