Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

VAIO Pro PFにWindows11を入れたら便利なPCになった

4月下旬に衝動買いしたVAIO Pro PFですが、大義名分としてUbuntu 22.04 LTSを導入するため・・・として、実際にUbuntu 22.04 LTSを入れて遊んでいました。
sylve.hatenablog.jp

そんなVAIO Pro PFですが、私が入手したモデルはCoffee Lake世代のCore i7(8550U)を搭載した後期型のモデル*1です。そのため、世間様からの受けが悪いWindows11に対応した世代のノートパソコンです。

Ubuntu 22.04 LTSのためと叫んで購入している手前、対応世代だからと安易にWindows11を入れるのは愚の真骨頂です。
しかし、Ubuntu 22.04 LTSでは大なり小なりの不具合が発生しているのも事実です。画面がチラついたり、利用頻度は皆無ですがWebカメラが正常に動作しないと言う問題もあります。苦労して問題を修正すればLinux利用のためのスキル向上に繋がりますが、要らぬ苦労を積極的に推し進めるのは、それはそれで賢い行動とは言えません。
そんな訳で、自ら以下のように宣言していましたがVAIO Pro PFにWindows11を入れることにしました。

ただ、4/21リリースでこれから細かい改善されていくと思うので、じっくりと楽しんでいこうと思います。

VAIO株式会社はドライバ公開には積極的な姿勢

基本的に国内メーカーのPCは多くの場合デバイスドライバの公開には消極的な姿勢を見せています。
全く公開されていない訳ではありませんが、プリインストール環境を完全に消してしまうと二度と手に入らないようなことが多いような印象があります。*2

ただし、近年ではWindows Update経由での提供も多い印象があるため、あまりメーカーサイトでドライバを調達する必要性はだいぶ薄くなった感があります。そうとは言えども、メーカー独自機能や省電力周りの最適化ユーティリティなどはメーカーサイトから入手する必要性があり、プリインストール相当環境を整えるのは意外と難易度の高い行為です。

私が入手したVAIO Pro PFの場合はどうなのか・・・と言うと、意外にもデバイスドライバの公開には積極的で、配布サイトが用意されていました。
support.vaio.com

ページは「アップデート」と称されていますが、少し下にスクロールすると「オリジナルドライバー・ソフトウェア」の項目があり、許諾契約に同意するのチェックを付けることでダウンロードページにアクセスできます。*3

そうすると(草稿作成時点では)Windows10 20H2向けのオリジナルドライバーとアップデートプログラム(ドライバ)が公開されています。

今回はWindows11を導入する想定ですが、基本的にはWindows Update経由で配信されるデバイスドライバー・その上で不足するデバイスドライバーとメーカーユーティリティはこのサイトから入手することとします。
メーカーユーティリティは全部入れる必要はありませんが、その辺は各々のお好みが強く宗教戦争に発展しかねないのでご自由に・・・。*4

トラブルがない環境は素敵

Ubuntu 22.04 LTSは、基本的には悪くない環境です。最近のLinuxなので、特殊な設定を施すことなくインストールが行えて利用することが可能です。

・・・ですが、非常に残念なことに上記で軽く触れたとおり何も操作していないのに画面がチラついたり、Webカメラが実質使用不能だったり残念な部分があるのも事実です。*5
もちろん、4月後半に登場したばかりの真新しいOSに欠陥無き完全完璧を求めるのは間違っている行動ですし、不具合を解消させるべく四苦八苦するのがLinuxユーザーのあるべき姿だと思います。

しかし、面倒を避けて安易にWindows環境に逃げた結果、全問題が解消しました。
画面のチラつきは消え、Webカメラは正常に動作します。本来あるべきユーティリティも導入したので恐らくバッテリー駆動時間もLinux利用時よりは最適化されていることでしょう。

それどころか、11インチFHD液晶の小型なサイズなので割と使い勝手は良好です。テレワーク中、デスクトップPCとノートPCを併用している状態でもVAIO Pro PFなら設置できるので余計なこと(戯言日記の草稿とか)が捗ります。
USB端子が大きさの割に(USB-Aが3つと)豊富なのでアレコレと周辺機器を挿せます。4K/60Hz対応は無理ですが4K/30Hzまで対応のHDMI端子に、令和の時代まで生き残ってしまったアナログD-SUB端子*6と映像出力端子も豊富です。更にはオンボードNICがあるのでLANケーブルも挿せます。

令和の時代なのにUSB-C端子が存在しないのは難点といえば難点ですが、筐体の大きさの意味合いで取り扱いが便利の一言に尽きます。
ちょっとしたスペースがあれば机に置けますし、キーボードは小さめですが個人的には無理せず使える許容範囲の大きさでタイピングに不自由することはありません。・・・前者については机の上を整理しろの一言で終了のような気がしますが、何にせよ省スペースで済むと言うのは素晴らしい限りです。
ついでに、調達金額は割高と言うか失敗レベルの高額ですが俗に言うランクD扱いで程度が良いとは言えないモデルです。以前所有していたThinkPad T440sレベル・・・とまでは行きませんが、多少雑に扱っても何ら問題ありません、多少のスレ傷程度ならドントコイです。*7

M.2 LTEカード搭載の夢もある

実はなんですが、VAIO Pro PFはLTEモデルも存在します。SSD換装で本体の裏を開けたさいにM.2 2230スロットが1つ空いていたので、カードとアンテナ*8を見繕えばLTE対応化が容易に行えそう・・・ですが、そういえばSIMスロットが無いなぁ・・・。

普通に隠しスロット扱いで搭載されていたので、容易にLTE対応ができそうです。
厳密には手持ちのM.2 LTEカード*9があるのでアンテナ線さえあればなんとかなりそうです。

空きスロットに手持ちM.2 LTEカードを差し込んだ所認識し、SIMスロットにSIMカードを挿したら認識したため、アンテナが無いため電波を全く掴まない状況ですがアンテナさえあれば*10どこでもインターネットなPCが完成しそうです。・・・まぁ、手持ちのLTEカードがLTEバンド3(東名阪バンド)に対応していないので、どこまで使えるのかは不透明*11ですが・・・。

ただし、現状は(VAIO Pro PFは)持ち出して利用する予定の無いPCです。そのため、積極的にM.2 LTEカードを搭載する理由が存在しません。
今のところはモバイル用OS(iPad OS)と言う部分が最大の難点ではありますが、iPad Pro 11-inch/2021がCellularで5G対応と携帯するには都合の良い端末があります。モバイル用OSでもL2TP/IPsecVPNには繋がりますし、色々と残念要素は多いですがリモートデスクトップ接続も可能*12・更にはSSH接続のコンソールだってアプリが揃っています。

ただ、そう言う改造が可能と言うのは夢のある話なので、セルフ縛りによる借金生活が終わったら適合するアンテナを搭載して通信回線内蔵PCとするのも良いのかも知れません。・・・令和の時代、スマートフォンテザリングがデフォルト同然で搭載・機能している世の中で、プライベート用途のPCで積極的にM.2 LTEカードを搭載する意味があるのかと問われると何も言えなくなりますが・・・。

過去最高の雑なPCに仕上がった

長々と綴ってきましたが、手持ちのVAIO Pro PFをUbuntu 22.04 LTSからWindows11に入れ替えたことにより、雑に使える最高のPCに仕上がりました。
メモリが8GBと心許ないサイズですが、私個人が雑に遊び用途で使う分にはオーバースペック甚だしいと表現するくらいに過剰な容量*13でしょう。

勢い余ってVAIO Pro PFからGitLabのリポジトリを参照できるようにしたり、実家環境へのVPN接続環境(WireGuard)を整えたり、何故か自宅へのVPN接続環境を整えたりやりたい放題したので、雑に扱えるPCであるとともにCPUパワーを必要としない用途なら大体なんでもこなせるPCに*14仕上がってたりします。
変な欲を出さなければVAIO Pro PFは数年間は雑に使い続けられるPCですし、何気にレアリティの高い11インチサイズのノートPCなので、半年後に手放すようなことなく雑に大事に使い続けていきたいところです。
・・・えぇ、なんだかんだメインで利用しているPC以外は半年持たずで手放すことが多いので・・・ですね(白目)*15

*1:特に前期型・後期型と言う区分けはありませんが、当初はKaby Lake世代の構成でしたが、後にCoffee Lake世代のモデルも登場しています。

*2:その印象から、主に海外メーカーのPCをよく中古で買います。Lenovo/DELLあたりはガッツリ公開してくれることが多いので、デバイスドライバの入手性観点では好きです。・・・ThinkPad贔屓なのでLenovoはともかく、初期不良率が地味にヤベーDELL製品をわざわざ新品で購入して、長期間使いたいかは別のお話ですが・・・。

*3:個別のページに飛ばされるだけですが、一応ヘッダーにnofollow/noarchiveが埋め込まれているので、飛ばされた先のページリンクは張らないことにします。

*4:何がゴミアプリか否かと言う判断は個人の嗜好が強く反映されるので・・・。ただ、VAIO Pro PFの場合はVAIO Control Center(VAIOの設定)はバックライトの設定やバッテリー制御が絡むので、クリーンインストールで環境を整えている場合でも入れておいた方がいいかも知れません。

*5:ついでにソフトウェア周りで制約が発生するのも事実、Firefox/Google Chrome辺りのブラウザがあれば今の時代なんとでもなりますが、Windows/macOSまでは対応しているもののLinuxだけ蚊帳の外ということも多いため代替アプリを探す必要が意外とあったりなかったり。

*6:一応VAIO Pro PFは法人モデルなので、そちら側の需要で搭載されているんでしょうね。

*7:戯言日記を振り返るとThinkPad T440sは10か月くらいの間しか所有していなかったようですが、未だにThinkPad T440sは雑に扱えてよかったと言っているので個人的には(ThinkPad T440sは)かなりの名機でした。・・・えぇ、初期不良で最終的に返品したXPS 13(Skylake)を買ったタイミングで不要な機器として売却してしまったことが今でも惜しまれます・・・。

*8:以前入手して手放してしまったLatitude 7370の場合は、Wi-FiモデルでもLTEアンテナが来ていましたが、流石にVAIOではアンテナ線はありませんでした・・・。

*9:秋葉原にPREMIUM STAGEなるジャンク屋があった頃、1枚500円の捨て値で販売されていたSierra Wireless EM7330(LTE 1/19/21・3G 1/5/6/19)を購入していました。

*10:純正アンテナは入手困難なので、汎用部品を探しているもののアンテナの厚さ・接続端子などの都合でちょうどいいものがなかなか見つからず・・・。

*11:以前は「バンド3が使えると有利!」程度の扱いでしたが、5Gへの移行が始まった令和の時代にバンド3非対応と言うのは実用面でどうなのかが気になるところです。

*12:デフォルトだとiPad側の画面解像度に引っ張られるので妙に高解像度になる・スケーリングの設定が出来ないので250%とかクソデカ状態になる・キーボードマッピング周りが微妙で接続先で何も対策を施さないと強制英語キーボード配列などなど。

*13:思考停止でメモリは32GBだの64GBだの言い張る人も多いようですが、ネット見てシリアルコンソール経由でルーターを叩く程度なら8GBで十分です。・・・人によっては、自分の絶対基準を下回るメモリ容量だと思考停止して謎の攻撃的言動で難癖を付け始めることがインターネッツ上ではよく見受けられますが、「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」って(ひだまりスケッチの)ゆのっちも言ってますし。・・・いや、「ゆのっち」は言ってないか。

*14:CPUパワーを必要としないといいつつ、腐ってもCoffee Lake世代のモバイル向けCore i7なので、意外とCPUパワーを要求する用途でも行けそうな気がします。

*15:メインで利用しているMacBookPro 15-inch/2018・NUC8i7HVKはなんだかんだ3~4年選手でしょうか。それ以外は1年も経たずに手放している感が拭えません。・・・強いて言えばお金掛けたDeskMini 310のESXiサーバーがあと数ヶ月で導入後1年なので、多分DeskMini 310も私としては珍しい長期安定利用なマシン入りですね。