不必要に自宅サーバを買い替えて、VMware vSphere Hypervisor(ESXi)を動かして数週間が経過しました。
15インチのモバイルワークステーション(ノートPC)から超省スペースのデスクトップPCとなり、サーバとしての占有スペースが大きく減ったため、(テレワーク用とは別の)業務用ノートPCの保管場所に使えたり、アフタータイムの卓上を広く使えるようになったので大変にヨロシイことです。
sylve.hatenablog.jp
しかし、突発的な買い替えでHaswellおじさん*1から脱したのは良いのですが搭載メモリ容量が従来と変わらず32GBしか無い部分が不満になりつつあります。
そんなに沢山仮想マシン動かすの?
通常の用途ならば、32GBと言うメモリはかなりの大容量であり、個人用途ではオーバースペック甚だしい容量です。
しかし、実際に運用していくとなかなか厳しい容量だったりします。
現在の仮想マシンへのメモリ割り当て状況を綴ると・・・
- ESXi上の仮想マシン管理用・自称踏み台Windows10 Proマシン
- メモリ6GB割り当て
- 当初は8GB割り当てだったが容量枯渇から削減
- メモリ6GB割り当て
- GitLab & Re:View動作用Ubuntu 18.04 LTSマシン
- メモリ6GB割り当て
- 当初は8GB割り当てだったが容量枯渇から削減
- メモリ6GB割り当て
- Redmine動作用CentOS 8 Streamマシン
- メモリ4GB割り当て
- Active Directory用Windows Server 2019 Standard Edition(Evaluation)マシン
- メモリ4GB割り当て
- 本当はAD動かすので8GBほど割り当てたかったが容量枯渇で上記設定
- メモリ4GB割り当て
- IPAのシンテレワークシステム動作用Windows Server 2016 Standard Edition(Evaluation)マシン
- メモリ4GB割り当て
- 監視サーバ用検証向けCentOS 8 Streamマシン
- メモリ2GB割り当て
- 残容量から割り当て容量を削減
- メモリ2GB割り当て
現状26GBほど仮想マシンに割り振っており、空き容量は(ESXi側で確保された容量を除くと)5GB程度です。
本音を言うと、実験的にUbuntu 20.04 LTS環境を確保したかったり、ADはプライマリ・セカンダリの2台あった方が良いと言われてるのでもう1台AD専用の仮想マシンを確保したいところですが、残念ながら残り5GBしかありません。1台あたり2.5GBに抑えれば仮想マシン2台は作れなくはありませんが、それで打ち止めです。
使い方次第だけども
正直なところ私の場合はメモリ容量は64GBあった方が良かったと少々後悔していますが、OptiPlex 7040 Microは32GBが物理的な限界ですし、物理的スペース抑制も必須事項と掲げていたので落とし所としては妥当なところでしょう。
メモリは多ければ多いほど良いのは周知の事実ではありますが、実際の(仮想マシンでの)消費メモリはどのくらいかと問われるとそこまで消費していませんし、踏み台を称する仮想マシンでさえ5GBを超えるような状況は極めて稀です。*2
ただし、正直使い方の問題と言うのも言えなくはありません。6台の仮想マシンは全機同時起動させておく必要があるのでしょうか?
自称踏み台・GitLab & Re:View・Redmineの3台は主要な仮想マシンで常時起動させておく必要はあるでしょう。特にGitLab & Re:ViewとRedmineは両方完全なるサーバ用途です。
しかし他の仮想マシンは常時起動させておく必要性は全く無いでしょう。Active Directoryサーバは心象的には常時起動させておきたいところですが、そのADを利用するクライアントはこの仮想環境以外では存在しないので未使用時は停止させておいて構わないでしょう。
シンテレワークシステム動作用のサーバも同じです。一応Active Directoryと連携させてドメイン認証を走らせていますが、必要なときのみ電源を投入すれば良いでしょう。踏み台としては別の仮想マシンが常時起動扱いですし・・・。
監視サーバ用の検証マシンに至っては常時起動させておく必要性がありません。まだまだ監視サーバとしてどんなソリューションを使うのかは未確定で、箱だけある状態です。選定を終えてからでも遅くはありません。
そうなると常時起動させておくべき仮想マシンの合計消費メモリは16GBで済みます。ESXiの取り分を考慮しても15GB程度は空いていることになるので、空き容量としては十分すぎます。
この環境は私のプライベートな一種の自宅ラボ環境とも呼べる環境なのでどんな方針で使おうが個人の勝手で終了ですが、私が注ぎ込める金銭的にリソースは著しく限定されるので、身の丈に合った使い方をするべきだと思います。なので、理想は全仮想マシン起動状態でいつでも即座にRDPなりSSHなりで接続できることではありますが、必要な仮想マシンのみ常時起動でその他は基本的に停止状態で運用して行こうと思います・・・。
本音を言うならストレージも・・・
今回は本体の大きさを最優先したのでストレージをケチったのは仕方ないのですが、ストレージをもう少し多めに搭載してもよかったかなぁ・・・と。
現状M.2 NVMe経由で500GB SSD、SATAで1TB SSDの都合1.5TBほど容量がありますが、スナップショット(簡易バックアップ)*3を取ることを考えると、もう少し容量を確保したいところです。
具体的にはNVMeのSSDを1TBと今の倍くらいのサイズを確保するとか、SATA SSDを2TBの容量にするとか・・・。もっと言うなら本体サイズをMicroではなくSFF(スモールフォームファクタ)などワンサイズ大きいモデルにすればもう1台SATA SSD積めたり、光学ドライブが搭載されてれば2nd Bay化の部品を使えたりするんでしょうけど・・・。
Crucial SSD 内蔵2.5インチ SATA接続 BX500 シリーズ 2TB 国内正規代理店品 CT2000BX500SSD1JP
- 発売日: 2019/11/30
- メディア: Personal Computers
今回は費用を抑えるためにNVMe SSDを500GBに容量抑えたり、手持ちの(Hyper-Vの仮想マシンが入ってた)SATA 1TB SSDを使ったりしているので致し方ないのですが、もっと容量を確保しておきたかった・・・と言うのが正直なところです。
今の環境で満足するしかないけど
省電力モデルとは言えデスクトップCPUを搭載して、RAMも上限一杯まで搭載して、全ストレージSSDの構成とvSphere Hypervisor(ESXi)を動かす環境としては贅沢三昧な環境です。そんな環境を65WのACアダプタで動かせるので、消費電力面でも素晴らしい限りです。*4
また、無計画に衝動買いした環境*5なので、ある意味「安物買いの銭失い」を具現化した愚かな行為だったのかも知れません。
買っちまったものは仕方ないので末永く大切に使っていくしかありませんが、もし次回買い替える機会が訪れた場合は衝動に狩られてその瞬間の短絡的な思考判断に走らないよう注意して行きたいところです。
・・・とは言うものの自分自身の理想と現実の戦いになり、どこをどのくらい妥協するかの願望に勝たなければ恐ろしい出費をやらかしそうなので、少なくとも2021年の間は衝動的にPCを買わないよう注意して過ごしていきます。・・・まぁ、サーバでは無いものの既に1台衝動的に買っちまおうか否か思ってるPCがあったりするので、即落ち2コマ漫画になりかねないんですけどね!*6
*1:少し前まではSandy Bridgeおじさんとも呼ばれていましたが、早い話が特定世代を愛するあまりに(基本性能は大差ないなど)都合の良い理由から執着が強くなり過ぎ、必要な時代の変化を拒絶するようになってしまった悲しき存在。
*2:まだ10台まで突っ込めた頃に取得したSophos Homeアカウントのお陰で仮想マシンにもウィルス対策製品を入れてて、更にお遊び用途でGoogle Chromeまで入れててメモリをある程度食われるような環境ですが、6GBあれば必要十分でした。
*3:スナップショットは厳密にはバックアップでは無いので、原理主義者から罵声が飛んできそうですが、端的に表すならバックアップが便利な表現と言うのも事実・・・。
*4:旧環境のThinkPad W541は180WのACアダプタを使ってたので、常時全力で動いている訳では無いにせよピーク時の消費電力は圧倒的に低くなりました。
*5:漠然とは考えていましたので完全な無計画ではありませんが、世間的にはOptiPlex 7040 Microの購入は無計画になるんですよね・・・。
*6:LTEモデム内蔵Skylake世代のモバイルノート、Latitude 7370も部品取り付けてLTE内蔵ノートと化していますがモバイルノートとは言い難い大きさなので、大変なまでに興味津々です。