Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

サヨナラFireWire(接続のストレージ)

キーボードの修理を終えて快適になったMacBookPro(15-inch/2018)ですが、昔から利用してきたThunderbolt2 Dockの有線LANからネットワークに繋がらなかったり、何かのプロセスが固まったのかスリープ状態にも関わらずバックグラウンドで永遠と処理が走っていたのか温まっていることがありました。
原因はなんだろう?と思いつつ放置していると「USB接続のHDDが不正切断された」*1の旨のメッセージが尋常では無いレベルで出力され、どうやらThunderbolt2 Dockが諸悪(トラブル)の根源と思われる事が判明しました。
sylve.hatenablog.jp

OWC Thunderbolt 2 Dock [並行輸入品]

OWC Thunderbolt 2 Dock [並行輸入品]

幸か不幸か先日MacBookPro(13-inch/2017)の非TouchBarモデルを衝動買いしたタイミングでThunderbolt3 Dockを購入しているため、今までなぁなぁで適当に利用してきたのを抜本的に機器入れ替えを行なって一先ずは決着を付けたつもりですが、その影響で遂に我が家からとある機器が姿を消すことになりました。
sylve.hatenablog.jp

FireWireと呼ばれるポートがありました

私が東京に改めて再上京したタイミングで利用していたMacBookPro(13-inch/確かLate2011)にはFireWireなるポート(端子)が搭載されていました。
FireWireIEEE1394とも呼び、出た直後は革新的なポートでストレージは勿論、オーディオに主にSONY製品限定ですがi.LINK端子としてレコーダーやビデオカメラに搭載されて映像データのやり取りに使われたりもしていました。
規格上最大で800Mbpsの速度で通信が可能なため、USB2.0よりも高速でデータのやり取りが行えるので、個人的には専らUSB2.0ポートを塞がずそれ相応の速度を発揮できるポートとして利用してきました。

しかしUSB3.0が策定され世間一般に広まると規格上の速度の優位性は失われ、更にRetina液晶を搭載したMacBookPro(確か2012)からはFireWireポートは排除され、レガシーな規格となってしまいました。*2

そんなレガシー規格ですが、当時の私は非常にありがたがって積極的に利用してしまい、一時期はデイジーチェーンで2台のストレージを接続するレベルですが、使い込んでしまいました。・・・えぇ、レガシー規格なので中古・ジャンク屋にFireWire接続のHDDケース(既製品からHDDを取り外したもの)が出回ったりして環境を整え易かったので・・・。

時は流れ、メインで利用するマシンを中古のMacBookPro(15-inch/Late2013)に変更したタイミングで問題が発生しました。乗り換えたマシンではFireWireポートが廃止された後の世代なので、このままでは手持ちのFireWireのストレージを接続する事が出来ません。今思えばこのタイミングでFireWireから離れれば良かったのですが、(ストレージ買い替えとなり、予算的な問題もあり)Apple純正オプションとしてThunderboltをFireWireに変換するアダプタが存在したため、オプション部品を入手して延命してしまいました。

更に冒頭に出てきたThunderbolt2 Dockを入手し、このDockにFireWireポートが搭載されていたことからFireWireポートは更なる延命が約束され、MacBookPro(15-inch/2018)を衝動買いしたタイミングでApple純正のThunderbolt3からThunderbolt2への変換アダプタを利用した上で令和の今の時代まで(私の利用環境の中で)生き残ってしまいました。

Apple Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ

Apple Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ

そんなFireWireの利用をやっと辞める事が出来た

別にFireWireと言う規格が悪い訳ではありませんし、ストレージ以外でも有効的な用途は存在しますが、我が家では時代に取り残されてしまった負の遺産と化していました。

結局FireWireのストレージ1台の論理障害からNAS導入に踏み切り少しずつ依存度を下げ、末期では2.5inchでRAID1構成のストレージが残ってしまいましたが、Thunderbolt2 Dockトラブルを起因にやっと利用停止となりました。・・・もし衝動買いしたThunderbolt3 DockにFireWireポートが備わっていたら利用継続になってたのかも知れませんが、入手したThunderbolt3 DockにはFireWireポートは存在しないため、一安心(!?)です。

しかしその分保存可能な領域が減ってしまうことにはなりますが、幸いNASを導入していますし、TS抜きチューナーでの録画ペースを落としているのでストレージに余裕はあります。
また、末期に使っていたFireWireストレージはクラウドストレージのデータ保存のみだったので*3該当のストレージが無くなったとしても困ることはありません。強いて言えば私のMacBookProの内蔵ストレージが少しばかり消費されるくらいです。

接続規格の切り替えは適宜行っていかないと駄目ですね

なんだかんだで随分と長い間使ってきましたが、接続規格の見直し・切り替えは適宜進めていかないと駄目ですね。
無理に新しい規格に移行する必要はありませんが、私が利用し始めた時点で既に時代遅れになりかけていたにも関わらず好き好んで利用し始めたのはバッドチョイスでしたし、適当なタイミングで切り替えないと一種の負債となってしまいます。

とは言え、USB2.0全盛期には速度面で優位性があったFireWire*4自体は非常にステキな規格でしたので、個人的環境としては「今までありがとう、お疲れ様でした」と苦労を労いつつ、利用してきたストレージを解体して中のHDDをジャンクボックスに詰め込もうと思います。

*1:Windowsで言うところの機器の取り外しを選択せずにUSBメモリを引っこ抜いて怒られるあのメッセージと思って下さい。

*2:そのタイミングくらいからThunderbolt端子が搭載されるようになり、置き換えられたと言うような感じですね。

*3:当初はデジカメ写真データを保存していましたが、ストレージ不足から他のストレージに移行していたので、思ったほどFireWireのストレージを使っていない状況でした。

*4:厳密には速度面での優位性があるのはFireWire800規格の場合なんですけどね。