Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

限定的に10GbEをしてしまった

もう随分と前からですが、逸般の誤家庭では10GbEデファクトスタンダードになっているようです。(超偏見)
検索サイトで「自宅サーバ10GbE」などでキーワード検索すると、様々な人による「10GbEはじめました」記事が出てきます。

ただ、私には金銭面・ハードウェア構成な2つの意味で手を出せない世界です。
金銭面では、近年では低価格化が進んでいるようですが、まだまだ庶民からすると10GbEの機器類は高嶺の花です。
ハードウェア構成について、私はミニPC愛好家と言う事情が起因しており、比較的安価に増設できるPCIeスロット搭載PCを所有していません・・・でした。

・・・そう、今はもう過去形で、NUC9i7QNXがあるので片方の問題は解消しました。
これはもう、後先考えずにやるしかねえ!!!11


今回衝動買いしたNICについて

  • 入手元 : オリオスペック
  • 商品名 : NB-INT-X520DA1x4-S2
  • 浪費金額 : 税込み6,600円(新品)+6,238円(ネットワークスイッチ/SFP+ケーブル)

令和の時代になり久しいですが、やっと我が家にも10GbE環境がやってきました。・・・まだ環境構築中のNUC9i7QNXと衝動買いしたネットワークスイッチの間だけですが(白目)

NICはオリオスペックの安物で、驚きの7,000円以下と言う金額・・・ですが、個人的にはNICにしては結構頑張ってお金を出しました。
型番にある通りIntel 82599ENを搭載したIntel純正のX520-DA1と呼ばれるNICのノンブランド品で、パチモンと言うには失礼ですが「同等品」と言う名のパチモンです。

コネクタがSFP+のため、モジュール次第では光ケーブルにも対応できるNICで、少々暴走した感が拭えない選択です。ただ、SFP+は通常のRJ45(一般的なLANケーブルの端子)にもモジュールさえあれば変換可能なので、変換モジュール代は必要ですが普通のLANケーブルも利用することが可能です。

比較的安価で光ケーブルも使えるSFP+コネクタと良い事づくしですが、難点もありまして・・・。
オリオスペックの公式Xでは「Windows11はIntelからドライバ落としてね!」と案内されていますが、実はX520-DA1含めたX520シリーズはWindows11に非対応です。


www.intel.co.jp

もう少し突っ込んだ話になりますがWindows系OSをターゲットとした場合、X520-DA1は(この記事を作成している時点で)最新のWindows(Windows11/Windows Server 2022)に非対応です。
www.intel.co.jp

一応Windows11についてはWindows10向けのデバイスドライバを抽出した上、無理矢理適用させれば認識可能と言われていますが、厳密な(チップセットの意味合いでの)ベンダーサポートを求める場合はX520シリーズ*1は避けるべきでしょう。個人的にはそもそもProxmox VE辺りで利用する前提ですし、そもそも論ですが(オリオスペックが販売している商品なので信頼してない訳ではありませんが)ノンブランド品を信頼重視のようなハードウェアに使うなと言うやつですが・・・。

閑話休題、SFP+コネクタの10GbE対応カードを買ったのに手持ちにSFP+コネクタ対応のネットワークスイッチが1つも無いため、ネットワークスイッチも購入しなければなりません。
そのため、Amazon.co.jp頭一つ安かった10GbEのSFP+コネクタ対応モデル+RJ45側は2.5GbE対応品を調達しています。ちょうど自宅内に2.5GbEハードウェアも増えているため、10GbE/SFP+と2.5GbE/RJ45の両対応と言うのは大変なまでに都合のいい機器で嬉しい限りです。
SFP+対応品を買ったのだから・・・と言う理由で適当なケーブルも購入しましたが、価格を最優先でTwinaxケーブルとしました。本当は面白半分で光ケーブルを考えましたが、お値段が・・・ね・・・。*2

10GbEはじめました

諸々届いてセッティングを済ませましたが、とりあえずリンクアップ速度10Gbpsの表示を(動作確認用に利用しているUbuntu 22.04 LTSのLive USBで)確認しました。

これで私も自宅サーバーで「10GbEはじめました」と言い張れるようになりました。
・・・とは言うものの、そこまで10GbEの恩恵はありません。10GbE対応機器がまだ1台のみで、通信先が存在しないので完全な宝の持ち腐れです。

一方で、実はSFP+コネクタに対応したネットワークスイッチを購入したことによる恩恵の方が多かったりします。
私の自宅環境には既に2.5GbE対応機器がいくつか存在しています。
sylve.hatenablog.jp
sylve.hatenablog.jp

2.5GbE対応機器のうち、NUC11PAHi7をデジタル放送録画サーバー・NUC13ANHi7を(WindowsOSの)メインPCとして利用しており、この2台の間で通信することがあります。
ただ、私の自宅内環境は1GbEを基本にした環境のため、一部機器間での本領発揮できずにいました。・・・それが、10GbE導入に伴い衝動買いしたネットワークスイッチ・・・のRJ45側が2.5GbE対応のため、今まで封印されていた(比較的新しい世代のNUC搭載NICの)本領を発揮できるようになりました。
もっとも、NUC間の通信はそこまで多いわけではありませんし、NAS辺りを最優先で2.5GbE対応させたいところではあるんですけど・・・。

いずれにせよ、私の環境下でも「10GbEはじめました」を宣言できるようになりました。10GbEが本領を発揮できるのがいつになるかは不明ですが、少なくとも今は10GbE環境が使えるわーいと無邪気に喜んでおくこととします。
・・・しかし、昔はずいぶんとお金が掛かったと言われている10GbE環境ですが、PCIeカード2枚+ネットワークスイッチ+ケーブル2本で2万円掛からずに環境が整えられるとはすごい時代になったものです。多分私はミニPC信者なので、2台目の10GbE機器を買い揃えるのは難しいとは思いますが、世の自宅サーバー勢な皆様はそろそろ10GbE環境を整えてみては如何でしょうか。ガチで使ってる人であればあるほど、大きな恩恵を受けれると思いますので、是非10GbE環境を整えてみてください。

*1:もう少し突っ込むならば、先ほどのIntelドキュメントを見るとIntel Ehternet X500シリーズ自体がX550を除きWindows11/Windows Server 2022非対応のため、新しいOSへの対応を考慮するとIntel Ethernet X700シリーズが良さそうな気がします。

*2:SFP+コネクタをサーバー側・スイッチ側で2個必要+光ケーブル代と結構出費が嵩むので・・・。