私は動画共有サイトと言うか、動画視聴サイトとしてニコニコ動画をメインで利用しています。ガラケー時代にプレミアム会員の課金機能を利用して、そのまま惰性で課金し続けているのが最大の要因ですが、世間的にはニコ厨*1と言うヤツになります。
しかし、だからと言ってそこだけを見ているわけではなく、一応YouTubeの動画を見ています。ただし、YouTubeには課金をしていないため執拗なまでの広告表示を強要される煩わしさから、補完的に必要な場合にのみ見ている程度です。*2
そんなYouTubeですが、とあるYouTuberの動画は特に気にして見ています。・・・YouTuber自体あまり好きではないと言うか、害悪な存在くらいなまでに捻くれ思考を拗らせている*3私が、とあるYouTuberの動画『だけ』は見ています。
さて、そんな捻くれ思考のワタシが気にして見ているYouTuberとは誰でしょう？
ガチャピン(とムック)じゃねーか！！！１１
お子様向けキャラクターの何がいい？
説明不要ではありますが、ガチャピンとムックはフジテレビ系列で放送されていた子供向け番組のポンキッキシリーズに出てくるキャラクターで、雑に言うとNHKのEテレ(NHK教育)の「おかあさんといっしょ」に出てくる人形劇のアレ相当です。ちなみにワタシはおかあさんといっしょは「にこにこぷん」*4の世代です。
www.gachapin-mukku.com
懐古主義から「懐かしい！」くらいに思うことはあるでしょうが、いい歳をしたおっさんがガチャピン・ムックにお熱とか「そりゃ婚期逃して行き遅れますわｗｗｗ」くらいに言われそうですが、別に幼児向けコンテンツが面白いと言いたい訳ではありません。・・・あと「婚期」とか「行き遅れ」とか言わない、おじちゃん泣いちゃう！
YouTuberとして様々なコンテンツを提供しているようですが、「歌ってみた」「演奏してみた」が明らかに凄まじいクオリティで提供されています。
・・・もちろん、(彼らの版権元の)フジテレビが絡んでいるのでテレビ局クオリティの編集が入っていると言う部分は重々承知しておく必要はありますが・・・、・・・それを差し引いても「え、ガチャピンだよね？」「ムックって演奏できたの！？」となります。
ちなみにガチャピンは(記憶に無いそうですが)レコードデビューして美声を披露しつつ当時の子供達にトラウマを植え付けていますが(!?)、時代と共に声変わりはしていますし一旦レコードデビュー曲のことは忘れて差し上げてください。
www.youtube.com
度肝を抜かれた「歌ってみた」
YouTuberとなったガチャピンは、以前と同様に子供向けのコンテンツも提供しますが、最新J-POP楽曲を歌うことがあります。
そんな中、私が積極的にガチャピンの動画(特に「歌ってみた」系統)を追う原因になったのが、この動画です。
オリジナルのPVを模倣してモノクロだったり、井口理さんを模したちょび髭を付けたりお茶目な部分はありますが、ガチャピン(の声)のまま感情を爆発させて歌唱すると言うぶっ飛んだことをしでかします。
特に凄いのが曲の後半部分の歌詞で「後悔ばかりの人生だ、取り返しのつかない過ちの一つ二つくらい誰にでもあるよな、そんなもんだろう！うんざりするよ！」と歌う部分がありますが、「そんなもんだろう！うんざりするよ！」がテキストで表現すると「そんなもんだろう！！！うんざりするよ！！！１１」くらいに感情を爆発させて歌唱するんです。オリジナルのKing Gnuでもそこまで感情を露わに歌唱していませんが、ガチャピンが本気で感情剥き出しで歌うんです。
一応ガチャピンちゃんねるは幼児向けコンテンツが多めで、普段は「あのねぇ」と子供に寄り添うような(若干すっとぼけ気味の)優しめの口調のガチャピンが、感情を爆発させてJ-POP楽曲をガチ歌唱と言うギャップにやられました。
他にインパクトのある「歌ってみた」
先ほどの白日が(草稿作成時点で)数年前の動画ですが、もう少し直近の動画で個人的にインパクトのあるガチャピンの「歌ってみた」は残響散歌でしょうか。・・・いや、この動画も既に数年前ですが・・・。
私が度肝を抜かれた白日もそうですが、最近のJ-POPはウィスパーボイスで歌唱する曲がそこそこある印象で、メロディーは良いんですが歌詞を聞き取りにくい曲が多い印象があります。
ところがガチャピンはチェストボイスでハッキリと歌唱するので本来どのような歌詞なのかが非常に分かりやすく、もし比較的新しい楽曲をカラオケで歌いたいと言う場合、意外とガチャピンの歌唱動画を参考にすると明瞭な日本語でどのような歌詞なのかを容易に知ることが出来るかも知れません。・・・と、言うか本来そんな歌詞だったのか・・・と割と衝撃を受けてます。
ちなみに白日よりもインパクトが薄いと称した理由は白日のように感情爆発歌唱では無いと言う部分と、NEUTRINO(AIシンガー)四国めたん版(大衆向けに雑な説明すると初音ミクのようなソフトウェア歌唱)の残響散歌を先に聞いてしまい「最近のAIシンガーやべーな・・・」と別方向で衝撃を受けてしまったためです。*5
もう1つ、個人的にインパクトが強い「歌ってみた」で紹介したいのは(T.M.Revolutionの)HOT LIMITでしょうか。
こちらは上記の動画より歌唱面でのインパクトは薄めです。ガチャピンがHOT LIMIT歌ってるんだね！・・・ですが、こちらは尋常では無いレベルのPV完コピで度肝を抜かれます。
冒頭のクレーンカメラは当然再現済みですし衣装*6も再現済み、ステージも水上ステージではありませんが印象的な星型は再現していますし、地味に映り込むスタッフのおっちゃんをムックで再現している始末でやり過ぎのレベルです。
それどころかムックが扇風機を持ち出してPV内の強風を再現するとか、「君たちT.M.Revolution好きだろｗｗｗ」レベルです。
・・・なお、やり過ぎて(!?)いろいろあった上で西川さんのライブに出頭を命じられてたりします。
www.youtube.com
ガチャピンだけでなくムックも凄い
ガチャピンの「歌ってみた」ばかり注力していますが、ムックも負けていません。
ムックは「演奏してみた」を担当しているようで、割とストリートピアノ動画を多くアップロードしています。
それはさて置き、ムックは思ったよりも「指」が太い*7のですが、その指で普通にストリートピアノで楽しませてくれます。
しかもムックの場合は最初にポンコツ演奏と言うネタを仕込み、その後にガチ演奏と言うインパクト重視です。
私達の世代だと、ムックはどちらかと言うとガチャピンを見守る立場なので主演と言う時点で驚きの限りですが、あの指でピアノを操れると言うのは驚きの限りです。更にムックの場合、ボカロ曲も演奏したり割と幅広い層を狙い撃ちしてきます。J-POP周りはまだ分かるのですが、流石に千本桜を演奏し出したのには驚かされました。
少し偏見が混じりますが、まだまだボカロ曲は「オタクくん」向けと言う印象が強く、(辛辣極まりない表現をしていますが)ある程度は浸透を見せているとは思いますがガチャピン・ムックが手を出すような曲とは思っていませんでした。
そのため、ボカロ曲をムックがストリートピアノでガチ演奏するとは、本当に予想外の限りです。*8ピアノがメインと言えど、ムックは楽器全般担当なのでドラムを叩くこともあります・・・が、誰がX JAPANの紅*9でドコドコすると予想できたか。
一部のポマイラが「タンバリンのお姉さんハァハァ」みたいなことをコメントに書いてて「もっとムックに注目して！」と思ったりしますが、全般的に優しい音色の楽器で演奏しているなか普通にドコドコとドラムを叩くムックがあまりにシュール過ぎて(スッゴーイと共に)笑えてきます。*10
役割分担してるが共作は無いのか
主にガチャピンが「歌ってみた」、ムックが「演奏してみた」を担当していますが、二人の共作はないのか。
上記のHOT LIMITでムックが出ているので共作と言えば共作ですが、ちょっかい出しただけの印象が強めです。
・・・でも大丈夫です、ガチャピンxムックの「歌ってみた」があります。
ガチャピンはいつもどおりですが、滅多に歌わないムックのインパクトの強さと言ったら・・・。むしろ米津玄師ソロの2番の出だしがある意味最大のインパクトかも知れません。
そんな訳で、ガチャピンちゃんねるが面白い
正直なところ「歌ってみた」「演奏してみた」はそこまでメインコンテンツとは言えませんが、(テレビ局が一枚絡んでるので当然なのかも知れませんが)クオリティの高さ・ギャップの大きさから個人的にガチャピンちゃんねるは結構面白いコンテンツです。
基本は子供向けコンテンツなので、大人が積極的に視聴するコンテンツが少ないのは至極真っ当なことですが、たまにアップされる「歌ってみた」「演奏してみた」を目的にチャンネル登録するのは悪くない選択かも知れません。
・・・しかし、幼少期に楽しませて貰った彼らに再び娯楽的な意味合いで楽しませて貰うことになるとは・・・。
特にムック、やはり私達の世代だとガチャピンを見守る立ち位置が定番だったので、楽器演奏の観点でマルチな才能を発揮するとは本当に予想外です。
*1:課金ユーザーを指すプレミアム会員=ニコ厨と言うのはあまりに短絡的な思考でしょうが、(γ)時代(2007年の第2四半期、初期のニコニコアップローダーであるSMILEVIDEOが産声を上げた頃)に会員登録して、何を狂ったか未だにプレミアム会員やってる・・・と言うのはニコ厨と言われても何も言えなくなりますね・・・。
*2:ただし(今回の戯言日記の気になる方ではありませんが)ゲーム開発者の某桜井政博さんのチャンネルは、完全広告非表示でゲーム開発関連で非常に有用な情報を提供して下さるので、欠かさず見てます。
*3:そろそろ老害思考と言うものに囚われ気味になっているのか、(良質なコンテンツを提供している人もいるのは重々承知していますが)ド素人が子供騙しと低俗で残念な思考の輩向けに、信じられないくらい低俗な動画を馬鹿の一つ覚えで量産して動画検索の妨害を意気揚々進めている害悪な存在くらいなまで思っています。
*4:じゃじゃまる・ぴっころ・ぽろりと言えば分かる人は分かると言うか同世代の人は僕と握手！・・・と言うか、幼少期から「にこにこ」厨だったのか・・・。
*5:実質NEUTRINOデモ歌唱なので凄くて当然なのかもしれませんが、最初期の初音ミクで「すげぇｗｗｗ」とか言ってた世代なので、本当NEUTRINOの歌唱は腰を抜かします・・・。
*6:なお衣装について、「出すとこ出して」の割には露出減っとるやん！と言うツッコミがコメントにあったりなかったりでワロタ。
*7:映像を見るとピアノの白鍵盤と同じぐらいの太さ、チョットずれると同じの鍵盤まで押しちゃいそうな感じです。
*8:ピアノアレンジでメロディーだけ聞けば・・・世間受けは悪くはないでしょうが、ボカロ曲を引っ張ってくると言うのは本当予想外でした・・・。
*9:えぇ、あの当初バンド名がXだった、あのX JAPANの紅です。
*10:普段よりもムックのモッフモフっぷりがよく分かる瞬間でもあります。モッフモフなのは分かってますが、ドコドコで足とかがモッフモフです。
*11:オリジナル版が割と銚子近辺なので気になってたタイトルですが、個人的にはモデルが近隣だと言うことから(駅やら電車やらが大きく改変されてたことから)原作厨を拗らせ若干受け入れられず。
