Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

安価にL-03Dを入手したのでルーターを光回線+USBモデムの冗長化構成にしてみた

久し振りにYAMAHAルーターネタです。骨折も治り、仕事も怪我人配慮モードが消滅してヒィヒィ働いてますが、カバンの肩紐が壊れかけてたので仕事帰りにヨドバシアキバで荷物を受け取りに*1寄り道した後で秋葉原を徘徊していると、L-03Dを発見しました。

docomo L-03D ホワイト

docomo L-03D ホワイト

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1200

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1200

L-03D自体は一昔前に利用されていたUSB接続タイプのモデムで、SIMを差し込んでLTE回線に接続するのに利用していた製品で、(スマホテザリングも普通に利用されるようになった)今の御時世には不要なガジェットです。*2

しかし、このL-03Dは手持ちのYAMAHA RTX1200のUSB端子に接続して、データ通信が行える対応機種にリストアップされている製品です。
モバイルインターネット接続機能

お値段は980円と超お手頃価格、年明けからインフルエンザで腐ってたり、骨折して腐ってたり不毛な日々を過ごしていたので、お手頃価格ですしチョットRTX1200で遊んでみるか!・・・と言うのが今回の戯言日記の趣旨です。

・・・まぁ、最終的にはYAMAHA公式サイトの設定事例そのままでは(今のご時世的には)上手い具合に動かなかったんですけどね・・・。

今回の設定方針

光回線+LTEモバイル回線での回線冗長化は過去にRTX1100使ってた時に設定を試みて、何とか実現しています。
sylve.hatenablog.jp

ただRTX1100利用時の構成は、モバイルルーターにSIMを挿入して別売の(モバイルルーターオプションの)有線LAN変換用クレードルを利用して、ルーターの配下にルーターを配置するワケガワカラナイヨ構成だったりします。*3

しかし、今回はRTX1200を自宅基幹ルーターとして利用しているので、(最近のWi-Fi内蔵ルーターならごく一般的ですが)ルーターにUSB端子が内蔵しています。・・・そのため、YAMAHA公式サイトの設定事例にある「WAN回線障害時に備える(モバイルバックアップ)」の内容をほぼそのまんまの形で利用出来ます。
WAN回線障害時に備える(モバイルバックアップ) : コマンド設定

設定内容としては、ISP接続情報を除けばほぼ書いてあるとおりなので非常に簡単で、主とする通信設定(多くの場合はPPPoEの通信設定)に「pp backup pp 2」と言う魔法の呪文を綴った上で、pp2(この戯言ではL-03Dの通信設定を綴る項目)を設定すればOKです。*4

あぁ、ちなみに今回の構成は以下の感じです。

     [Internet]
      |       |
(flet's)    (WirelessGate)
      |       |
   [ONU]     [L-03D]
      |       |
(LAN2)|       |(USB)
     +---------+
     | RTX1200 |
     +---------+
          |(LAN1)
          |
      各種機器

メインは変わらずFlet’s+OCNのPPPoE回線、バックアップ回線としてL-03Dに挿したWireless Gate(480円/200kbp定速)、・・・なんかコイツ毎回Wireless Gate使ってんなw*5

通常はFlet’s回線を利用しますが、回線障害発生時は自動的にL-03Dに切り替わりLTE回線経由に切り替わります。Flet’s回線が復旧した後は切断処理が行われるようになっています。・・・まぁ、バックアップ回線は指定最小限の通信しか出来ないような貧弱なSIMなのでメールくらいしか見れませんが・・・てか、元々は安く持てるからと改めて契約して、最近はLineage OSを捻じ込まれたNexus6で使ってたSIMを自宅基幹ルーターのバックアップ回線に組み込んじゃっているので、本当の検証・勉強用で「バックアップ回線」としてはつかいものになりませんけど・・・。*6

今のご時世の設定を反映しないと瞬断してしまう

YAMAHA設定事例の内容を丸コピしただけなのに自信満々に光回線側のケーブルを引っこ抜いて自動的に接続先が変わることを確認・・・した瞬間に何故かLTE側回線が切断され、復帰しなくなる問題が勃発して「対応バンドが少ないから*7ダメなのか!」「設定不備か!」と数日大騒ぎした上で戯言日記の草稿を殴り書きする有様でどうしたものか・・・と思ったら、なんのこたぁ無い、先の設定事例にしっかり書いてありました。

通信制限について

モバイルインターネット機能では、意図せずに高額な料金が発生しないように、携帯端末での通信時間とパケット長に初期値として上限を設けています。上限に達した場合は、通信中であれば通信を強制終了し、それ以降は発信接続しません。

これが何を意味するかと言うと、このルーターが登場した頃と言うか、時代背景的に時間制課金が行われていた頃の名残と言うか、パケ死と言う言葉が流行してた頃の名残と申しますか・・・。*8

まぁ、細かいことを綴るのは浅知恵であることが露呈*9してしまうのと、書くのが面倒なので昔の名残の一言で済ませます。

閑話休題、調べていくと通信制限に関する以下の2つの設定に辿り着いたのですが・・・

状況判断として、接続しても数秒で切断されるため「mobile access limit time」の設定は犯人では無さそう。と、言うか初期値が3600秒(=1時間)なので、この設定は犯人では無い。
47.14 パケット通信時間制限の設定

そうなると「mobile access limit length」が怪しくなるのですが、調べてみると(RTX1200の場合は)200,000Byteで強制切断させる設定になっていることが判明しました。・・・いや、桁数に騙されますが、約200KBです。今のご時世だと瞬間的に吹き飛ぶサイズです・・・。*10
47.13 パケット通信量制限の設定

恐らく、Webコンソール(GUI)から設定すると明示的に指定できるのかも知れませんが、コマンドから設定する場合は以下の2つの設定も必要となります。

(pp select 2などUSBモデム(私の場合はL-03D)の接続設定で)
mobile access limit length off
mobile access limit time off

USBモデムなどで接続する場合は無制限に接続させる。これが無いと意図しない切断が発生します。
通信制限を無くすと「意図せず高額料金発生がー」と記載されていますが、最近は「ギガが減っても」通信速度制限で追加費用が発生するコトは無いので、MVNO回線をバックアップ回線に利用する分には上記の設定を加えてもリスクはありません。*11

ただ、上記設定だと完全に制限がなくなってしまうので、もし(制限無しに繋がるのが)気になるならば、下記のコマンドで1回接続する毎にどのくらい通信を許可するか(何時間、何バイトまで許可するか)別途設定を行うと良いんじゃないかなぁ・・・と思います。*12
47.21 接続毎パケット通信時間制限の設定
47.20 接続毎パケット通信量制限の設定

グローバルIP貰えればバックアップ回線でもVPN貼れるんだけどな・・・

今回バックアップ回線で利用したMVNO回線は、Class AのプライベートIPアドレス(10.x.x.x)を割り振るのでYAMAHAのNetVolanteを利用することが出来ません=VPN張るための小細工が出来ません。*13
これでグローバルIPが降ってくれると(VPN貼ることがある身だと)大変助かるんですが、世の中そう上手く行かないものです・・・。

・・・いや、まぁ、個人利用が目的で回線障害時にネットもVPNもってどんだけ無駄なオーバースペック環境を揃えたいんだよ・・・。

*1:いえ、秋葉原に在庫があってすぐに準備出来るって発注画面に出てたので・・・。

*2:必要な人もいるのかも知れませんが、今の時代はスマホテザリングだったり、モバイルルーターだったり、下手するとPCにSIMスロット内蔵と言う時代なので、わざわざUSB接続のLTE回線向けモデムと言うものは時代遅れの一言で済ませてしまっても語弊は無いかも・・・。

*3:一応、CATVなどではよくあるDHCPIPアドレスを配布する形式・・・と言う位置付けで設定しましたが、構成の問題と言えど少々お粗末な設定でした・・・。

*4:他にも綴る必要があったり、後述する通信制限解除の設定を行わないと瞬断してしまいますけど・・・。

*5:前回は3Mbps定速SIMでしたが、アレはアレで酷かった。最初は調子良かったのに、案の定3Mbps安定せず、下手に動画共有サイトで動画見ようものなら通信不能レベルまで絞るので酷かった・・・。

*6:せめて遅いゴミだカスだと言われてるがXperia XZ Premiumで普通に利用しているOCNモバイルONEくらいの実測は欲しいところですが、ISPがOCNでバックアップ回線に使うMVNO回線がOCNモバイルONEってのは(ISP側のOCNで通信障害が発生したら、MVNO側のOCNモバイルONEでも通信障害が発生すると思われるので)それはそれで問題がありそう・・・。

*7:調べてみると、L-03DのLTE対応バンドはBand1のみらしいので、当初は対応バンドの低さが原因を思い込んでいました・・・。」

*8:今のご時世、電話の通話さえカケホーダイと言う言葉が飛び交うので、ピンッと来ない方も居るかもしれませんが、パケホもカケホも無い時代があったんです・・・。

*9:戯言に綴ってる内容は大体浅知恵で日記書くのに素人が素人レベルで頑張りましたレベルです。必要だから調べて、アウトプットとして戯言日記に残してるだけなので誇張表現満載です。

*10:ちなみに後継機種のRTX1210では50MBがデフォルト値として設定されています。・・・しかし、今のご時世に200KBって下手すると画像1枚表示させただけで終了ですよ・・・。

*11:まぁ、この手のルーターを好き好んで使おうと言う人に、自分の回線契約がどうなってるのか分からないって言っちゃうような少々抜けてる人はいないと思いますが・・・。

*12:まぁ、so-netの0 SIMユーザがRTX1200などで(0円で使える範囲内で)バックアップ回線替わりに使うって場合は上記のmobile access limit lengthの方が良いかなぁ。こっちの設定だと接続毎に規定値超えたら切断なので、制限超えても再接続出来てしまうので・・・。

*13:いえ、そもそも配布されるアドレスがプライベートIPの時点で無理・・・