先日初めてカスタムROMのPixelExperienceを利用して、radikoが動いてくれるその1点に大変感動してしまい、戯言日記に仕立て上げました。
sylve.hatenablog.jp
ただ、事実のAndroidリファレンス機のPixelシリーズに*1Pixel風のカスタムROMを入れているので、Pixel無関係のスマートフォンにカスタムROMを入れてみたくなりました。
とは言うものの先立つものは先週のPixel 4aに全部吸い取られたので何もありません・・・。
うーん・・・、なんか雑に安くて雑にPixelExperienceが入る雑なスマートフォンねぇかなぁ・・・。
Moto g7 plusでPixelExperience動いたー! pic.twitter.com/mf6bWaSNuD
— シルベスタ岡崎 (@sylvenews) 2022年4月9日
今回衝動買いしたAndroidスマホ
液晶・背面傷ありランクBと称されていた特価品の旧型Androidスマホです。・・・なお、素人目には液晶面にも背面にも傷が見受けられない良個体でした。・・・最近の中古屋ランクはシビアだねぇ・・・。
moto g7シリーズの中では最上位機種ではありますが、スマートフォン全体から見るとミドルエンドクラスです。Dual SIM+(排他ではない)microSDスロットが備わっているので、第2SIMスロットがmicroSDと排他利用が多い中では悪くはないものです。
ただミドルエンドクラスと言うのがネックで、AndroidバージョンアップはAndroid 10で打ち止めです。セキュリティアップデートについても2021年2月くらいを最後に打ち止めとされているので、完全に「終わった」スマートフォンです。*2
事前調査情報によると、bootloader unlockには対応・Factory Image(メーカー純正ファーム)の提供は無いものの、どうやらLenovo*3 Rescue and Smart Assistant経由で入手可能・PixelExperienceでも比較的月例セキュリティアップデートに追随している機種とのことです。
手持ちのNUCとの相性が最低最悪だった・・・
早速bootloader unlockを行おうとしました・・・が、どうも手持ちの検証環境であるNUCとの相性が悪く、OEM USBドライバーが正しく入らず・・・。
USBドライバ自体はメーカーサイトからダウンロードできますが、困ったことにダウンロードしたドライバが正しく適用出来ません・・・。
motorola-global-portal-jp.custhelp.com
要件がWindows10までと称されているのにWindows11環境に入れようとしたのが諸悪の根源なのか、インストール途中で引数が間違っている旨のメッセージを吐き出して、残った画面から手動では入ってるっぽいのですが、unlock申請に必要なコード発行コマンド*4を叩いても応答が無くなると言う始末・・・。
先にPixel 4aのゴニョゴニョで環境が汚れていたのが原因なのか、単にMotorola側がイケてないだけなのかはよく分かりませんが、結局M1 MacBookProを引っ張り出してmacOS環境でROM焼き環境を整える羽目になったので、作業環境変更だ何だで非常に面倒臭かったです(小並感)*5
PixelExperience焼けたがトラップしか無かった・・・
とりあえず入手したmoto g7 plusへPixelExperienceを焼いた・・・までは良いのですが、正直初見殺しの山積みで生やした草が全て枯れました・・・。
具体的には、PixelExperienceのmoto g7 plus向けのインストール手順、重要な手順が1つ欠落しています・・・。
wiki.pixelexperience.org
詳細は別記事にまとめて綴っておこうと思いますが、早い話がXDA Developersのこの書き込みの流れで行う必要があります。
forum.xda-developers.com
端的に言うと、最初に(moto g7 plus向けの)PixelExperienceのAndroid 12アルファ版ROMを一度焼いてから、通常版の(moto g7 plus向けの)PixelExperienceを焼けと言うお話です。
どうやら動的パーティション関連で一手間加えているらしいのですが、それがどういう訳かアルファ版ROMにのみ含まれているようで、最初にアルファ版ROMを焼かないと正常に焼けない・・・と言うのが真相のようです。*6
source.android.com
手順に従っていくらやっても上手くROMが焼けず、Downloadしたファイルがぶっ壊れているのかと思ったりしましたが、まさか焼く前に必要な手順があったとは思いもしませんでした・・・。
ただ、手順自体は(私の中では)確立出来ましたし、なんとか動かせるようにはなったのでヨシヨシ・・・。
PixelExperienceは上手く焼ければいいROMです
カスタムROMだけどちゃんとPixel以外の機種に焼いてもradikoが即落ちることもなく動いてくれることを確認できたので、PixelExperienceは個人的には非常に素晴らしいカスタムROMだと断定することが出来ました。
また今回生贄としたmoto g7 plusは先に記載した通り既にソフトウェア的に寿命を迎えたスマートフォンですが、カスタムROMを焼くことで最新のAndroid 12Lに対応させ、ソフトウェア的にもう少しの間だけ延命させることに成功しました。
焼くまでが非常に大変で意味のない苦労も沢山しましたが、ギークな人はお戯れとしてmoto g7 plusを買ってROM焼きを試してみると良いのかも知れません。
moto g7 plusは少なくとも(戯言日記を書いている時点では)中古屋のじゃんぱらで、特価品で無くとも9,000円くらいから雑に在庫はあるようなので、汎用性の高いPixel系は難しいけどROM焼きスマホを確保したい・・・と言う場合は悪くない選択肢です。*7
*1:現在特にリファレンスが云々とは言わずGoogle Pixelと言うAndroidスマートフォンの扱いですが、Android開発元が出すAndroidスマホなのでリファレンス機と呼んでも差し支えは無いかと・・・。
*2:初版でAndroid 9搭載、1回だけメジャーバージョンアップは対応したものの、それ以降は細々とセキュリティアップデートが入ったものの国内発売から約1年半でソフトウェア的な寿命を迎えた機種です。
*3:Motorolaなのに(現在のThinkPad発売元の)Lenovoってナンヤネン!(別企業やんけ!)と突っ込まれそうですが、遥か昔にMotorolaはLenovo傘下に入っているのです・・・。
*4:Motorolaスマホの場合、単にunlockコマンドを叩くだけでは駄目で、Unlockキーを発行してもらう必要があります。
*5:OEM USBドライバ自体はmacOS側にも用意されていますが、macOS/Linuxに関してはドライバ不要なので困ったら雑にmacOS/Linux環境を整えるとヨロシです。
*6:確かにダウンロード時のChangelogに「We're using retrofit dynamic partitions now, check @LakeUpdates on telegram for more info about install guide」と追加手順あるよ的なニュアンスは書かれていますが、公式Wikiのインストール手順に反映されていないとは思ってもいなかったと言うか、最初にアルファ版ROM焼く必要があるってのは流石に読み取れないよ・・・。
*7:moto g7 plusはLineage OSも対応を謳っていますし、実際PixelExperienceが上手く焼けず、原因の切り分けでLineage OS焼きましたし・・・。