Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

忙しさからのストレスか、(散財事故を)やっちまった・・・

American Truck Simulatorのソフトウェアトークゲーム実況動画で釈明しましたが、4月に入り非常に忙しくなりました。
www.nicovideo.jp

ブログ記事では触れていないため端的に説明すると新人・異動となった人々の対応のため、数年振りは言い過ぎですが珍しく毎日オフィスに通っています。
通勤で超満員の電車で「乗客.zip」を演じるだけで疲労困憊と言うのに、新人・異動組を一日も早く使える『弾』にするべく*1即席の「パソコンの大先生」を演じたり、本来抱えている自分の業務を遂行したりと忙しかったのが原因なんでしょうか。やってしまいましたわ・・・。

今回衝動買いしたNUCについて

  • 入手元 : じゃんぱら
  • 商品名 : Intel(現ASUS) NUC9i7QNX
  • 浪費金額 : 税込み36,980円(中古/訳あり品)+3,680円(グラボ代)+842円(フルハイトブラケット)+12,860円(追加SSD代)+1,500円(キーボード・マウス代)+5,000円(追加グラボ代)

ガイコツマークが付与された一応ゲーミング向けNUCシリーズで、イメージとしては長らく私のゲーミングNUCとして愛用してきたNUC8i7HVK*2の直接の後継機種でしょうか。
sylve.hatenablog.jp

NUCシリーズと言えば正方形のミニPCと言う印象が強いかと思いますが、このNUCは一応Extremeシリーズと呼ばれ、PCIe x16+PCIe x4を搭載しているゲテモノ構成となっております。・・・実質的な先代モデルのNUC8i7HVKもNUCとしてはゲテモノだったのに、更にゲテモノ構成となってきました。
ちなみに、これ以降のNUC Extremeシリーズは肥大化を極め、第13世代では一見すると単なるフルタワーベアボーンPC*3と化しています。

閑話休題、内部コンポーネントこそゲーミングノートPCで使われるようなパーツばかりですが、普通にグラフィックボードが挿さるNUCです。
更にグラフィックボードを1スロット仕様に抑えた場合、PCIe x4スロットが利用できるため、大きさの割には拡張性が高いベアボーンPCとなっています。

ちなみに、一応「訳あり品」と曰く付きの個体ですが、PCIe x16のラッチ破損・本体内部コネクタの破損が原因のようです。・・・気軽に「どこが壊れてるんすかー?」と聞いたら、最終的に「これ(買い取った)担当は誰だぁ!」と若干の騒ぎになったのは秘密です。まぁ、仕事でもチケット管理システムに情報不足で「誰だ!このチケット書いたヤツ!・・・俺じゃねーか!!!11」と言うことが稀によくあるので、説明はキチンと書きましょうねってことで・・・。*4

このNUCを動かすためには手持ちのNUC8v7PNHからパーツを剥ぎ取ればOKですが、高層を膨らませた結果、結局色々と買い込むこととなりました・・・。

まずグラフィックボードについては、将来的に何らかのハイパーバイザーのGPUパススルーで仮想マシンに割り当て・利用することを考慮して、ちょうど安価だったQuadro P400を衝動買い・・・した数日後に別の場所でQuadro P600が安かったため、結果的にグラボを無駄に2枚も購入・・・。
Quadro P400がNUC9i7QNXのオンボードGPUIntel UHD 630とほぼ同性能くらいだったので「オンボード割り当てると色々不都合あるし・・・」とQuadro P400を調達した次第ですが、どうやらQuadro P600はQuadro P400と同一世代ながら2倍くらいの性能差がある上、消費電力が5W低い25WとのことなのでQuadro P600を衝動買いした次第です。
・・・入手したQuadro P400がハーフハイト仕様だったためフルハイト仕様のブラケットを購入したり、実は遠方の店舗でQuadro P400を買ったりしているので、実はQuadro P400には結構な金額を費やしてしまったのは公然の秘密です。

SSDも無駄に2台も購入しているのは、当初はNutanixで遊ぼうと考えていたためです。Nutanixは要件で物理ストレージ3台構成を要求されるため、今まで利用してきたIntel NUCでは実現不可でした・・・。*5
そのため、Hyper-V Server 2019試験用として購入したNUC8v7PNHで利用していたM.2 SSDだけでは足りず、仕方無しに追加で2台もSSDを調達した次第です。・・・NUC9i7QNXは、NVMe*3仕様なのでSSD代が嵩んで大変です・・・。

・・・あっ、後述の通り最終的にNutanixでは遊ばない(仕様上遊べない)ことが発覚したので、無駄にSSDを買ったと言う落ちになりましたorz

オマケで何故かキーボード・マウスセットを買ってますが・・・、・・・手持ちのキーボード・マウスセットがどうも電波障害に弱くてですね・・・。ジャンク屋流れの美品を衝動買いしたと言う理由で、特にこのNUC専用に使おうって言う訳ではありませんので・・・。

使い道をどうするか

割と衝動的に買ったNUC9i7QNXですが、一応使い道は漠然と考えています。

もはや聞き馴染んでしまったかもしれませんが、VMware(Broadcom)がビジネス方針転換から既存ユーザーを著しく蔑ろにするような形式になり、自宅内のハイパーバイザー環境を見直す必要が出てきました。
端的に言うと、既存の買い切り版ライセンス(含む無償版ESXiライセンスのVMware vSphere Hypervisor)の提供打ち切り、必要な場合はサブスクリプション契約必須となりました。早い話、無償利用・必要最低限のコストで利用できていたプランを完全に潰して月額制に強制移行した訳です。
sylve.hatenablog.jp

一応既存のユーザーは利用している製品のサポートが完全終了するまでは利用可能・パッチ類も無償提供される旨は発表されているものの、利用者の観点では寝耳に水の状態*6なので総スカン、もはや大本営発表の内容を信じること自体がリスクと言わんばかりにインターネット上で特に声の大きな人々を中心に脱VMwareが進んでいるように見受けられます。

私の場合は大本営発表を一応信じて、慌てての移行は考えず「ちょうど動くハードが手に入ったし、手始めに雑にHyper-V Server 2019辺りかなぁ・・・」と悠長に考えていましたが、NUC9i7QNXが運良く調達できたので計画変更です。

閑話休題、用途としては以下の2つを考えていました(過去形)


Nutanixは少々身に余るプロダクトで、実際にはNutanixのハイパーバイザー機能であるNutanix AHVを考えていました。
そのNutanixですが、上記のとおり要件としてディスク3台が絶対必須の条件となっているため、M.2 SSDが3台まで搭載できるNUC9i7QNXでなければ試用することさえ難しい状態だった・・・と言う訳です。

・・・が、Nutanixはストレージ以外でもメモリ周りの要件が凄まじいことになっており、調べていくとWebコンソール機能を司るCVM(別名Prism)の動作するNutanix AHV上の仮想マシンが(2024年4月時点のイメージでは)RAM 50GB割当設定のため、32GB程度のRAMではWebコンソールを拝むことが不可能です。
一応メモリ割当設定をコマンドライン上から操作して調整することも不可能ではないようですが、海外系フォーラム記事にあった割当20GB設定ではCVM(Prism)が起動せず、私の手ではどうすることもできませんでした。

よくよく調べてみると、2020年3月にベアボーンPCのDeskMini 310でNutanix動かしてみた記事を見ても「メモリ32GB構成なのに仮想マシンを沢山動かすことはできない。容量設定しても駄目、メモリ使用率が少しずつ上昇する。」と言う状況のため、ストレージ要件は満たせたもののメモリ周りの要件を満たすことができないようなのでNutanixの利用は諦めました・・・。*7
internet.watch.impress.co.jp


そんな事情から・・・と言うか、消去法としてProxmox VEを動かす環境とする予定です。
Proxmox VEはログイン時に「非サブスクリプションユーザーです」と余計な一言のポップアップを出力することが気に入らず、利用したくないプロダクトでしたが他に個人がプライベートで利用する都合の良いプロダクトが見つからず、大変なまでに後ろ向きの理由での採用となります。*8
Proxmox VEはTPM 2.0対応でWindows11を仮想化環境で動かしやすいと言う部分から利用するユーザーが増えてきた感があり、現在はVMware側の方針転換影響で猫も杓子もESXi後継として持て囃され気味な部分があります。
いずれにせよ、ユーザー数がある程度増えてトラブル発生時のナレッジも(検索汚染の中に埋もれ気味ではありますが)増えていくと思うため、個人的な次期ハイパーバイザー環境としてProxmox VEを検証していこうと思い至った次第です。

PCIe x4スロットに何を挿そうかと悩む日々

後ろ向き理由でProxmox VEを利用する環境となりましたが、NUC9i7QNXに備わっているPCIe x4スロットに何を差し込んで利用するか、しばらくはワクワクでドキドキな日々が続きそうです。

ストレージ拡充を目的にPCIe x4 to M.2 NVMeな拡張カードを買うのも1つですが、NUC9i7QNXには3つのM.2スロットが存在するため、そこまで積極的に買う必要はない・・・と思いつつ、さらにストレージを1つ追加と言うのも悪くない選択です。

あるいは、今まで手を出せずにいたのでSFP+ポートの10GbE対応NICを挿すのも1つの手です。
調べると安価な2.5GbE対応スイッチにSFP+端子搭載と言うシロモノも存在するため、主要PCが2.5GbE対応となったこともあり、思い切って自宅内ネットワークの一部アップグレードを強行するのも1つの手かも知れません。

いずれにせよ、個人的には久しぶりにPCIeスロットが利用できるPCを入手したので、Proxmox VEを利用したハイパーバイザー環境だけでなくジサカーの観点で構成をどうするかを楽しんで行こうと思います。

*1:新人さんは時間さえかければ『弾』になります、ただ異動となった人々の極めて一部はどうしたらジャムらない程度の弾にできるのか・・・。

*2:今では考えられないIntel x AMDの妥当NVIDIAなモバイル向けCPU搭載NUCで、下手なモバイル向けGeForceよりも遥かに高性能だったので、私にしては長らくゲーム用PCとして利用してきた思い入れの強いNUCでした。

*3:スリムタワーと言われてる場合もありますが、実物を見たことがないのでよくわかりません。

*4:店舗側の対応を面白おかしくブログ記事として書いてたはずが、なぜかダメージを受ける不思議・・・。

*5:第12世代くらいからM.2 2280/M.2 2242/2.5 SATAの3台構成が可能ですが、それより前はM.2 2282/2.5 SATAの2台構成が標準でした。

*6:大本営発表Broadcom(VMware)曰く「買収前から計画していたことなのであーる!!!11」とのことですが、適宜必要な情報を小出しにして計画立てて提供打ち切りしないと、「金のために唐突に打ち切った!」と思われても仕方がないかと・・・。

*7:もしかすると現在利用中のESXiサーバーで利用しているメモリモジュール64GB分をNUC9i7QNXに移植すれば・・・と思いましたが、いずれにせよ私の環境で利用するには動作要件が高すぎて無理です・・・。

*8:それを考えるとVMware(ESXi)ってマシだったんだなぁ・・・。NIC周りの制約や、無償版だとTPMが使えず難はありましたが、無償版でも余計な一言は出さずに黙って使わせてくれたので・・・。