Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

サイクルコンピュータ用にiPhone7を買ってしまった

自転車を買ってしばらく経ちますが、サイクルコンピュータと呼ばれるガジェットが欲しいと言う欲望に支配され続けています。
サイクルコンピュータとは、大雑把に適当に言い表すなら自転車向けの速度計です。実際には色々な機能*1があり、廉価版でも備わっているのが速度計なので説明を簡略化させるためにも「速度計」と言うことにさせて下さい。

廉価版は数千円で入手可能なのですが、自転車にセンサーの取り付けが必須で、ブッチャケ面倒です。取り付ける自体は良いのですが、(有線読み取り式の場合は)ケーブル処理を適切に行う必要があり、(無線式の場合は)センサーバッテリーも利用頻度次第ですが下手をしたら数ヶ月毎に交換が必要です。今はテレワークだ在宅勤務だで自宅にいることが多く、最悪は終業後でまだ陽が高ければメンテナンスする余裕はありますが、日本の苦労を美徳とする病巣を考えると再び満員電車での通勤を強いられる事になることが見えているので*2出来るだけメンテナンスフリーにしたいところです。

そう考えているとスマートフォンGPS機能を利用してのサイクルコンピュータアプリってあるんじゃない?と考えてたら案の定いくつか見つかり、手持ちの使い古したスマホで動作検証を行って利用するアプリが決まったので、サイクルコンピュータ用にスマホを買いました(マテ)
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今回衝動買いしたスマートフォン

既に時代遅れ甚だしいiPhone7ですが、前のユーザーがSIMトレーを紛失したらしく非純正品のSIMトレーに交換したためジャンク判定となってたモデルです。基本的には美品、2万以下で日本人は意味も無くブランドに有難がり人気のiPhone旧モデルが手に入ったので良い買い物でした。但し、容量単価の面では美品128GBモデルが2万チョットなので、扱いがジャンクとなる点を考慮すると正直割高です。*3

とは言え、難点がSIMトレーのみと考えると悪くない買い物でした。・・・実家側で1台iPhone 6s*4が残ってて、EOLでOSアップデートが見捨てられた場合のストックにもなりますし・・・。

あぁ、元々はau向けの国内SIMロック仕様のようでしたが私が入手するモデルなので当然のごとくSIMアンロックモデルです。・・・まぁ利用するSIMがOCNモバイルONEの空いているSIMなので*5アンロックモデルじゃ無いと使えないのですが・・・。

なんでいまさらiPhone7?

手持ちスマホとしてNexus6とiPhone SE(初代)があります。自転車でサイクルコンピュータ代わりに使うのならいい感じに枯れた(=落ちて傷つこうが何しようが気にならない時代遅れの)モデルですが、少々問題がありまして・・・。

Nexus6は根本的な世代が古い。Lineage OSに書き換えてソフトウェア的には延命していますが、Lolipop世代(Android5.0世代)のスマートフォンなのでLineage OSを入れたとしても動きが緩慢です。iPhone SE(初代)も世代的には古いもののOS面ではまだ最新アップデートに対応中なのでまだ安心して使えますが、こちらは液晶・バッテリーの劣化*6が著しくて・・・。

あとは事前検証中にAndroidよりもiPhoneの方がGPS感度が気持ち良好だったので*7サイクルコンピュータのベースとしてはiPhoneにしようと考えていました。最新現行のiPhone SE(2代目)やiPhone8も考えましたが、入手したiPhone7の価格インパクトに負けてしまいまして・・・。

型落ち甚だしいモデルに超高級ケース

今回ジャンク品(但しSIMトレーが非純正がジャンク理由)と随分と程度の低いモデルですが、そんなものに何と驚き1,000円以上のケースを買ってしまいました。

いや、既にジャンク屋流れのものですがジャンク品に(ジャンク屋流れのモノとしては)超高級品を買うのは正直躊躇しました・・・が、流石に自転車に搭載するスマホを裸で使うのは恐怖しか存在しないので*8なんか頑丈そうな超高級品価格のケース買いました。

単なるアルミバンパーに見えますが、裏表はガラスで保護されるのでこのケースさえ付ければ液晶も背面も守ってくれるスグレモノです。本体の周辺部が(クッション材があると言えど)アルミバンパーで傷付きそうで、それはそれで怖いのですが、頑丈そうなケースのほうが謎の安心感があるので・・・。

とは言うものの、磁石で接着するタイプなので頑張れば時速30km/hくらいは出せなくはない自転車からの落下に耐えられるのか、落下した衝撃で磁石が離れて裸のiPhone本体コンニチワしそうで、それはそれで心配です。・・・いや、それ以前に落下して車道側に転がったら完全に終了のお知らせなんですけどね。

iPhoneも安く手に入るようになったものだなぁ

ジャンク品と言えど、まともに使えるiPhoneが1.5万くらいで手に入るとはいい時代になったものです。
まぁ、iPhone SE(第2世代)が登場した直後で全体的に価格が下落傾向に加えてジャンク品という程度の悪さなので当たり前と言えば当たり前ですし、既に何世代落ちしてんだよ!と言われてしまえば何も言えなくなってしまいますが・・・。

ただ、今回は価格に釣られて、若干必要かどうかあまり考えず*9入手してしまった感が強いのでそこは反省です。しかし、世代の古さはさて置き新しく入手したスマートフォンと言うのは素晴らしいですねぇ・・・。無意味にペタペタ触りたくなってしまいます。

今回入手したiPhone7は極端なまでに容量が少ないのでサイクルコンピュータ以外の用途には向きませんが、サイクルコンピュータとして利用しない場合は普通にGoogle Maps辺りでナビ用途として使いたいかなぁ・・・と思ったり思ったり。・・・あぁ、それならナビ音声を聴くために片耳のみで聴くフルワイヤレスイヤホンの類が欲しいなぁ。・・・初代AirPods辺りだったら安く手に入りそうで気になるぞい(マテ)

*1:ラップタイム・走行時間・走行距離なんてのは当たり前、中にはケイデンスと呼ばれるペダル回転数の測定も可能だそうで、適切な回転数を維持しているか、適宜ギアを調整して効率的に回転させてるかがデータとして取得可能のようです。

*2:嫌な予測ですが、多分分かってても苦労を美徳とする空気を読んでしまい満員電車の通勤に戻ると思っています。

*3:しかもPRODUCT REDだったので、チョット欲しかった。

*4:年式的にはそろそろ限界ですが、2年使って使い回して更に数年なので正直買い替え時期。

*5:元々はNVR500で使うために追加発注したSIMですが、スマホサイクルコンピュータ代わりに使うための

*6:今回入手したiPhone7も9割と酷いのですが、iPhone SEは更に酷い8割・・・。

*7:地図上に記録される軌跡がiPhone SE(初代)の方が気持ちきれいに表示されたので・・・。

*8:スマートフォンホルダーを信用していない訳ではありませんが、落下することを前提に考えておいたほうが身のためです。

*9:劣化していると言えど、世代が古めと言えど余っているスマホとしてiPhone SE(初代)を所有しているので、本当に必要な買い物だったのかどうか・・・。

アパホテルの公衆無線LAN環境が酷かったのでトラベルルーターのWMR-433W2を買ってた(過去形)

先に愚痴った通り、緊急事態宣言下でも絶対働かせるマン計画によりアパホテル暮らしをしていました。週末を迎えて帰宅中+カレンダー通りの休暇予定ですが、うまくお休みを頂き出社日数を抑えたのでGW明けまでは再び電車通勤の予定です・・・。*1
sylve.hatenablog.jp

一応ビジネスホテルなので各個室に無線LAN・有線LANが完備され、有線LANの速度も(コロナ影響で需要減により宿泊客の絶対数が少ないこともあり)上り・下り双方とも90Mbpsくらいは出てくれますが、無線LANに関しては非常に酷いものです。
提供される無線LAN環境は2.4GHz帯*2なのは良いのですが、各個室にアクセスポイントが存在するようで(Wi-Fi Analyzerで見ると)1つのチャンネルに5つ~6つほど重なっている有様です。自分の滞在するフロア+上下階の個室からダダ漏れで、電波干渉が半端ない有様です。その結果、無線LAN経由で通信速度測定アプリを動かすと下りが1Mbps〜3Mbps前後、瞬間最大値で30Mbpsですが状況次第では1Mbps以下と速度が安定しません。

ネット中毒者ではありませんが、今のご時世には厳しい速度で不安定なのは流石に辛いものがあります。どのくらい不安定かと言うと、Twitterで表示される画像がなかなか表示されず、下手をするとMVNO回線の低速モードよりも酷い有様です。

有線LANは安定しているのに無線LANが不安定、それなら有線LANを無線LANに変換するコンバーターを買えば(上限実測90Mbpsだが)安定して高速な通信が可能になる!・・・と言うことでコンバーターをネットで探すこととしました。

呼び名は色々あるが目的の商品は「コンバーター」と言う呼び名では無いらしい

有線LANを無線LANに変換するので「コンバーター」の類の名称かと思いきや、どうやら「コンバーター」と言う名称で家電量販店では売っていないようです。
ではどんな名称で探すべきかと言うと、「無線LANルーター」のカテゴリで探すのが手取り早いようです。・・・いや、別に「ルーター」である必要は無いんですが、店頭で探す場合は無線LANルーターのコーナーになるのか・・・。*3

とは言え、単に「無線LANルーター」だと据え置き型のモデルばかりでもう少し絞り込みが必要です。私の求めるホテルなどの室内で利用する前提の製品について、BUFFALOでは「トラベルルーター」、I-O DATAだと「ポケットルーター」、TP-Linkだと「ナノルーター」、PLANEXでは「ホテル用」とそのままの名前が付けられているようです。・・・各社で共通の名称が無いようなのでリストアップの時点で割と難航しましたが、概ね「小型」「旅行用」のようなキーワードがついたモデルをチョイスすれば良さそうです。

最終的にBUFFALO WMR-433W2にした

結果から言うと、今回はBUFFALO WMR-433W2を購入しました。

購入理由としては以下の通り。

  • 実売価格が安かった。
    • ヨドバシカメラの通販価格で2,080円と非常にお手頃価格。
    • 納期まで余裕があるならAmazon.co.jpが最安値の1,827円(2020年4月中旬確認時点)
  • 価格の割に11ac(Wi-Fi5)対応
    • 他のモデルだと11ac非対応で2.4GHz帯のみ対応。
    • 2.4GHz帯が非常に混雑・混信して通信速度が異常低下しているのに2.4GHz帯のみ対応のモデルを買う意味は無い。
  • 運良く手に入った
    • ヨドバシカメラ通販で店頭在庫無し・数日後の入荷表示だったが、次の日に見たら店頭受け取り可となってたので飛び付いた次第です。
  • 非常に小型で持ち運びの邪魔にならない。
    • 45mm*45mm*15mmと非常に小型、イメージしづらいかも知れないが面積はApple Watch5の大きいモデルと同等レベル。

価格重視なのはいつも通りですが、他社の同等品・類似品は2.4GHz帯限定でWi-Fi4相当品が多い中、低価格帯商品でありながら11ac(Wi-Fi5)対応・5GHz帯対応と言う点が心に突き刺さりました。

今回は(宿泊先の)2.4GHz帯が異常なレベルで混信して実際問題速度・安定性に問題が出ているため、とりあえず5GHz帯が使えれば良いと言うレベルなので機能面でアレコレ文句を言う気はありません。それなりに安定して使えりゃ良い、それだけです。

WMR-433W2について

入手したWMR-433W2について調べてみたものの情報は少なく、ニュースメディアでは辛うじてINTERNET Watchで発売時の情報が掲載されているくらいです。
internet.watch.impress.co.jp

もう少し幅を広げて、(この戯言日記のような)個人の日記帳・・・もとい個人ブログを見てみると2015年に発売されたWMR-433Wのマイナーチェンジモデルのようで、スペック面では2015年発売モデルから変わっていないようです。
internet.watch.impress.co.jp

更に見ていくと2014年発売のWMR-433なるモデルが存在するようで、このモデルも11ac対応、早い話が6年前のモデルを型番だけ変えて「新しくでた新商品です!!!11」と売り続けているっぽい感じです。

仕様面を見てみると、アンテナ数は1x1の最大433Mbpsの11ac規格+150Mbpsの11n/g/b規格*4と2020年時点としてはかなり見劣りし、更に有線側が100MBASE-Tなので有線-無線のコンバーターとして利用する場合の上限速度は100Mbpsまで落ちます。*5
5GHz帯(11ac)と2.4GHz帯(11n/g/b)は物理的なスイッチで物理的に切り替える必要があり、他の一般的な無線LANルーターでは両方の電波が出ますが、本機器では物理スイッチで設定した電波帯しか出力されません。

管理画面も5GHz帯と2.4GHz帯は別々で存在しているようで、5GHz帯を利用中に2.4GHz帯の設定(SSIDやパスワード)は変更できないようです。
更に管理画面も設定できる部分は極端に少なく、(物理スイッチで指定している方の)SSIDと動作モードの設定ぐらいで、ルーターIPアドレスの指定も行えず、本ルーター配下で配布されるIPアドレスは「192.168.13.xxx」に限定されます。

ルーターの動作モードは以下の4種類からの選択式です。

  • ルーターモード
    • 恐らく一番利用頻度の高いモード、ホテルなどの有線LANを無線LANに変換するモード。
    • ルーターモードを謳いつつ、PPPoE(自宅でネット接続するときに利用する一般的な接続方法)には非対応なので、普通のルーター代替にはなりません。
  • ワイヤレスワンモード
  • ブリッジモード
  • ローカルモード
    • ネットに接続せず、有線LAN機器と無線LAN機器の間だけで通信するモード。
    • チョット個人的には用途が浮かばないと言うか、掌サイズに収まる大きさの旅行時に利用する無線LANルーターで必要なモード?と疑問に思うモード。*7

私の求める機能はルーターモードかブリッジモードのいずれかですが、説明文に「ホテルの有線LANの時に使う設定だよ!」とあるのでルーターモードを利用しています。*8

機能面としては無線LAN設定時にパスワードの代わりにボタン押下で設定可能なWPS対応ですが、最近の無線LANルーターなら標準搭載の様々な機能*9は何一つ搭載されていません。本当に最低最小限レベルで11acの電波出してくれるくらいです。

実際の使用感

完全に小型可搬性重視のモデルですが、ホテル内で5GHz帯を利用すると効果絶大です。有線LANと同等の90Mbpsで実測値としては上限いっぱいの速度が出ます。

同時接続台数も出先で1人にしては過剰な5台(スマホ都合3台、iPad Pro、社用PC)ですが、レスポンスが低下するようなこともなく安定して5台の機器*10を繋げてくれます。一般的な人ならスマホ1台+タブレットPC1台くらいの台数だと思われるので旅行時の一時的な利用ならば十分すぎる性能です。

給電が時代遅れ甚だしいmicroUSB(一昔前のAndroidスマートフォンの規格)なのが難点ですが、そんなことは些細な問題で気にする必要はありません。付属品に給電ケーブルがあるので買ったはいいがケーブルが無い!と言う惨事は避けれます。ついでにLANケーブルも短いケーブルが付属しているので恐れるものはありません。但し電源供給用にUSB充電器を持っているか、パソコンのUSB端子から電源供給するか、ホテル客室内にスマホ充電用のUSBポートが備え付けられている必要があります。*11

耐久性は良く分かりませんが、そこそこ発熱するので滞在中ずーっと電源入れっぱなしは避けた方が良いのかもしれません。
就寝時に電源切れ(電源ケーブル抜け)とまでは言いませんが、それなりに熱を持つので(ビジネス・個人旅行に限らず)日中帯ホテル客室から離れる時は電源ケーブルを抜いておくべきでしょう。珍獣動物園同然の通販サイトレビュー項目で「自宅で24時間365日動かすつもりで使ってたら壊れたファーック!」とか「(どんな使い方をしたのかは一言も書かずに)10日程度で壊れた、レシート捨てたから返品も出来ねえ糞商品!」と嘘捏造9割くらいに考えた方が良さそうなレビューで、トラベル用と言う趣旨をガン無視して使ってたら残念な結果に終わったと言う話があるので、用法を守って使いましょう。

これが必要になるとはなぁ・・・

コロナ騒ぎで外出制限が課せられる前に家電量販店で無線LANルーターを見ているとトラベルルーターの類いを見かける機会はあり、少し(面白ガジェット扱いで)興味を持ってた時期がありましたが出張する機会が少なく買っても役立たないと思いスルーしてきました・・・が、まさかそんなスルーしてたものが必要になるとは予想外な状況です。
勿論ホテルの無線LAN環境が良好なら不要なガジェットですし、2泊程度ならギガが減ってしまいますがスマホテザリングで凌ぐのも1つの手だと思います。しかし今回は平日全部の(4泊)5日滞在だったので比較的長期の滞在*12に加え、アパホテル無線LAN環境が著しく酷いため、致し方無い出費だったと諦めています。

*1:テレワーク応援プランで日中帯の滞在プランが4,500円/日、4泊5日の滞在プランが15,000円と凄まじい価格で提供されています。・・・そんなテレワーク応援プランですが、私の場合は職場近くのアパホテルに宿泊して電車通勤抑制計画に使われてます。

*2:障害物に強いので壁を挟んだとしても減衰しにくい帯域ですが、Bluetoothやら電子レンジやらも似たような帯域なので電波障害が発生しやすい帯域です。

*3:店頭受け取りが可能なヨドバシカメラAmazonで必死になって「無線LAN コンバーター」みたいなキーワードで探しても目的のものが出てこない訳だけだ・・・。

*4:厳密には11nも5GHz/2.4GHzそれぞれ使えますが、説明が煩雑なので・・・。

*5:後述のワイヤレスワンモードだと公衆無線LANを一旦WMR-433W2で受信し、(簡易的なファイヤーウォールとして)ルーターを噛ませて接続するモードが備わっていいるので、無線to無線時には理論値の433Mbpsまで出てくれると思われます。

*6:細かいことは長くなるので省略、多分私の求める用途だとこっちでも良いのかも。

*7:いえ、クローズドな環境が欲しい時はありますが、商品名でトラベルルーターを謳う機器でこのモード必要?業務用途なら分からなくはないですが、無線LANベースでクローズドな環境って少なくともトラベルしてる間には使わない気がする。

*8:多分、ブリッジモードだとIPアドレスの管理はホテル側のルーターに丸投げして純粋に有線を無線に変換するだけだと思います。

*9:それなりのモデルだと電波干渉時にチャンネル変更したり、通信しているマシンに電波リソースを集中させるビームフォーミングなんてものがありますが・・・

*10:普通の人は旅行出張にスマホ3台も持ち歩きませんし、タブレットとパソコンの2台は持ち歩きません。多分。

*11:流石にUSBテスターを持ち歩くほど狂ってないので細かい仕様は分かりませんが、アパホテルにはベッドサイドに電源コンセントと並んでUSBポートが付いてました。

*12:長期滞在と言うのは1ヶ月くらいのことを指し、4泊5日は短期滞在と表現するのが正しいのかもしれませんが、そこは私が世間知らずってことにしておいて頂けると・・・。いやまぁ、GW明けたら週末以外はアパホテルのテレワークプランを酷使するかも知れませんが;

Lineage OS 17.1がNexus6向けにリリースされてたので入れてみた

2021/05/26 Update
Nexus6を手放してEssential Phone PH-1でLineage OS 18.1を入れました。そのため、Nexus6にLineage OS 18.1を導入する戯言日記は更新されない予定です。
sylve.hatenablog.jp

ちなみに、Nexus6自体はLineage OS 18.1対応とのことなので、雑に書かれたこの記事ベースでも一部を読み替えてLineage OS 18.1をNexus6に入れることは出来ると思われます。
download.lineageos.org

Lineage OS18.1を導入にあたり注意が必要な部分を上げておきます。

  • Lineage OS 18.1ではLineage OS提供の機種別リカバリイメージを利用します。この記事で書かれているTWRPでは無いので注意。
  • Lineage OS 18.1ではOpenGAppsではなくMindTheGappsを利用します。OpenGAppsを入れようとしても、カスタムリカバリ上は何やら導入する挙動を示しますが、実際には入らないので注意。

2021/05/26 Update End

Lineage OS 17.1が2020年4月1日にリリースされ、そのタイミングで手持ちのNexus6向けLineage OS 17.1が含まれていなかったのでショボーンとなりつつ、17.1対応機種を衝動買いするか否か悩みつつ緊急事態宣言が発動されてしょぼくれて、異動後も変わらずIT屋なのにテレワーク環境が全く整っておらずコロナ感染耐久通勤を強いられつつ*1週末は引き篭もる生活を強いられていました。
lineageos.org

そんな中、Lineage OS 16.0を入れてたNexus6がアップデートできねーぞ!と言い出したので調べてみると数日前からLineage OS 17.1が配信され始めたようで、OTA以外の手段でアップデートする必要があることに気付きました。
download.lineageos.org

おっ?と思って漁ってみると、どうやらLineage OS公式ROMとしてNexus6とPixel1/1 XL向けに17.1がリリースされたとの海外ニュースが出ていました。
www.androidpolice.com

Lineage OS 17.1をNexus6に入れる準備

私の場合は既にLineage OS 16.0をNexus6に入れてるので単純にデータ突っ込むだけですが、一応必要なものをリストアップしておきます。

Android Studio

developer.android.com

Androidアプリ開発ツールであるAndroid Studioを入れます。・・・本当はSDK Platform-Toolsだけで良いのですが、2020年4月中旬のタイミングでは何故かダウンロードリンクが有効に機能せずダウンロード出来なかったのでAndroid Studioをダウンロードすることに・・・。*2

デフォルト設定のままAndroid StudioをインストールすればSDK Platform-Toolsも勝手に入り、Windowsの場合は以下のフォルダパスに格納されているので、ユーザー環境変数のPATHに設定してあげればOKです。

C:\Users\[ユーザID]\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools

TWRP

dl.twrp.me

カスタムROMを導入する場合に必須となるカスタムリカバリツール、機種別に準備されているので最新版をダウンロードしておきます。
Nexus6の場合、この戯言を綴っている時点では2019/05/21公開の3.3.1-0が最新版なのでダウンロードしておきましょう。

OpenGApps

opengapps.org

大雑把に言うとGoogle Playやら何やらの一式です。Lineage OSにはGoogle Playは含まれていないため、別途入手しておく必要があります。
Nexus6の場合は、PlatformはARMです。また、Lineage OS 17.1はAndroid 10相当なので、Android項目は「10.0」を選択しましょう。Variantは最上位がmicroなので、microで構わないでしょう。microだとGoogle Play以外には目立った部分だとGmailやPixel Launcher、Googleカレンダーが追加されるくらいです。最小構成思考ならpico/nanoを選択しても構わないと思いますが、特に理由が無ければ選択可能な範囲では最上級のmicroで構わないでしょう。・・・あぁ、間違ってもAndroid TV向けのtvstockは選んじゃ駄目ですよ。どうなるか試していませんがLineage OSはスマホタブレット向けのカスタムROMなんですから・・・。

Lineage OS 17.1

download.lineageos.org

本命のLineage OS 17.1、公式でROMデータが配布されているのでそれを利用します。
・・・まぁ、技術力溢れるGEEKな人ならば自力でビルドしちゃっても良いと思いますが、私は他力本願なので提供頂いたデータを利用します。

ダウンロードするのはlineage-17.1-yyyymmdd-nightly-shamu-signed.zipの方で、リカバリーイメージの方じゃ無いのでご注意を・・・。

インストール方法

公式に導入方法が書かれてるので、それを見ながらやればOKです。
wiki.lineageos.org

例の如く英語なので、俗に言うアメリカ語*3の読解力が求められますが、そんなに小難しいことはやってません。

ざっくりとやり方を晒すならば・・・

  • Nexus6のデータをバックアップする。やり方は自由だけど作業過程でデータ消すので必要なデータは退避させておくこと。
  • USBデバッグモードを有効化させる。
    • 設定からデバイス情報項目をタップする。
    • ビルド番号と書かれたところを連打しているとデベロッパーモードが有効化される。(PIN入力がもとめられるかも)
    • 設定からシステム項目をタップする。
    • 詳細設定をタップし下の方にスクロールすると「開発者向けオプション」項目があるのでタップする。
    • デバッグ項目に「Androidデバッグ」欄があるので、有効化させる。
    • USBデバッグを許可しますかの旨のメッセージが表示されるので「許可」をタップする。
  • コマンドプロンプトを起動する。
  • 「adb reboot bootloader」と入力する。
  • 「fastboot devices」と入力する。
    • 何らかの応答があることを確認する。
  • 「fastboot oem unlock」と入力する。
    • OEM Unlockが行われてアレコレやりたい放題出来るようになる。
    • Nexus6の場合、このコマンドを打ち込んだ後に起動させるとデータ初期化が走る。
  • 「adb reboot bootloader」と入力する。
    • 再起動させてブートローダーを呼び出す。
    • もし普通にスマホが起動してしまった場合は、一度電源を落としてからボリュームDownボタンを押しつつ電源投入でブートローダー画面に入れる。
  • 「fastboot devices」と入力する。
    • 何らかの応答があることを確認する。
  • 「fastboot flash recovery [ダウンロードしたTWRPのimgファイル]」と入力する。
    • 時間掛からず書き込み処理が終わる。
  • Nexus6側を操作し、一旦再起動する。
    • ボリュームUP/Downボタンでメニューを操作し「RESTART BOOTLOADER」を選択して、電源ボタンで確定する。
  • 再起動後、「RECOVERY MODE」を選択して、電源ボタンを押下する。
  • teamwinのロゴマークが表示されることを確認する。
  • 「Unmodified System Partition」とメッセージが出てくるが、基にせず画面下部の「Swipe to Allow Modifications」をスワイプする。
  • Wipeをタップしてデータ削除を行う。
    • Wipeをタップして、まずは画面下部の「Swipe toFactory Reset」項目をスワイプする。
      • 処理が終わったら「Back」項目をタップする。
    • Advanced Wipeをタップする。
      • キレイにしたいのでDalvik/ART Cache・System・Data・Internal Storage・cacheの全部を選択して「Swipe to Wipe」をスワイプする。
      • 終わったら「Back」をタップする。
      • Advanced Wipe画面に戻るので画面下部の三角記号(戻る)をタップする。
    • 最後にFormat Dataをタップする。
      • 要約すると「OK?」と聞かれるので「yes」と入力して確定させる。
      • フォーマット処理が終わったら「Back」をタップする。
      • 「OK?」と聞かれる画面に戻るので画面下部の三角記号(戻る)をタップする。
        • Formatが必要とは実は書かれてないが、個人的には綺麗サッパリ消してます・・・ので、公式に準じた手順ならば省略してもOK。
  • TWRPのメイン画面に戻り、Advancedをタップする。
  • ADB Sideloadをタップする。
  • 画面下部のSwipe to Start Sideloadをスワイプする。
  • 「adb sideload [Lineage OSのイメージファイル(ZIP)]」と入力する。
    • Lineage OSのイメージファイル転送が開始されるので暫く待つ。
    • DOS画面上に「Total xfer: *.**x」のようなメッセージが表示されることを確認する。
  • Nexus6画面側では「Back」をタップする。
  • 改めてADB Sideloadをタップする。
  • 画面下部のSwipe to start Sideloadをスワイプする。
  • 「adb sideload [OpenGAppsのイメージファイル(ZIP)]」と入力する。
    • OpenGAppsのイメージファイル転送が開始されるので暫く待つ。
    • DOS画面上に「Total xfer: *.**x」のようなメッセージが表示されることを確認する。
  • Nexus6画面上では「Reboot System」をタップする。
    • 「Swipe to Reboot」項目をスワイプする。
  • Lineage OSが起動してくる。初回起動は時間が掛かるので*4暫く放置する。
  • Androidスマートフォンの初期セットアップのような画面が表示されるので、画面の指示に従ってセットアップを行う。
    • なお、Googleアシスタントがスキップ出来なかったり、意図してセットアップをスキップしようとしても永久ループに突入する場合があるので、Wi-Fi無し・Googleアカウント無しで初期セットアップを終えることをオススメします。
    • OpenGAppsでmicroを選択した場合ホームアプリの選択画面が出てくるので、お好きな方を選択する。*5

Lineage OS 17.1に触れた雑感

とりあえず導入してみましたが、基本的には16.0とあまり変わりないです。
もちろん内部的にはスゴイ変化があるんでしょうが、Lineage OSを骨董スマホのソフトウェア的な延命用に利用している身としては良くも悪くも今までと変わらずに利用出来る、それだけです。

ただ、気持ち16.0の頃よりは爽快に動作しているような気がします。単純にそろそろ登場してから5年半が経過しようとしている電子機器としては骨董品扱いとなるスマートフォン(ファブレット)なのでレスポンスがイマイチなのは周知の事実なのかも知れませんが、ゲームをしないのならばまだまだ常用しても良い次元に仕上がっています。

ただ、Android10相当品と言えどもカスタムROMと言えば響きは良いのですが、早い話が改造品なので不満な部分もありまして・・・

  • 相変わらず一部アプリはチートツール周りの判定で引っ掛かり起動せず。
    • これは以前戯言日記に綴ったときから変わらず。
    • 個人的にはradikoが該当するが、従来のradikoアプリは起動即終了、ラジスマ向け*6radiko+FMは起動はするものの、ラジオ局を選局して再生が始まる寸前に落ちると言う有様で相変わらず駄目です・・・。
  • カメラ周りの挙動も怪しさ爆発で、使い物にならない。
    • 初回起動は上手く起動するものの、再起動後の2回目からカメラが動かなくなり、カメラアプリが落ちます。おま環かも知れませんが・・・。
    • この症状が発生した場合、TWRPを起動させてDalvik/ART Cache・cacheをWipeすると解消されるような雰囲気です。
  • OTAアップデートするとPixel Luncherが暴走する(停止と起動を繰り返す)ことがある。
    • こっちは暫定対処不明、カメラに注力してしまったのでTrebuchetに切り替えれば良いや・・・と場当たり的対処で凌いでしまった・・・。

私の用途で認識している範囲ではこんなところ。完全にテスト・実験用スマホなので銀行系アプリが動くか否か、特定のゲームが動くか否かは全然見てないし、機種的な問題で日本では必須のおサイフケータイ機能*7が動くかどうかも知りません。
ただ、特殊な用途でなければ常用は可能っぽいです。MVNO回線辺りでの利用前提で、ブラウザはChrome辺り、メールはGmail、試していないけどLINEやTwitter辺りで知人とコミュニケーションを取って、SmartNewsなどのニュースアプリでニュース閲覧、YouTubeアプリやAbemaTV辺りで動画コンテンツを楽しむことも可能でしょう。

・・・とか何か使ってる風に適当なことを綴ってますが、そんな私はXperia1 J9110(Notガラパゴス日本仕様)を使っちゃってるので色々とアレゲなんですが(マテ)*8

手持ちNexus6はLineage OSを楽しめる数少ないスマホになってしまった

Lineage OS 17.1リリースに伴い、Lineage OS公式から提供されるROMの機種が厳選されたようで、ダウンロードページから見るとNexus5や(昔利用していた)Nexus9が一覧から排除されています。*9

更に不運なことにNexus 6P/5Xも2020年2月を最後にメンテナンスが行われていないようで、現在Lineage OS公式からダウンロード出来るROMデータで、日本国内で入手可能で技適面でも問題の無いスマホはNexus6だけになってしまいました・・・。
後継のPixel(1)/XLは国内未登場なので技適通ってないので表立って使っているとは言えず、Pixel3以降はまだ公式ROMとして出ておらず・・・。

一応類似モデルとして先日会社を畳むこととなったEssential PH-1*10Lineage OS公式ROMが存在しますが、PH-1はまだ17.1向けの公式ROMは出ていないようです。

日本で流通しているスマホは、通信キャリアによりガラパゴスカスタマイズが加えられてLineage OS公式サイトでROMデータが公開されているモデルでも細かなバージョン違いで非対応・・・の前に、ブートローダーのアンロック不可なカスタマイズが加えられているので、余程の技量を備えたGEEKで無い限り他のROMの導入は無理でしょう。

しかし・・・まぁ・・・、・・・あれですね。日本国内でLineage OS試すのはスマホの入手性から難しいのかも知れません。特に最新のLineage OS17.1を試せる技適的にもクリアした日本国内で入手可能なスマホはNexus6だけのようですが、Nexus6自体は5年半前の骨董製品なので中古市場でも入手が難しくなってきたモデルですし・・・。

技適の問題を抜きにしてしまえば海外スマホ自体の入手は難しくはないのですが、下手なメーカースマホだとブートローダーアンロックした時点でDRM消されたり制約が課されるので、Lineage OS・・・と言うかカスタムROM全般を楽しめるスマホはだいぶ数が絞られ、それを日本国内で・・・となると案外難易度の高い戯れなのかも知れないですね・・・。

そうなると、そろそろ性能面で他の機種に乗り換えたいなぁ・・・と思っていた手持ちのNexus6は、日本国内で技適的に合法的に利用可能でそれなりにカスタムROMを入れやすく、更にFactory Imageの入手も容易な遊びやすい貴重なスマホなのかも知れません・・・。

*1:今回は2次受けの立場ですが、1次受けが「コロナ騒ぎでテレワーク環境整ってない不手際あるが、待機とか働かないなら金払わない契約変更しろ」と責められ、それを2次以降に流したら(立場的には逆らえないとは言え)当然突き上げられ・・・。その立場にはなりたくないなぁ・・・と言いつつ、営業に「割増とかねーとやってらんねーぞ!」、上長にも「感染リスク考えると働きたくねーぞ」とやってます。

*2:リンク先がSDK Platform-Toolsのリリースノートのページになっています・・・。

*3:あぁ、イギリス語でも構いませんよ。どっちにせよ英語なので・・・。

*4:数分のイメージ、初めての時は文鎮化させてないかの心配から非常に長く感じます・・・。

*5:Pixel LauncherまたはLineage OS標準のTrebuchetの2つが選択出来ます。

*6:FM電波掴む時はFM放送、FM電波掴めない時はradikoを利用するらしい。ちなみにアプリ自体はラジスマ非対応の輸入スマホでも使えるっぽい。

*7:残念ながらNexus6はおサイフケータイ非対応です・・・。

*8:Pixel3も使ってますが、ガラケー後釜なのでROM書き換えとかはやらない予定・・・。と言うか、ROM書き換えを楽しむ目的でNexus6買った訳でして・・・。

*9:メンテナンスされていないので、現在は自力でビルドしない限りは導入出来ないっぽいです。

*10:ノッチを初搭載したスマホで、Android開発者が絡んでいるメーカーのスマホ・・・でしたが、イマイチ売れ行きが悪く会社を畳むこととなってしまいました・・・。ただ、ROM書き換えがNexus/Pixelシリーズ同等で自由自在です。