Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

NUC8i7HVKの後釜として1台PCの見積りを取ったら20万を超えたでござる

先日発表されたWindows11、CPUの足切りで愛用しているNUC8i7HVKがKaby Lake世代でアウトオブ眼中とされることが判明したので代替マシンをどうするか頭を抱えています。
sylve.hatenablog.jp

NUC8i7HVKは現状ATS(American Truck Simulator)とATSプレイ動画作成環境と化しているので後釜を作らずとも良い*1と言うのが真理ですが、来るべくWindows11時代に向けて1台PCを用意しておきたいと思うのも事実です。

正直、NUC9i9QNXとかに*2手を出そうかと迷走し始めているので、秋葉原で一式作った場合の見積りを取ってみたのですが・・・。
www.intel.co.jp

希望の構成

ちらっと月次浪費集計日記で構成は出しましたが、見積りを依頼する前に希望する構成を考えておく必要があります。
現状、私の希望は以下の通りです。

  • Ryzen 9 3900搭載
    • 理由は単純に型落ちとなり、お安い価格(4万前後)になってるから。
    • あと、今まで多くても6C/12TのCPU*3しか使ってないので、12C/24Tはチョットした憧れなので。
  • mini-ITX
    • NUCからの乗り換えなので筐体サイズはなるべく小さめ。
    • mini-ITXでもケースサイズは極力抑えたい。
  • GeForce GTX 1050 Ti以上のグラフィック性能
    • 現状利用しているNUC8i7HVKはRadeon RX Vega M GHを搭載しており、これがGeForce GTX 1050 Ti同等と言われているので、最低GeForce GTX 1050 Ti以上のグラフィック性能は欲しい。*4
    • GPU自体はNVIDIAだろうがAMDだろうが構わない、買い替えるならば現状のRadeon RX Vega M GHより高性能なモデルが欲しい。
  • その他は現状維持
    • RAMサイズは32GB、SSDは1TBくらい・・・と言う具合。
    • 買い替える機会だから64GB RAMとか2TB NVMe SSDとかでも良いが先立つモノが無いので金額を抑えられる部分は抑えたい。

正直、CPU以外は高望みしていません。
CPUも高望みの原因が現状よりもコア数が多いと言う理由なので、最悪はRyzen 7 3700X程度までグレードを落としてもコア数・スレッド数両方とも増えます。*5

ネックなのは恐らくグラフィックカードの価格高騰、ピークは過ぎた感がありますが、未だに価格が高止まりしているので今回の導入コストを爆上げさせる最大要因になっています。
幸いなのが、現状がGTX 1050 Ti相当の性能なので最新鋭であるRTX3090のような最上級品を求める必要は無いと言うこと・・・。ただしハイエンドからローエンドまで皆等しく価格高騰しているのでどのくらいネックとなるのかが見えません。

ケース選定が最低だった

都民なので(!?)先日秋葉原リアル店舗で見積りして貰いました。
・・・自作自体が久し振り*6と言うのもありますが、単純にパーツ選定が面倒くさくなったと言う理由もありますけど・・・。

ただ、店頭で一目惚れしたケースが災いして偉いこととなりました・・・。
www.fractal-design.com

小さいケースでグラボも近年標準的となってしまった2スロットカードにも対応、さらに全長290mmオーバーにも対応と素敵なケースです。・・・素敵なケースですが、お値段が店頭価格2万円と素敵じゃないのがアレゲ・・・、しかし一目惚れしたのでそのくらいの贅沢はします。

・・・が、どうやら俗に言う「窒息」ケースのようで、エアーフローがあまりヨロシクナイとのこと・・・。仕様を見る限り下部から吸気・後方と上部から排気とありますが、下部ギリギリまでにグラフィックボードを搭載する上、そのグラボの排熱が上部に排出されるのでCPUが排熱をもろに浴びる構成となります。上部にいくつかのパネルから選ぶこととなりますが、GPUを搭載する場合は排熱効率を考えてメッシュパネル択一となるので自由度が極端に低くなるケースとのこと・・・。

さらにグラボは全長290mmまで対応とのことですが、実はSFX電源を選択した場合のみで、比較的割安なATX電源を使おうとするのなら実質的に200mm以下に抑える必要があるとのこと・・・。ついでに3.5インチHDDを搭載する場合はCPUクーラーの高さが著しく低いものを要求されるとのこと。流石に3.5インチHDDを積む予定はありませんが、本当頭を抱える構成になる酷いケースとのことです。

見積もった結果

見た目重視の窒息ケースでGPUをGTX1050Ti以上と言う制約の中で、担当者の頭を抱えさせること十数分、出てきた見積り結果は・・・OS込みで23.5万円。*7

・・・にじゅうさんまんえん!?

マザボがB550と型落ち品で使うにゃ新し過ぎる世代と言う部分がありますが、これはEra ITXのフロントUSB-Cを有効活用させるためには格安型落ちマザボでは対応不可のため、マザボだけ現行世代と言うことに・・・。
更にグラボはGTX1660Superと1050Ti以上だけど・・・と言う微妙な選定は、窒息ケースが原因なのと、最近はPCIeの横幅よりも巨大なGPUクーラー搭載品しか無いので横幅がPCIeの幅からオーバーしないサイズから選定なのと、排熱を考慮するとGTX1660シリーズが限界、自己責任でRTX3060積めるけど・・・と言う選定。

一方CPUの選定自体はこの窒息ケースに合ったTDP65Wモデルなので問題なし。水冷も考慮したが流石にそれはオーバースペックらしいので通常の空冷クーラーから適当なのをチョイスです。

です・・・が、にじゅうさんまんえんか・・・。いや、そんな見積りになった理由は分かります。ちっちゃいケースで割高な構成になるのは分かるのですが、23万円は流石に・・・。*8

落とせる部分を探してみた

流石に23万円は無理なのでもらった見積りから妥協できる部分を探してみました。

  • SSDを妥協する。
    • マザーに合わせてPCIe 4.0(Gen4) x4のSSDを選んでいただいたが、これをPCIe 3.0(Gen3) x4の旧世代モデルに変更する。
    • 世代そのまま容量半減と言う手もありますが、現状NUC8i7HVKでシステム領域のSSD容量をケチったので妥協せず1TBドーンと確保したいところ。*9
  • マザボを妥協する。
    • 同じくB550でもフロントUSB-Cを諦めるならばもう数千円安いモデルが選べますし、B450世代の旧世代にすればもっとお安くできます。
    • 調べればサードパーティ製の内部コネクタ変換パーツがあるので、思い切ってB450世代までグレードを落としてフロントUSB-Cは変換部品経由で利用するのも一つの手か。

  • グラボを見直す。
    • これは見積りしたショップの通販上でITX適合を謳うGTX 1660 Tiがもう少しお安い価格で出ていたので、このボードに変えてみる。
    • この変更で数万円単位の節約になるが、問題は店頭で入手可能か、同じような価格になるかと問題点は山積み。
    • 更にサイズ的に収まるかどうかは机上計算のみ、追加電源の端子の位置を考えて大丈夫かの確認が必要。
  • 電源を妥協する。
    • 見積り時は余裕をもって650W電源だったが、TDPが低いCPU、下位グレードのGPUを考慮して450W電源に抑えると、数千円ほどお安くできます。
    • 余裕なし・・・は言い過ぎですが余力が少ない状態で使うことの是非がありそうな気がするので、この辺は要相談か・・・。

ショップの言わばプロの見積りに対し、素人のパソコン馬鹿がケチを付けると18.5万円くらいには抑えられる見込みです。

・・・それでも、じゅうはちまんえんなのか(白目)

もっと妥協に妥協を重ねた場合、SSDをNUC8i7HVKのデータストレージにしているCrucial P1 1TBにすることでストレージ代は0円に出来なくは無いですし、電源を現在は80PLUS GOLDのモデルをSILVER・BRONZEに落とすなどで予算を抑えられると思いますし、究極の手としてはNUC8i7HVKのシステム領域に紐づいてるSSDを移植することで「SSDと合わせて買ったDSP版のOSですが何か?(機種変しますた!)」と言う手も取れなくはないのでOS費用を更に抑えられなくは無いです。*10
根本的にEra ITXと言う窒息ケースから、もう少し余裕がありグラフィックボードの選択候補も広がりお安いケースに変更すると言うのも一つの手ですが、省スペース性は譲れないので、無理矢理予算を削ったとしても15万円前後が限界下限費用となりそうです・・・。

American Truck Simulatorさえやらなければ更新不要

正直、Windows11にアップグレード出来なくともWindows10はまだ数年間は利用し続けることが出来ますし、実質的に私がWindows10を必要としている理由はAmerican Truck Simulatorだけなので*11今回更新せずに、Windows10 EOLと合わせてゲーム卒業としても良いのかも知れません。
それまでにまだまだゲームで遊びたいと言うのなら、その時に機器買い替えを行えば良いだけです。なにより、先送りにすることで異常な価格高騰が続く今の時期を外すことが出来るので、状況次第では先送りにした方が安く必要な環境を作ることが出来るのかも知れません。*12

それ以前のお話として、前回触れたときにも記載した通りもうmacOSに移行すると言うのも一つの選択肢です。
ちょうどアーキテクチャ変更が行われて脱Intelが行われ、Intelが恨み節タップリに不正ベンチマーク結果で貶そうとしている大変すばらしいApple Siliconで省電力・ハイパフォーマンス環境が既に存在して、自称リーカーが出る出ると騒いでいる次期Apple Siliconで映像出力とメモリ上限量が緩和されるらしいApple M1X/M2が搭載されたMac miniが発表されれば、手持ちMacBookPro 15-inch/2018から移行する予定*13なので、もうそれ1台で過ごすのも一つの手です。
ただ、Apple Siliconがどのくらいの年数をサポートするのか。従来のIntel版のようにものによっては7~8年くらいはOSのアップデート対象となるのかが分からないので不安な部分はありますが、後先の無いIntel版を使い続けるよりは未来のあるApple Silicon版に切り替えて行きたいところです。

いずれにせよ、今はまだ情報だけが出て実際にどうなのかが不透明な状況なので馬鹿の一つ覚えで動くのは時期尚早なのかも知れません。
とは言え、未だにHaswellを使い続けているような方は「Windows10 EOLまでまだ使える!」では無く、積極的な買い替えを検討したほうが良い頃合いなので計画立てて買い替えることをお勧めします・・・。

*1:背景として、ゲーム以外はもうmacOS環境で十分なので、出る出ると言われ続けているApple M1X/M2のMac miniが出たら環境を移行してしまおうと考えています。

*2:現状のNUC8i7HVKの後継でPCIe x16搭載の頭がおかしいNUCです。

*3:Windows系で言うと過去に使ってたCore i7-980X(6C/12T)、macOSまで含めると今利用中のMacBookPro 15-inch/2018のCore i9-8950HKなので、そろそろ最低でも8C/16Tくらいは手を出してみたい。

*4:実はこれがネック、小型筐体にグラボ搭載は窒息上等に近い有様です・・・。

*5:Core i7-8809Gが4C/8Tなので、単純にコア数を増やしたければRyzen 5 3600も6C/12TなのでNUC8i7HVK乗換えの観点ではコア数を増やすと言う目的自体は満たせます。

*6:なんだかんだMacやノートPCと言う既製品ばかり使ってますし、NUC8i7HVKもパチパチ部品嵌めるだけで「自作」の範疇に含めるには・・・と言う有様ですし・・・。

*7:上記ケース、構成はRyzen 9 3900/RAM 32GB/NVMe 1TB SSD/GeForceGTX1660Superです。

*8:23万円あったら、メモリ容量は16GBまでですがApple M1積んだMacBookPro 13-inch/2020の上位モデルでRAM16GB・SSD1TB構成にしたものが余裕で手に入るお値段で、正直自作にしても・近年のPCパーツ高騰を鑑みたとしてもチビるで・・・。

*9:窒息ケースですが2.5インチHDD/SSDが何弾か積めるので、システム領域に1TBドーン、Steam領域は後々2.5インチHDD/SSDRAIDで組んで適当にドーンで良いかなと・・・。

*10:但し、予算をケチって256GB SSDなので純然たるシステム領域としか使えず、データ領域としては別途2.5インチSSDなどで領域を確保する必要があります・・・。

*11:A列車で行こう9は流石に・・・もう良いかなと。最終メジャーバージョンアップも終わり、パッチ提供も無くなりましたし、1.5万くらいかけて新たにライセンス調達したもののほとんど遊んでいませんし・・・。

*12:今回目論んだ構成と同じような環境を、価格高騰が落ち着いた数年後は10万チョットで組めるかも知れませんし・・・。

*13:入手が2018年末なのでまだ3年程度しか使っていませんし、入手したときは使い続けると言ったものの、流石にApple Siliconで独自プロセッサへガチ移行すると言うのは読めませんでしたので、まぁしゃーない。