Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

例のごとくLinux専用を称するPCを買ったので

・・・このパターンは一体全体何回目なんでしょうね?
コペンを購入後、訪問可能なハードオフが大幅に増えた影響で様々なハードオフを足を運んでいます。えぇ、公共交通機関だけでは厳しい場所にも気軽に行けるようになったのです。

そうなると出会えるジャンク品も大きく増える訳でして、この度「やらかして」しまった訳です。
御託はあまり並べずに、早々に自白コーナーと行きましょう・・・。

今回衝動買いしたノートPCについて

価格帯が大体2万~3万くらいのジャンク品としては高価格帯のコーナーに置かれ、綺麗にラッピングされた状態だったので少し興味を持ってしまいました。
プライスカードに書かれた状態は「電源投入確認・液晶映らず・ストレージ抜き取り済み」で、確かに電源ボタンを押すとキーボードライトは光るものの液晶は・・・アイエエエ!映った!映ったナンデ!

液晶が映ったので、液晶状態とスペック確認でUEFIに入り確認すると・・・

  • 液晶ドット抜けは無さそう
  • 起動時にストレージなしのエラー画面あり
  • UEFI経由で以下2点を確認
    • CPU: Core i7-8500Y(2C/4T)
    • RAM: 16GB

この時点での確認結果は問題なし、もう少し調べてみるとストレージは汎用的なM.2 NVMeらしいので、手持ちの余ってるM.2 NVMeが利用可能そうです。
本体のみなので電源周りも調べてみるとUSB-C電源で要求30W、過去に所有して予備電源として購入した(無印の)MacBook向けのUSB-C電源が29Wなので、1W足りないもののとりあえず手持ちでなんとかなりそうです。

追加の状態確認

帰宅して諸々確認したのですが、どうやら小奇麗なラッピングは加水分解のベトベトを隠蔽する目的だったようで、パームレストがベトベトでした。・・・ここのハードオフ、不良個所の明記が足りないどころか、外装難をラッピングで隠す悪質な店だったか(白目)*1
そんな部分を含めて状態を確認したところ・・・

  • 加水分解パームレスト終了のお知らせ
  • SSDはM.2 NVMe(2280)
  • 手持ちのUSB-C(29W)電源で動作可能
    • 30W無いとUEFIで警告出るけど抑止設定可能*2
  • UEFI埋め込みライセンスはWindows Proライセンス
  • QHD+解像度(3,200x1,800)液晶
  • バッテリーの劣化具合は概ね1/4程度

加水分解でベタベタな部分は無水エタノールでどうにかするとして、液晶は高解像度モデルなのでジャンク品として「当たり」でしょうか。
また、バッテリーの劣化具合は思ったよりは酷くないので、外装の悪さを気にしなければ十分モバイル可能な状態です。

併せて、動作確認目的で入れたWindows11でDELL純正のユーティリティSupportAssistでハードウェアチェックを行いましたが、特にエラーは検知されなかったので外装問題(加水分解)を除き致命的な問題がない個体でした。

ファーストインプレッションは遅い

上記のとおり、動作確認でWindows 11をUEFI埋め込みライセンスで通して試用してみましたが、とにかく(動作が)遅いの一言です。
具体的にはコールドスタート(完全に電源を切ってからの起動)時のレスポンスが非常に悪く、反応が遅いし画面描写もカクカクと、一応プリインストールOSがWindows10世代のPCとは思えないくらいの「酷さ」です。

要因としてはCPU・高解像度液晶の2点でしょうか。
搭載されているCPUがY型番のCPUなので2Core/4Thread構成と同世代CPUとしても頭一つ性能が低く、今の時代からすると安価なミニPCで採用されるIntel N100とシングルコア性能いい勝負・マルチコア性能ではボロ負けと言うレベルです。*3
そしてQHD+と言う高解像度液晶、低解像度液晶よりはマシですがCPUがY型番の省電力構成でお察しください性能と言うことは、CPU内蔵グラフィック(iGPU)の性能もお察しくださいになるわけで・・・。
恐らくCPUそのままモニターだけFHD解像度のモデルだと、若干負荷が軽減されてもう少しお遊び用途に向くPCになりそうな気がしますが、まぁ中古入手で構成の選択肢がないので「おそいぱそこん!(小並感)」と言う表現に留めておきます。

その他のネガティブ要素としては、大きさの割には物理的に重たいくらいでしょうか。今回は自宅内でLinuxを雑に入れて遊ぶ用途なので大きな問題にはなりませんが、少なくとも今の時代としては一応モバイル可能なPCとしては超重量級くらいの感覚です。
ただ、高解像度液晶を搭載している関係で重量が増している部分があるので、その点は留意する必要があります。

悪い部分は置いといて、良い部分としては分解・整備マニュアルが存在するので、割とユーザー自身で手を加えることが可能な部分でしょうか。裏蓋のネジを外しさえすれば容易にSSD/バッテリー交換が可能なので、パソコンバカとしては比較的薄型PCなのに「お遊び」しやすいモデルです。
あと入手個体はジャンク品で燦燦たる有様ですが、見た目『だけ』は良いので野暮ったさは薄い感じです。・・・まぁ、近年のノートPCは洗練されたデザインが多いので、見た目が利点になりにくいですが・・・。*4

今どきのLinuxが適当に入って・適当にそこそこ動いてくれれば私のお遊び用途として不自由しないので、恐らくWindows前提で使わなければ大きな不平不満はないかな・・・と言ったところでしょうか。

どのLinuxで「遊ぶ」べきか

素体を入手したので、何を入れるべきかワクワクドキドキです。

恐らく一番安牌なのはUbuntuでしょうか?手厚い開発元の問い合わせ・サポートが不必要ならば無償で5年間はパッケージアップデートされるLTS版が存在しますし、個人ユーザーなら台数制限はありますがUbuntu Proで最大10年間とWindows OSレベルのアップデートが期待できます。

もし安定性よりも最新であることを優先するならばFedoraと言う選択肢もあるでしょう。現在は商用Linuxディストリビューションでは最大手のRedHat傘下で、実質的にRedHat Enterprise Linux(RHEL)の実験リリース版のような扱いなので、ITエンジニア身分としてはRHELに触れる機会があるので悪くない選択肢ではあります。・・・まぁGUI画面触らず基本的にCUIでカチャカチャッターンばかりなので、RedHat繋がり以上の利点はありませんが・・・。*5

他にも最近は独立系から明示的にArch系として分類されることもある(インストール工程がかなり玄人向けの)Arch Linuxと言う手もありますし、派生に派生を繰り返したLinuxディストリビューションも数多く存在します。

ただ、本格的にLinuxで遊ぶには手持ちのWindows PCを捨てるくらいの覚悟がないと「入れた・満足・終了」*6となりそうな気がするので、はてさてどうしたものやら・・・。
最近は安定を重視しがちな気がするので、ここら辺で1つ冒険した選択をしたいところではありますが、まぁLinuxディストリビューションの選定も含め今回のLinux専用と称するPCを楽しんでいきたいと思います。

*1:何処の店とまでは言わんけど、隠蔽は確信犯レベルの悪質行為で、他のハードオフ店舗でも中古商品は何か未記載の致命的な不具合を抱えてるのでは・・・と疑心暗鬼になる悪手と思う。

*2:これ、個人的にはPanasonic Let’sNote系で純正電源使ってるのに「非純正品!」と抑止不可の起動妨害で嫌気が差してるので、抑止設定可能と言うのは超が付くくらいの重要なポイントです。

*3:ボロ負けは言い過ぎですが、絶対的な世代差から現在のローエンドモデルと同程度の性能しかありません。

*4:見た目『だけ』で選ぶならば、それこそ割高で使いこなせもしないMacBook系列を買ってスタバで何をする訳でもなく、意味もなく得意げにその無様なドヤ顔晒してろって話になる訳でして・・・。

*5:そもそも論ですが、今回はLinuxをパソコンOSとして使う前提=GUI操作前提なので、RHELLinuxディストリビューションを優遇する意味は無い・・・。

*6:あるいは些末な粗から「やっぱWin/Macじゃないとダメだね!」になったり・・・。・・・自分でも忘れがちですが、一応まだ(M1 Mac miniありますし)Macユーザーでもありますってば!!!11