Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

構成都合上NUC9i7QNXでPCIeパススルー(GPUパススルー)はできない

次期ハイパーバイザー環境として購入したNUC9i7QNXですが、十分な時間を取れず少々放置してしまいました・・・が、とりあえず文句を言いつつProxmox VEで検証を進めています。
NUC9i7QNXはミニPCではあるもののPCIe x16/x4スロットが搭載されているため、PCIe x16にQuadro P600を搭載してGPUパススルーで遊ぼうと考えています。

しかし、前評判ではGPUパススルーが簡単に試せるProxmox VEでQuadro P600を上手くパススルー設定できません。思惑通りに進まず、慣れないProxmox VEでフラストレーションが溜まりカッとなって(公開終了前にライセンスキー発行・ISOダウンロード済みで今からでもインストールできる)VMware ESXi 8.0 U2に入れ替える暴挙に出ましたが、それでも上手くQuadro P600をパススルー設定できません。
・・・少なくともESXi 7.0のときはiGPU(CPU内蔵/雑な言い方するとオンボードGPU)をパススルー設定できたため、PCIe x16に挿入したQuadro P600がパススルー設定ができないのは不思議なことです。
sylve.hatenablog.jp

どうにかQuadro P600をパススルーさせたいとの思いで調べていくと、どうやらNUC9i7QNX(厳密にはNUC 9 Extreme/Ghost Canyon)を利用している場合に発生する特有の問題のようです。
同じような構成でGPUパススルーを試みる人がいるかは不明ですが、雑にブログ記事として残しておくこととします。

PCIeスロットが搭載されている場所が悪い

結論を先に言うと、NUC9i7QNXのPCIeスロットが存在する物理的場所が原因です。

NUC9i7QNXは構成が特殊で、PCIeカード形状の特殊なマザーボードを「ベースボード」と称する基盤に接続し、拡張カード用のPCIeスロット・SSD向けM.2 スロットを利用する形になっています。
この「ベースボード」が難点で、ハイパーバイザーOS(Proxmox VE)から見るとベースボードが1つのIOMMUグループ(内部的なデバイスマッピンググループ)として認識されています。
私の環境だとPCIe x16にQuadro P600(GPUパススルー用)・PCIe x4にIntel X520-DA1(10GbEカード)・M.2スロットにシステム領域用SSDを接続させているため、GPUパススルーを構成して仮想マシンの電源を投入すると、(Intel X520-DA1にも影響が出ますが)システム領域用のSSDに悪影響を及ぼします。

具体的な症状として、Proxmox VE利用時は(Quadro P600をパススルー設定した)仮想マシンの電源を投入した瞬間にシステムが落ちます。物理コンソール(HDMIなどからの画面出力)を見ると「Remounting filesystem」とのメッセージが出力されているため、恐らく仮想マシンにパススルーされるタイミングでSSDが瞬断されてしまったのではないかと推察しています。
VMware ESXiの場合は仮想マシンで動かすOS次第で、Windows系OSの場合はデバイスドライバの適用まで進めるもののエラーコード43が発生、Linux系OSの場合はデバイスドライバが適用された辺りでESXi自体が落ちます。*1

NUC9i7QNXの「ベースボード」にグラフィックボード(Quadro P600)だけを挿入すれば私の思い描くGPUパススルーは上手くいくものと思われますが、ハイパーバイザー用サーバーとして全てのM.2スロットにSSDを搭載し、運悪くベースボードのM.2にシステム領域用SSDを搭載したのが間違いだったようです。

どうすればいいのか

ACS(Access Control Services)の機能を有効化する設定を施せば良いと書かれていますが、主にXeonなどエンタープライズクラスのCPU向けのため、Core i7搭載のNUC9i7QNXでは利用不可です。*2
別解としてはPCIeスロットの差し替えがありますが、NUC9i7QNXの場合はPCIe x16/PCIe x4/M.2が1つのIOMMUグループに所属されてるため、PCIeスロット差し替えの別解は使えません。

Proxmox VEの場合、強制的にACSを利用できるユーザーパッチが標準で適用されているため、grubの引数を修正することで対応可能なようです。・・・が、試して見たもののNUC9i7QNXでは上手く行かないようで症状は変わらず・・・。また、強制ACSのオプションは他に手段が存在しない場合の『最終手段』と言う文言も併記されているため、気軽に設定するパラメーターでは無さそうです。
pve.proxmox.com

ESXiの場合はどうするかと言うと、Broadcomに買収された関係上、ナレッジが探しにくいことになっているので「詰み」です。
多分、通常では設定出来ない箇所のパラメータをゴニョればProxmox VEと同じく類似設定ができそうな気がしますが、そもそもESXi自体がエンタープライズ向けでガチガチに固められた製品なので、逸般の誤家庭向けに本来あるべき姿ではないイレギュラー設定のナレッジは存在していない可能性も微レ存です。

Intel UHD 630(iGPU)ならESXiでパススルー可能

GPUパススルーが全く設定できないのかと言われると、実は出来なくはないと言う話になりまして・・・。

ESXiの(モニター出力の意味合いの)物理コンソールをQuadro P600に任せて、NUC9i7QNXのオンボードGPUであるIntel UHD 630をパススルーさせることは可能です。しれっとESXi 8.0 U2に入れ替えたときに(iGPUのパススルーを)試して成功していますし、Intel UHD 630のIOMMUグループが単独に設定されていたので、他のデバイスに影響を及ぼさないためです。
もう少し言うならば、今回のNUC9i7QNXでの構成だとQuadro P600に映像出力を任せられるため、過去事例の時に発生していたESXi再起動時にパススルー設定の有効・無効が不要になります。・・・もしIntel UHD 630だけの場合だと、ESXi再起動時にパススルー設定の無効・有効操作が必要*3になると思われるので、無用な手間が減るので意外と好ましい限りです。

・・・が、Quadro P600よりも圧倒的に低性能なIntel UHD 630をパススルーすることになるため、オブラート無しに表現すると「気に入らねぇ・・・」です。

ちなみにProxmox VEの場合は、どうしてもエラーコード43が出てしまいIntel UHD 630をパススルーすることができませんでした・・・。・・・あんるぇー?*4

NUC9i7QNXはGPUパススルー設定も含めて構成を考えた次期ハイパーバイザー環境ですが、GPUパススルーが出来ないことが(将来的なサーバー運用で)致命的な問題になるわけではありません。あくまでVMware ESXiが「あかんこと」になったので、不平不満を垂れ流していますがNUC9i7QNXでProxmox VEが使えれば必要最低限の要件は満たせます。
ただ、オンボードのiGPUパススルーがProxmox VEでは上手く行かないとなると、Quadro P600を搭載したNUC9i7QNXの存在意義が大きく失われてしまいます。GPUパススルーが行えないならばQuadro P600を売却して、代替としてPCIe x16に挿入・増設するSSDカードなどを調達してストレージ強化したほうが、遥かに有効的な気がしてきました。

いずれにせよ、そろそろ決断の時です。
何気にNUC9i7QNXを購入して1ヶ月以上が経過しているので、そろそろ次期ハイパーバイザー環境をどうするのか(無理にしてProxmox VEか、極めて消極的理由でESXiか)を決めて、本格稼働に移りたいところです・・・。

*1:当初エラーコード43に引っ張られて(ESXiでパススルー設定する場合に手動で設定する必要のあるパラメーターの)「hypervisor.cpuid.v0=FALSE」入れてるんだけど・・・と惑わされました・・・。

*2:古いユーザーブログなどを見ると「将来的にはCore i7/i5でも対応が期待されます」のような文言がありますが、少なくともNUC9i7QNXのUEFIではそんな設定項目は見かけませんでした・・・。

*3:再起動すると物理コンソール出力用にオンボードGPUが利用されてしまうため、変な挙動になります・・・。

*4:これでProxmox VEでiGPUパススルーが上手く行ったら、個人的に(Quadro P600が有効活用できず不満はあるもののある程度は)納得した環境なので本格始動となったのですが・・・。

Pixel 8aが出たので・・・

入手時は(どこまで情報を公開して良いか分からなかったため)ゴニョゴニョと言ってますが、2021年に「とつまお」のテスター用途でPixel 5aを購入しました。
sylve.hatenablog.jp

Pixel 5aを購入して約2年半が経過し、手持ちのPixel 5aはサポート終了を目前を迎えました。・・・Pixelシリーズは(セキュリティアップデートの提供期間は)販売開始から5年間では?と思われそうですが、SoCにSnapdragonを採用した特に古い機種はAndroidメジャーバージョンアップ・セキュリティアップデート提供期間が共に3年間と短く設定されています。*1
support.google.com

そのため、Pixel 5aのハードウェアに問題が発生していなくとも、ソフトウェア的には2024年8月に寿命を迎えます。
当初の「とつまお」テスター用途としては役目を終えましたが、次期アプリも開発中との話があったりなかったりするので、もう1回くらいはテスター用途で使う可能性がありそうです。
また、何気にPixel 5aを出張時のモバイルWi-FiルーターとしてWi-Fiテザリング用途で利用しているため、後釜となるAndroidスマートフォンがあったほうが大変なまでに好ましい限りです。・・・えぇ、出張時に利用するPCと手持ちiPhoneの組み合わせだと、Wi-Fiテザリングがブッチブチで仕事にならないんです・・・。*2

近年の流れだと廉価版Pixelが登場する時期のため、Pixel 8aが登場したら買い替えかなー・・・と思っていましたので・・・。

今回衝動買いしたPixel 8aについて

  • 入手元 : じゃんぱら
  • 商品名 : Google Pixel 8a
  • 浪費金額 : 税込み67,680円(未使用品)+3,970円(ケース・フィルム)

ニュースで5月中旬発売と聞いていましたが、5月は出張・夜間作業と忙しい日々を過ごしていたため、気がついたら発売開始していました。
廉価版の「a」型番にしては割高なので実は購入を躊躇していましたが、秋葉原じゃんぱらで早々に入荷していたので「買っちゃえ!(元々買う予定だったし)」と衝動買いしてしまった次第です。・・・いや、元々計画してたものなので「衝動買い」では無い・・・のか?

閑話休題、私にしては珍しい発売直後の最新機種で、メディア記事を見ると概ね好評な反応の機種です。
個人的にはPixel 5aからの順当な買い替えなので、俗に言う「すごい機能(小並感)」には触れる機会は無さそうです。
すごい機能(小並感)には興味が無いものの、廉価版を示す「a」型番としては初めてAndroidメジャーバージョンアップ・セキュリティアップデートの提供期間が7年間に拡大したモデルなので、高頻度のスマホ買い替えを避けたいと言う人にはお勧めできる機種の1つです。

今回のPixel 8a購入は手持ちPixel 5aがEOLを迎えるための買い替えなので、本体ケースやフィルムは安物に抑えました。
本音を言うと、メインで利用しているiPhoneと同じBellory製*3のレザーケースが欲しかったのですが、スッゴイお値段になってましてorz

Pixel 8aを買ったその足でヨドバシカメラに向かった関係上、安物と言いつつ普段よりはお金を出しているものの、実店舗での購入にしては安く済んだのではないかと思います。

当面はpovo 2.0での運用

Pixel 5aはテスター用途と共に出張時のモバイルWi-Fiルーターとして利用していますが、Pixel 8aも同じ用途で使う予定です。
・・・何気に仕事が忙しく、飛行機に乗るレベルの出張はありませんが、まだまだテザリングを酷使する用途が待ち構えています。

・・・と言うことは、Pixel 8aをモバイルWi-Fiルーターとしてテザリング利用する機会が直近にもあります。
そうなると、トッピング次第では24時間使いたい放題と言う選択があるpovo 2.0回線を利用すると都合が良いので、Pixel 8aはpovo 2.0のSIMカードを使うこととします。

・・・思えば、Pixel 5aも当初はpovo2.0のeSIMを利用してた経緯があり、ある意味原点回帰になったなぁ・・・。
sylve.hatenablog.jp

ちなみに、本当は楽天モバイルのeSIMを利用する予定でした。・・・えぇ、暴落した時に沢山買ったので、この人なにげに楽天の株主やってます。
・・・が、多忙な時期+GW帰省+直後に出張とタイミングが悪く、株主優待のeSIMコードが書かれた書類の受取に失敗しまして、結果的に自ら権利を放棄してしまいましてorz*4

そんな訳で、当分の間はpovo 2.0でPixel 8aを運用していく次第です・・・はい。

EOLの7年後まで所有し続けるかどうか

Pixel 5aを購入したとき、こんな戯言を残していました。

今は最新のAndroidの楽しみ、EOLを迎えたらLineage OSを代表としたカスタムROMの苗床として、末永く大切に使っていきたいところです。・・・同じようなことも目論んでいたPixel 3は2年経過のタイミングと言うか、iPhone XR(香港版)購入のタイミングで手放してしまったので、果たしてPixel 5aがどのくらい使い続けるのかは分からんですけどね(白目)

https://sylve.hatenablog.jp/entry/2021/11/07/212306

私は高頻度でスマホを買い替える悪習*5があり、Pixel 5aを何年間所有し続けるかを気にしていました。
しかし、意外にもPixel 5aは早々に手放すことはなくほぼEOLまで所有し続ける事となりました。

そんなPixel 5aの後釜となるPixel 8aは、果たしてどのくらい所有し続けることとなるのか。用途的に利用頻度は低いのでバッテリーの劣化が著しく1年~2年での買い替えは無いと思いますが、性能面で4年目くらいで買い替えてしまうのか、まさかまさかで満7年使い続けることとなるのか。
未来のことは全く分かりませんが、iPhoneレベルで長期間サポートが謳われるAndroidスマートフォンを入手したので、できることならEOLを迎える7年後まで使い続けて行きたいところです。

*1:ちなみにPixel 5aと発売時期が僅か2ヶ月しか差がないPixel 6は、Google独自SoCのTensorを搭載しているため、Androidメジャーバージョンアップが(発売開始から)3年間・セキュリティアップデート提供期間が(発売開始から)5年間と設定されています。

*2:私自身がプライベートスマホiPhoneと言うこともあり「林檎信者ザマァwww」と酷いことを言われそうですが、何故か仕事用Windows PCとiPhoneテザリング相性が悪いんですよね・・・。

*3:私がお札とカード類を入れるお財布のメーカーで、スマホケースも発売してると知って愛用してるメーカーさん。ワンポイントのフクロウロゴがスゴクカワイイ。

*4:気付いたら不在票の保管期間が過ぎて楽天に戻されてしまい、再送しない方針とのことなので権利喪失と・・・。

*5:流石に情勢が変わり1つのスマートフォンを長期間使うようになってきましたが、2年未満が3年未満に微増した程度なのでお察しください状態です・・・。

どうしてもProxmox VEを好きに慣れない

VMwareBroadcomに買収され、我々ユーザー目線からすると凄まじい改悪を続けており、2024年1月には無償版ESXiのライセンス完全終了と言うニュースが駆け巡りました。
sylve.hatenablog.jp

これは私も含めた少なくないユーザーが思い込んでいたことですが、ESXi 8.0あたりからWindows 11で必須要件入りしたTPM(正しくはTPM 2.0)に標準対応してくれるものと思っていたものの*1非対応に終わり、その上で無償版ESXi提供終了で一気にプライベートユーザーでの脱VMwareが促進された感が強いです。

乗り換え先候補として、プライベート用途だとProxmox VEが優勢と言ったところでしょうか?無償版ながらもESXiでの有償ライセンス相当機能が利用可能でTPM 2.0にも正式対応しているため、手放し・ベタ褒めに近い形で称賛されている感が拭えませんが、実際問題とそて無償版ESXiの乗り換え先としては唯一の現実的な選択肢と言えるでしょう。
www.proxmox.com

そんなProxmox VEですが、私も新たなハードウェアを準備の上で絶賛検証中です。変化することが必ずしも賢い選択と言うわけではありませんが、大本営発表でサポート終了までは面倒を見る(今ライセンス持ってる人はサポート終了のその時までパッチ類も無償で出す)と言われているものの、いつかは終わりを迎えるので乗り換え先を考えておくこと自体は必要なことです。

・・・ただ、どうにもProxmox VEを好きになれません。
無償版でもフル機能が利用可能で、VMware ESXiのように変なハードウェア制限も無く、Debian GNU/Linuxベースなのでカスタマイズはやり放題です。*2
しかし、単なる天邪鬼思考なのか・変化を嫌う老害思考が原因なのか、どうしてもProxmox VEが好きになれません。

インストール時にパーティション設定ができない

些末な問題の1つですが、Proxmox VEではインストール時にパーティション設定が行えないようです。
システム領域兼ISOファイルデータ領域として、(インストール先の容量次第ではありますが)一定割合で選択権なしに領域が確保されてしまいます。
私の場合は500GB SSDにProxmox VEをインストールしましたが、100GBが固定で確保されてしまいました。ISOファイルはNFSマウントでNASを参照させる予定のため、もっとシステム領域兼ISOファイルのデータ領域を縮小させたいと思っています。

VMware ESXiも一定容量をシステム領域として強制確保されるのは同じですが、インストール時にオプションを指定することで割り当て容量の調整は可能です。*3
docs.vmware.com

令和の時代、ストレージ容量でケチケチするなと言われてしまうかも知れませんが、従来のESXiでは実現出来たインストール時の容量指定が出来ないと言うのは小さな不満になります。

ADD : 2024/05/14
よくよく見てみると指定できました・・・。(気に食わない部分はあるけど、できるのに出来ないとか言い張ってゴメンよProxmox VE)
Target Harddiskの項目で導入したいストレージを選択後、Optionsボタンを押下することでシステム領域にどのくらい・データ領域としてどのくらい割り当てるのかが設定できました。

後述の通りNFSマウントさせると勝手なディレクトリを作成したり気に食わない挙動をするので、私の場合はシステム領域兼ISOデータ領域に全部割り当てたほうが良い気がしてきました。
ADD END : 2024/05/14

NFSマウント先に勝手なディレクトリを作る

上記でISOファイルはNASを参照させてNFSマウントさせたいと綴りましたが、NFSマウントは可能です。
当面はESXiと共存させる予定なので、ESXiで利用していたISOファイル格納領域をマウントできるのは好ましい限りです。

ただ、Proxmox VEでは然るべきディレクトリに然るべき配置で格納されておく必要があるようで、マウントISOファイル格納領域にProxmox VE専用のディレクトリを作りました。
既にNFSマウントした領域にはISOファイルが格納されているにも関わらず、既存ISOファイルは全て認識せず、Proxmox VEが Proxmox VEのためだけに利用するProxmox VE専用ISO格納ディレクトリにISOファイルを格納しなければならないようです。*4

ある程度のお作法があるのは仕方ありませんが、一応Proxmox VEでNFS領域をISO格納の領域と指定できるにも関わらず、余計なディレクトリを作成した挙動はそこはかとない不満になります。

サブスクリプションユーザーを咎めるメッセージが煩わしい

どのサービスも無償版と言うのは有償版への誘導路の1つで、基本的には「課金してね、購入してね」のメッセージが表示されるorマネタイズとして広告が表示されるものです。

Proxmox VEの場合は「非サブスクリプションユーザーです」の旨を表示してきますが、少々煩わしいレベルで表示されます。
ログインして(非サブスクユーザーと)表示され、アップデート時にも表示され、そこはかとなくよく見るであろう画面では初手「非サブスクです」メッセージです。

一方でESXiの場合、無償版ユーザーでも「あなたは無償版ユーザーです」のメッセージは一切合切表示されず、ただ機能制限があるだけです。
機能制限と言っても、完全に無効化されているので「こんな機能使えます(ただしこのライセンスでは使えません)」のような生殺しはありません。・・・強いて言えばvCenter Server*5のリンクが表示されてることくらいでしょうか?
そんな控えめの姿勢だったから現状(Broadcomに買収・無償版打ち切り)に陥ってしまったと言えなくはないのでしょうが、無償版ESXiでは執拗なメッセージを出してこなかったために、Proxmox VEが別に悪意無い「非サブスクユーザーだよ」メッセージに対し、必要以上の悪印象を抱いてしまいます。

・・・個人的にはProxmox VE側が「非サブスク」メッセージの表示ロジックを毎回のように変更して、ユーザーが非表示化させても対策してくる部分が嫌いと言うか、(無償版出してると言えどサブスク誘導したい)気持ちは分かるけど・・・と言うところ。

PCIe NIC挿したら既存NIC名が変化した

今のところ私がProxmox VEに踏み切れない最大理由がこちらで、先日Proxmox VEサーバー用にNUC9i7QNXを調達し、10GbEのネットワークカードを挿しました。
sylve.hatenablog.jp

その際、実は既にProxmox VEをインストール済みだったのですが驚くことにネットワークカードを挿したら既存のNIC名が変化してしまい、結果的に自宅内ネットワークに接続できなくなりました。分かりやすい雑なイメージとして、NIC増設前にens192だったのに、増設後はens172に変化するレベルです。

これが何を意味するかと言うと、何らかの環境変化が生じた場合にネットワークに繋がらなくなるなどの問題が発生し、面倒なことになります。
流石に運用中の環境に対しNIC増設のようなことは行わないと思いますが、仮想マシンへのブリッジ設定が関係するため復旧作業がクッソ面倒なことになります。ましてDebianLinuxディストリビューションに不慣れな場合、正直言って「詰み」です。*6

非常に類稀な事象とは重々承知しているつもりですし、何なら稼働中の環境にNIC増設と言うのは「不足のトラブルが発生しても当然だろ!」くらいには思いますが、だからと言ってNIC名が変わって根本的に接続できなくなると言うのは予測できませんでした。有識者からすれば至極真っ当・社会常識レベルのことかも知れませんが、個人的にProxmox VEを信用できなくなりました。

ESXiの場合はどんな挙動を示すのかは検証できていませんが、ESXiの場合はLinuxでは一般的なensなどでは無くvmnic*などの識別子なので、運用中にNICを増やしても大きな問題にはならないような気がします。*7

お先真っ暗のESXi継続か、不信を抱いたProxmox VEか

人によっては新しいものが絶対正義であり、比較対象としてのESXiは時代遅れ甚だしく、ESXiに執着するのは変化を嫌う老害思考であり愚の真骨頂くらいに言われてしまうかも知れません。
その一方で、大本営発表で信頼して良いかは別問題ですが最低限ESXi 8.xの寿命を迎えるその時までは(無償版含めた既存ユーザー向けに)パッチ類の提供は行われると言われているため、現状一部の不満(TPM 2.0が有償版限定機能)はあれどユーザー次第では使い続けても問題が無いという事実もあります。

人によっては「オマエ単にProxmox VE使わない理由探してるだけやろ!それは老害思考言うんや!」と辛辣な言葉を浴びせられてしまうのかも知れませんが、正直私はProxmox VEに乗り換えると言う選択肢が急速に消えつつある状況です。

無論、私が無知なだけ・調べ方が今の時代に合っておらず必要な情報を見つけられないだけ・ワガママ言ってるだけなど、自分自身に原因があるかも知れません。
ただ、世間様で持て囃されているProxmox VEに対し、どうにも自分には合いません。郷に入れば郷に従えと言う言葉がありますが、現時点では無理に移行したとしても、Proxmox VEとは仲良くなれなさそうです。

とは言うものの、ESXi・・・と言うか現在利用しているESXi 8.0は近い将来に利用できなくなり、無償で使えるESXiライセンスが消え去り最終的にはProxmox VEへ乗り換えざるを得ないことも重々承知しています。私の年齢的に(単に年齢だけで老害判定される頃合いと言うのもあり)新しいものを受け入れるなら早い方が良いでしょうし、そうで無くとも慣れるならば早め早めに行動・利用した方が好ましいです。

私の中で結論は出ていませんが、当分の間はライセンス持ってるのでESXi 8.0環境を継続するのか、または不平不満があろうと自宅サーバー界隈としては(無償で様々なハードで制約なしに動作する)唯一の選択になるであろうProxmox VEに移行するか。他人からすると極めて「どーでもいーこと」この上ないことですが、まだまだ悩ましい日々が続きそうです。

*1:浅はかな考えは私だけ・・・と思ったら、ネットの大海を見ると「TPMが課金機能継続とか、VMware信者辞めます」みたいな呟きがチラホラ漂っていたため、無償版ESXiでTPM 2.0対応は需要があったとともに、需要あるのだから課金要素(有償版機能)のままになるわなぁ・・・と思ったり思わなかったり。

*2:Proxmox VEはDebian GNU/Linuxベースなので、コンソールでは普通にaptコマンド叩けますし、各種ファイル構成もお作法もDebian GNU/Linuxそのものです。

*3:実はこのオプションの存在を知らず、現在利用中のESXiサーバーの起動ディスクはそこそこの容量を喰われてたり・・・。

*4:少々言葉が荒れていると言うか、「なにそんな低レベル以下の話で一人勝手にイライラしてんのwww」と煽られそうですが、個人的にはかなりイケてない部分です。

*5:集中管理用のソリューションで、要ライセンス=課金要素です。

*6:一応プライベートでDebian派生のUbuntuを触れていますが、生業としてはRedHat系なので(デフォルト環境下での)お作法が異なります。

*7:ちなみにコミュニティードライバー適用してUSB-NICを利用してる場合はvusb*と言う識別子になります。