Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

Steamサマーセールで買ったゲームで気付いたeGPU環境の問題点

(2024年)7月の上旬くらいに実施していたSteamのサマーセールでお安くなっていたので、Muse Dashと言うゲーム(音ゲー)を買いました。
store.steampowered.com

そこそこ古いタイトルですが、既存のゲームタイトルに例えて説明すると「太鼓の達人」のように横方向にノーツ(譜面マーカー/太鼓の達人で言う「ドン」とか「カッ」に相当)が流れ、タイミングよくボタンを押す音ゲーです。
・・・音ゲーなんですが、なんでSteamのタグに「性的表現」が付いてるんだよ・・・。*1

閑話休題、まだ購入したばかりなので低難易度曲から慣れつつプレイを進めていますが、Muse Dashは他の音ゲーよりも気張らずにプレイできる音ゲーです。
具体的にはタイミングの判定が太鼓の達人と同じ3種類(PERFECT/GREAT/MISS)とシンプルに加え、他の音ゲーではミス判定になりそうなタイミングでもGREATとジャッジされる印象があり、結構音楽を楽しむ方向の音ゲーとして作られている感があります。
・・・どの音ゲーもタイミング判定は同じだろ?と思われそうですが、例えば如何にも音ゲーと言う感じのKONAMI beatmania IIDXの現行版は判定だけで5種類(成功判定3種・失敗判定2種)・最高判定を出すには猶予時間50ミリ秒以内*2にボタンを押す必要があるらしいので、難易度の観点ではMuse Dashは(お色気要素からの年齢制限はありますが)一般向け音ゲーの印象があります。

そのため適当にプレイしても(音ゲーに慣れた身だから*3と言うのはありますが)8割くらいは最良のPERFECT判定でクリアできることが多いですが、なかなかそれ以上の結果が出ません・・・。
低難易度・低レベルの曲は別として、どうしてもワンランク下のGREAT判定が2割くらい出てしまい、ヘタをするとタイミング合わずでMISSが1つ2つ発生したり残念な結果になることも・・・。
単に老化による反射神経の低下が原因・・・と思っていましたが、どうやら老化とは別の問題が1つありました。

ティアリングと思われる事象

私のゲーム環境は外付けGPU環境(eGPU環境)で、ミニPC(NUC)にeGPU Boxを接続している環境です。
また、eGPU Boxには映像出力端子を接続せず、GPUで処理し終えた内容を一度ミニPCに戻してモニターに出力させています。*4

今までもトラック運転ゲームのAmerican Truck Simulator(ATS)やEuro Truck Simulator 2(ETS2)を楽しんできた環境なので、(PERFECT率が上がんないなぁ・・・と思いつつ)Muse Dashを楽しくプレイしていましたが、よくよく見てみるとティアリング現象(表記ぶれでテアリング現象)と思われる事象が発生している・・・ように見受けられました。(私の感覚論が極めて強いので、断言はしません・・・)
ティアリング現象とは、本来はモニター側のリフレッシュレートとフレームレートのずれから映像がずれて表示されているように見える事象です。
faq3.dospara.co.jp

通常の画面スクロールやキャラクターの描写には問題ありませんが、高速に流れるノーツ(譜面マーカー)の描写が間に合っていないのか、なんとなく表示がずれているように見受けられます。
低難易度・低レベル楽曲だとノーツの流れが大人しいことが影響してか、このような事象は発生していないように見受けられるため、多分描画周りの問題であるティアリング現象なんじゃないかと思います。たぶん、おそらく、きっと、めいびー。*5

しかし疑問が1点、一応型落ちと言えどeGPU Box経由でGeForce RTX 3070とミドルエンドのグラフィックボードを利用して、確かリリース6周年がどうとか言われている3D描画要素の少ない音ゲーMuse Dashをプレイしてる状況です。
性能面ではティアリング現象は発生しようが無いはずなんですが、大変不思議な状況です。

・・・そう、性能面だけ見れば・・・。

PC経由で表示させてると言うボトルネック

性能面では問題ないどころかMuse Dashレベルだとオーバースペック甚だしい状態ですが、どうしようもないボトルネックが1つありまして、eGPUで処理した内容をミニPCに戻してモニター出力させているという点・・・。
通常ならばGPU側の映像出力端子から出力させますが、eGPU環境の場合はeGPU Boxを接続しているPC側に映像出力端子から出力させることも可能です。
私に場合はミニPC(NUC)を利用していますが、イメージとしてはゲーミングノートで内蔵モニター経由の出力でしょうか。

そのため、パフォーマンスを優先する場合はeGPU Box(に挿したグラフィックボードの映像出力端子)からモニター出力させる必要があるとされ、実際問題ベンチマーク結果も(eGPU環境でGPU側から映像出力させた方が)誤差とは言えないくらいの数値向上が見受けられるようです。
samp55.wp.xdomain.jp

合わせて私のゲーム環境は4Kモニターを利用しているため、裏でゴニョゴニョするにも4K解像度ではそれなりの負荷があるでしょう。
それを考えると、ティアリング現象が発生したとしてもおかしくありません。一旦eGPU Box側に処理を回してして、その結果をミニPCのHDMI経由で出してるんです。しかも、音ゲーのノーツ(譜面)のように通常では考えられないくらいの高速スクロール描写を4K解像度求められるんですから、PC周りから考えると「描画が間に合うわけねーだろ!!!11」状態でしょう・・・。*6

とりあえず、モニター出力をミニPC経由からeGPU BoxのHDMI端子経由に切り替えたらティアリング現象と思われる見難さは解消、PERFECT判定も9割くらい出るようになりました。・・・残り1割は、老化による反射神経の劣化が原因でしょうから、あまり深く考えないようにします・・・はい・・・。*7

eGPU環境も万能じゃない

ベンチマーク速度の観点ではeGPU Boxの映像出力端子を利用した方が好ましいというのは重々承知していましたが、まさか高速スクロール時の描画速度に影響するとは思いもしませんでした。
いえ、机上で考えてもミリ秒だかマイクロ秒の単位での遅延はあるだろうと言うのは容易に想像できますが、まさかティアリング現象(にように思える事象)で如実な影響が出るとは思ってもいませんでした。

出力を直接グラフィックボードの端子にすれば解消する程度の問題でしたが、今後は音ゲーをプレイする場合は横着せずグラフィックボード側の端子から出力するよう心掛けると共に、過去入手した音ゲー(Project DIVA)で感じていた視認性問題もeGPU環境による影響があったのかも知れません。

それよりも問題に感じたのはノーツの視認性問題、仮にも音ゲーにも関わらずボタンを押すタイミングを表すノーツの視認性が悪いのは大問題です。

https://sylve.hatenablog.jp/entry/2023/07/09/214022

当時は配色が悪いだ背景が明る過ぎるだ適当なことを言いまくっていますが、結局のところは今回と同じくティアリング現象で見え難くなってただけかも知れません。・・・Project DIVAのノーツはそこまで高速でなく、単純にノーツが四方八方から飛んでくるゲームシステムに慣れず文句言ってる可能性もありますが、今思うとティアリングのような他の要因があったのではないかと反省の限りです。

もし皆様もeGPUと言う奇特な人が使う環境をご利用される場合、ティアリング現象にはご注意ください。反応速度が最重要視されるようなゲームの場合は、素直にeGPU側の映像端子を使いましょう。
恐らくゲーミングノートなどで内蔵液晶パネルが高品質だったとしても、eGPUに行って処理して帰って描写して・・・なんてやってると不鮮明は言い過ぎですが、音ゲーなどの高速で動くノーツなどが見え難くなるかと思います。

*1:キャラクターアバター衣装やローディング画面・リザルト画面でお色気要素があります・・・が、そんなことより(コラボでいくつか見知ったキャラが出てますが)ボカロコラボでプレイアブルキャラの鏡音リンさんだけ「盛るペコ」されてないのが気になります。同じボカロコラボでプレイアブルな初音ミクさんは公式絵比較で「盛るペコ」されてるのに!

*2:公式情報ではなく出どころ怪しいネット情報なので「本当か?」と思う部分はありますし、おそらく難易度NORMAL/HYPER/ANOTHERで猶予時間が変動すると思いますが、猶予3フレームくらいとの情報も見たので凄まじいことになってます・・・。

*3:beatmaniaに手を出したのが運の尽きと言うか、社会人になる前までに出た音ゲーの第1作は一通り手を出しました。

*4:eGPU Box側に接続しても構わないのですが、配線が煩雑になるのと、ミニPC側から映像出力させても性能低下はベンチマークを見ない限りは解らない程度の誤差だからです。

*5:稀によく使う意味不明なこのフレーズ、元ネタなんだったっけ?と思ったらリトルバスターズの迷言だったでござる のまき。

*6:今まではトラック運転ゲームのAmerican Truck SimulatorやEuro Truck Simulator 2など、速度を出せても時速換算で130km/hくらい・暴走運転してもバニラ環境なら時速160km/hを運転席視点メインだったので、幸いにもティアリング現象が発生しなかっただけなんでしょうね。

*7:出力先切り替えに伴う副産物として、低難易度・低レベル楽曲ではGREATなしの完全PERFECTが出せるようになりました。