Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

数年振りにクロちゃんの単行本が出たので久し振りに『書籍として』買ってきた

年々、漫画やアニメに手を出さなくなってきたワタクシですが、それでも気になる作品と言うものはあります。
しかし、最近はKindleを代表とした電子書籍全盛期なので、買うとしてもAmazon Kindle版を購入*1すること多くなってきました。

でも、本当に欲しいと思ったものは電子データでは無く、物理的に所有したいと言う思いが私の中にあるようです。

数年振りに「棺担ぎのクロ。~懐中旅話~」の最新刊が発売されました。体調不良の中、無理して秋葉原COMIC ZINさんまで足を延ばして単行本を入手してきました。

棺担ぎのクロってどんな漫画?

詳しくはWikipedia辺りを見るとわかりやすいのですが、芳文社まんがタイムきらら」に連載されている4コマ漫画です。*2

・・・とだけ書くと「ヤッター、ブヒレルモエマンガダー」となりますが(!?)、Wikipediaをもう少し読み進めると「ダークファンタジー」って文字列が並んでます。「ダークファンタジー」です。*3大事なことなので2回書きました、テストには出ません。

洋風な雰囲気のファンタジー世界で行われる訳あって棺を担いで旅をしている主人公一行の、比較的ダークで暗めなお話です。
描かれるキャラクターは愛らしいキャラが多く、キャッキャウフフしている「きらら」系列に恥じない絵柄*4ですが・・・、・・・内容は「きらら」系列から最も遠い場所に位置している作品です。

終わりの始まりな雰囲気が出てきた第6巻

私のような単行本派の人もいるでしょうし、細かい内容は割愛するとして、点と点だった内容が一気に1本の線で繋がった感じです。
もう少し綴ると、ニジュクとサンジュの創造主(俗称「はかせ」)がどう言う人物なのか、第5巻で出てきたヒフミ(「魔女」とも呼ばれるキャラ)関連人物のアフターストーリー+ヒフミ誕生時の追加ストーリー*5、地味にクロ(主人公)とセン(相棒の蝙蝠)の本当の姿、話が一気に進み、クロの旅が終了を迎えそうな雰囲気で今後の展開がすごく心配です。

・・・いえ、物語始まりがあればいつか必ず終わりは来るのですが、ストーリーの流れ的に終わってしまいそうな気ががが・・・。

萌え作品に飽き飽きした人にオススメです

萌え漫画雑誌に連載されておきながらダークファンタジーな本作品、絵柄は愛らしいもののあまりハッピーなエンドは少なく、時には心を抉られるような展開*6もあり、可愛い絵柄でキャッキャウフフしてたまに小さなトラブルで大騒ぎしてお涙頂戴の萌え漫画*7に飽き飽きした方には大変オススメです。
但し、一般的な萌えなシーンがある訳でもなく、お色気シーンがある訳でもない。戦争で命が吹き飛び、病で命が消し飛び、謂れのない差別があり、若干ドロドロとしたそんな作品です。

ハッキリと言うならば読み手を選ぶ作品なのかも知れません。でも、グロテスクな描写は少ないので*8ダークファンタジー入門編として本作品に手を出してみてはいかがでしょうか?

*1:例えば、2017年2月に戯言日記で扱った「魔王城でおやすみ」や「ぱらのま」はKindle版で購入していますし、あまり目立って購入宣言していませんが買い続けている産婦人科をメインに扱った医療漫画のコウノトリKindle版で購入しています。

*2:ちなみに、昔からお付き合いがある某フォロワーさんをたまに旧HNで呼んじゃう理由はこの作品が原因だったりするとかしないとか。

*3:芳文社+「きらら」と言うパワーフレーズに加えて4コマ漫画となると、無条件で萌え漫画であり、(この作品は厳密にはMAX系統だけど)心がピョンピョンしたり、女子高生がバンドしたり、そう言う系統の漫画と思うと痛い目を見ます。

*4:天下無敵の「きゆづきさとこ」先生が描いているんですから(愛らしいキャラクターで)当たり前と言えば当たり前なんですが・・・

*5:大女優の人の話・・・とだけ綴っておきます。いえ、もうお一人も悲しい形で話が綴られてますが・・・。

*6:例えば第4巻に収録されている話ですが、無知ゆえに、生と死を理解出来ず、ぬいぐるみのように扱い小さな命を消してしまい怨恨になる話とか。

*7:ゴメンナサイ、偏見150%くらいで適当な妄想で萌え4コマテンプレート的な事を書きました。

*8:全くない訳ではありませんが、腕がポロリとか、内蔵ダバァとか、そう言う描写は無いのでご安心下さい。・・・血が溜まった棺に横たわる主人公とかは描写あった気がしますが。