少し前から、秋葉原のイオシスさんで、i-dio Phoneなるスマートフォンが叩き売りされています。・・・そろそろ在庫が無くなってきたのか、あまり大体的には出てきませんが、まだ未開封品を8,000円くらいで見かけることがあります。*1
www.fleaz-mobile.com
- 出版社/メーカー: covia
- 発売日: 2015/12/21
- メディア: エレクトロニクス
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なぜ、マイナーなスマホに興味を持ったのかと言うと、i-dioなるメディア放送を受信することが出来るため、興味本位で気になってしまった次第です。・・・なにより巷の噂では最近オタク向けのアニメソング専門チャンネルが解説されたとか何だとか。
ch.i-dio.jp
そのため、チョットどのようなものか気になっているのですが、困ったことにi-dioと言うメディアは大変マイナーなメディアなので受信環境が大変限定されており、先に掲げたi-dio Phoneを購入するか、スマートフォンと連動する専用受信機を購入するかの実質2択となっております。・・・厳密には、i-dio Phoneがイオシスに流れるレベル=既に不良在庫処分真っ最中なうと言う状況を考えると、一般的にはスマートフォン連動専用受信機購入と言う選択肢しか存在しない状況・・・。*2
不良在庫の叩き売りを買うかどうするか・・・と悩みつつXperia Z5 Compact*3を購入しつつ色々と調べていると、どうやらi-dioはスマートフォンアプリを経由し普通にインターネット経由で視聴可能らしい。なんだ、別に専用ハード買わなくても良いじゃん!・・・と言うことで、意気揚々とi-dioアプリを捻じ込んで視聴してみた次第です。
そもそも論としてi-dioとはなんぞ?
詳しくは意識高い系の小難しい記事を参照して頂くとして*4ザックバランに表すと、2012年3月に停波させた地上アナログ放送の電波帯域を利用した実質的なデジタルラジオ放送です。
公式サイトでは、「テレビでもラジオでも無い、新しい第3メディアです!」とか言っちゃってますが、(過去に映像コンテンツの配信はあったものの)現時点では実質的にデジタルラジオとして放送されているメディアです。
www.i-dio.jp
志は非常に高く、ハイレゾ配信やらIoT時代のデータ放送やら心ときめく・・・かは人それぞれですが、何やら凄そうなキーワードが並んでいますが、正直配信対象エリアが著しく限定されるため、茸(docomo)が意気込んでガラパゴス規格として自社スマホに捻じ込んだ・・・が見事なまでに無様に大失敗に終わったNOTTV*5と感じさせるメディアです。
配信対象エリアが限定されると称しているのは、公式サイト上は関東甲信越・東海北陸・近畿・九州沖縄とそこはかとなく幅広いエリアで受信出来る・・・ように見えますが・・・
実態としては大変狭いエリアしか受信できず、関東近郊の場合は東京都を中心としたエリア*6がメイン、埼玉・千葉は東京(厳密には東京タワー)からの電波が届けば聞けるんじゃ無いかしら?と言う有様、神奈川は横浜エリアは東京都内の電波が届けば良いんじゃね?と言いつつ相模か小田原かのエリアではアンテナ立ててるのか超バリバリ受信エリアと言う意味の分からない有様です。*7
何やら秋月電子通商で「i-dioアニソンch開設!」と言う煽り文句でアピールしてて*8気になっていましたがあまり深く調べずに興味持ってましたが、調べれば調べる程にあまり普及しないしエリア拡大もされないし誰得?と言う言葉が頭に浮かぶメディアです。
i-dioをネット経由で受信する方法
何はともあれ、i-dioをネット経由で受診するには、スマートフォン(App StoreやPlayストア)でi-dioと検索すれば公式アプリの「i-dio」が出てくると思うので、i-dioをダウンロードします。
あとはアプリを起動させ、ユーザ情報(性別・誕生年の2点)を登録し、受信モードの設定で「インターネットで視聴する」と選択すると、受信準備は整います。*9
関東エリアだと、都合7chほど*10表示されるのでお好きなチャンネルを選択すれば再生が開始されます。
i-dioってどーよ?
ネット経由で受信してアニソンchをしばらく聴いてみましたが、至って普通のデジタルラジオ・・・と言うか、単なるネットラジオです。
CMが無かったり、アニソン以外にもいくつかチャンネルはあるものの、radikoやらじる★らじるでラジオを聴くのと全く同一の感覚で、i-dioだからと言って特異な点があるようには思えません。
・・・いえ、Amanekチャンネル辺りがi-dioの謳い文句にあったIoT時代のデータ放送云々を体感出来るチャンネルで、車で移動中に近隣情報や渋滞情報を提供してくれる素晴らしいチャンネル・・・らしいのですが、残念ながら今は車を不要とする生活をしているのであまり恩恵を受けることが出来ません。
自称第三のメディアと称していますが、現段階では新しいラジオ放送が追加された程度の認識なので、(ネット以外の受信エリアの狭さもあり)正直どうやって普及を進めていくのかがかなり疑問に思うメディアです・・・。*11
現段階では専用受信機は余程の物好きで無い限りお勧めできない
ネット経由で聴いた限りだとそれほど目新しいメディアには思えず、エリアの狭さを鑑みると物好き以外は時期尚早のような気がします。
もっとも、普及が進まないとエリア拡大は難しいと思うので、もう少しi-dioさんは周知と言うか広報に勤めて「こんなメディア作ったぞー!お前ら聴けー!!!11」と周知徹底させた方が良い気がします。・・・特に専用チューナー無くてもネット経由で聞けるって点。*12
一応、地上アナログ放送の空いた帯域を利用して・・・と言うのがメインとは思いますが、現在の惨状を鑑みると素人考えではありますがまずはネット経由で全国で視聴可能なように手筈を進めて、ある程度の認知と普及を進めたあとでその後VHF-Low帯を利用した放送配信を実施して普及させた方が良いような気ががが・・・。
マイナーで無名な自称第3のメディアと言う立ち位置ながら、極めて一部のユーザーしか視聴しないと思われるアニソン専用chを設定した心意気は、(一応デジタルガジェット系の)オタクとして評価と言うか興味を持って利用ユーザーの1人になろうと思っておりますが、i-dioはもっと積極的にアピールと言うか周知して、実はネットでも聞けるとか良い点をアピールしていかないと近い将来に消えて無くなってしまいそうで不安に思っています・・・。
*1:開封中古品だと約7,000円程度の価格になりますが、正直Android 5.0世代の旧式スマホなので叩き売りと言えど少々割高感ががが・・・。
*2:公式サイトを見ると、車載対応専用受信チューナーや、防災ラジオも紹介されているようです・・・が、片方は車載専用、片方はよく見ると「自治体向け」とか書かれてるので、あまり一般流通向けの商品とは言い難い状況です・・・。
*3:考えてみればXperia Z5 Compact買う金額でi-dio Phoneを2台買えたので、一時の気の迷いに惑わされずi-dio Phone買っておけば余計な散財を防げたのでは・・・とか思ったりしてしまったり。
*4:最近他力本願ばかりだな!・・・まぁ、下手に個人の戯言日記よりはそれ相応の記事を見て頂いた方が確実な情報を手に入れられますし、妙な責任問題発生しませんし。
*5:NOTTVもi-dioと同じく地上アナログ放送の電波帯域を利用したメディアでした・・・。
*6:多摩地方でもアンテナ建ってるのか色が濃い部分があるものの、多分東京タワーからの電波出してるのかねぇ?
*7:関東甲信越と言いつつ、実質的に南関東(東京・神奈川・千葉)+埼玉の極めて一部のエリアでしか受信出来ない有様です。
*8:記憶を掘り返すと多分車載用のTunerBoxが秋月に流れてた関係でそんな謳い文句が貼ってあった・・・気がします。
*9:以降、起動すると最後に選択していたチャンネルが自動的に再生されます。
*10:Amanek ch/アニソンHOLIC/TS ONE/八六東京/CLASSIC selection/MASTERPIECE selection/JAZZ selectionの7つが表示されました。ちなみに、先程からアニソンchとか連呼しているのは、正式にはアニソンHOLICと言う名称のチャンネルです。
*11:風の噂であまり普及していないため、内輪揉め同然のトラブルがあったりなかったりと言う不穏な便所の落書き相当の話を耳に挟んだので、チョット今後どうなるか不安です・・・。
*12:アプリインストールだけでも聴けるってのをもっとアピールしないとNOTTVと同じ道を歩みそうな気がします・・・