一応帰省する予定なので、年内最後となるはずの秋葉原・・・で無駄にPCを1台衝動買いするか否かで*1数時間ほど頭を抱えた帰り際、いつぞやNUC11PAHi7を衝動買いする羽目になった因縁(!?)の御徒町ハードオフ*2に足を運びました。
sylve.hatenablog.jp
ジャンクコーナーを覗き見ると、ショーケースの中に謎の黒い物体が転がっています。
よく見てみるとBeagleBone Blackと書かれています。・・・BeagleBone Blackと言えば、Raspberry Piの対抗馬的な扱いだったシングルボードコンピューターです。
beagleboard.org
もはや令和のハイパーインフレと呼んでもいいような価格暴騰影響により、以前は6,000円以下で手に入ってた気がするBeagleBone Blackも、今や10,000円くらい出さないと手に入らなくなりました。そんなBeagleBone Blackが専用のハードケース込みで3,300円のお値段だそうです。
今回衝動買いしたBeagleBone Blackについて
- 入手元: ハードオフ
- 商品名: BeagleBone Black Rev.C
- 浪費金額: 税込み3,300円(ジャンク)
今年3台目のシングルボードコンピューター(SBC)*3です。通常ハードオフで扱われるデジタルガジェットと異なり、世間様からしてみれば意味不明なゲテモノなので、「ヨクワカランモノ」と扱われジャンクコーナー行きになったものと思われます。
BeagleBone Blackの詳細はメーカー公式サイトを参照ですが、eMMCの容量アップなどマイナーチェンジはされているものの、正直2013年生まれのハードウェアなので色々とお察しください。同期世代のハードウェアとしては(ナンバリングが無い)Raspberry Pi Model Bが挙げられるため、性能面は令和の時代からするとお話になりません。
一応Raspberry Piに対する強みとしてはeMMCを搭載しているため、一度システムを導入してしまえばSDカードは不要になります。・・・が、容量が4GBしかないので今の時代にはなかなかどうして厳しい容量です。
もっと言うと、公式提供されているOSのDebianも(BeagleBone Blackに関しては)Buster止まりのため、ネットワークに接続して利用する場合はそろそろ寿命を迎えるハードウェアと言っても過言ではないレベルです。
・・・が、あくまでそれはLinuxを入れて上辺だけで遊ぶ場合のお話・・・。電子工作の開発ボードとして利用する場合はまだまだ使っていけるハードウェアだと思われるので、Raspberry Piが手に入らないと言う場合の代替手段としては当面の間は活躍していきそうな雰囲気です。・・・しらんけど。
環境の古さは歪めない
面白半分で手を出しましたが、環境を整えるだけでも苦労します。
電源がDCジャックまたはminiUSBのため、令和の時代観点だとボードを買っただけでは使えません。microUSBではなくてminiUSB*4なので、古めのスマホ充電ケーブルを流用と言う手が使えません。
合わせて、ネット上のナレッジで「USB Driverを入れよう!」*5とありますが、もしWindows11を愛用されている方が居ましたら、残念ながらUSB Driverは適用不可です。そのため、有線LANを予め挿しておいて、DHCPで割り当てられたIPアドレスを探っていく必要があります。
また、上記の通り公式提供のOS(Debian)は(BeagleBone Blackに関しては)Buster止まり、最新のBullseyeは使えません。ちなみにBusterは一応EOLを迎えているものの、LTS対象として2024年6月末までは何らかの対処はされる模様です。
beagleboard.org
Debianが駄目ならUbuntuがある!・・・のですが、こちらはどうやらUbuntu 18.04LTSで止まっているようで、残念ながら2023年4月には一般向けとしてはEOL(サポート終了)を迎えます・・・。
elinux.org
他にも動作可能なOSはいくつかあるようですが、Wikiの情報が更新されていないようなので、他力本願で使おうと言う私のようなユーザーにはなかなかつらい状況です。
elinux.org
とは言うものの、まだまだDebian Busterが使えるのであと数年は大丈夫なのかも知れませんが、Linuxが動いてネットワークに繋がる面白ガジェットとして使うには正直つらい状況かと思われます。
部屋の肥やしか、何らかの価値を見いだせるか
相場より遥かに安かった・・・の一言で買ったガジェットです。よく「値段が原因で買うのは無駄、値段が原因で買えないのは無理してでも買え」の旨の格言*6がありますが、今回は完全に前者のパターンで誰がどう見ても無駄遣いです。
当分の間はDebian Busterで遊べそうな雰囲気ですが、それでも1年チョット経ったらOS側のサポートが終了するので今後どうするかを考える必要がありそうです。
身近なところで電子工作を嗜む方がいればチョット豪華なお昼ごはんをおごってもらうことを前提にお譲りしてもいいのですが、すっかりコロナ禍により交流が断絶してしまいボッチ化著しいので、このまま部屋の肥やしになっていきそうな気がします。
・・・ただし、僅かな出費(約3,000円)で1年チョットはセキュアに遊び続けられそうなハードウェアなのでどうにか有効的に活用していきたいところです。
少なくともDebian Busterが動くので、電子工作を行わない身としてはLinuxサーバーとして利用することになると思いますが、さてどうしましょう。
Pi-holeサーバーは既にRaspberry Pi 4 Bで運用しているので、検証用の内部専用メールサーバーとして使おうかしら?ただ、それこそ現在のESXi環境で必要十分な訳でして、うーん悩ましい・・・。
*1:ESXi 8.0検証用に1台PCを確保したいと思いこんでいますが、最低でもRAM 16GB・理想はRAM 32GBと考えるとPC本体+メモリ代で結構金額が行くので躊躇しています。
*2:末広町からチョイと歩くだけで到着するので、すっかりアキバに行くついでに訪問するようになっちゃいました。
*3:2022年はRaspberry Pi 4 BのRAM8GBモデル(のゲリラ販売で足元見たマシマシ金額販売)・Raspberry Pi Zero 2 W(の抱き合わせ販売)に続いての3台目です。
*4:大衆向けに分かりやすい対応機器を上げるとするとPSPで使われていた規格です。
*5:PCとBeagleBone BlackをUSB接続すると、仮想NICとして認識させて特定のIPアドレスでSSH叩けば簡単に接続可能です。
*6:発祥がどこだかは分かりませんが、安物買いの銭失いは辞めようってことでしょうね。