Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

一時の気の迷いで骨董品のラジオSONY ICF-5800(スカイセンサー5800)を買ってしまった

先日、スマートスピーカーのLF-S50Gを見かけてなんか欲しい欲が爆発してしまい、珍しく秋葉原ラジオセンターを物色していました。*1

そうなるとメカメカしい無線機的な何かが転がっているので、なんかカッチョエエとか思いつつスルーしてたんですが、無線機かと思ったらラジオだったんですね。・・・いや、ラジオも無線受信装置だから無線機で間違ってはいませんが・・・。*2

で、調べて行くと昔の厨二病歓喜アマチュア無線っぽい外見のラジオと判明して、チョットメカメカしいラジオ買うかwwwと草を生やし出した次第です。
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俗に言うBCLラジオに興味を持った訳ですが

色々と調べて行くと、興味を持った厨二病歓喜なラジオはBCLラジオと呼ばれる種類で、今ではradikoで気軽に聴けるラジオNIKKEIが放送されている短波放送を始めとして、海外で放送されているラジオも(電波状況とアンテナの設置状況次第では)気軽に聞くことの出来る、これまた厨二病歓喜しそうなラジオのようです。

ちなみにブームは1970年代、・・・平成も終わろうとしている時期になんと言う戯言を綴ってるんだw

当時は時間限定で海外から日本語放送が垂れ流されていたらしく、それを聴くために日夜ラジオに噛り付いていたとのこと。もし受信できた場合は受信報告書を該当のラジオ局に送るとベリカードなる絵手紙のような特製カードを貰えたとのことで、ベリカード収集が極めて一部で大流行したとの事です。

ただ、基本は英語放送なので読解力が求められるのとベリカードを収集し終えたり飽きたりで自然とブームも去り、このまま終わるかと思ったらミニ四駆ブームと同じく成長して金が余ってる当時の厨二病な世代(早い話がオッサン)がカムバックして少しばかり盛り返しているらしい。

まぁ、そう言う訳で乱暴に言うなら大昔に流行したエンターテインメントで活躍したラジオって事です。

今回購入したラジオについて

長々綴りましたが、太古の昔のラジオです。SONY製と聞くと、近年の「SONYタイマーwww」な不穏な何かを感じてしまいますが、このラジオは発売が1973年・・・。単純に考えると46年前*4の製品なので、年数的には本当に(電気製品としては)骨董品呼ばわりしても良いレベルのラジオです。

ボリュームその他を操作してもガリ音は無い、傷はあるもののあと数年で50年モノにしては非常にキレイな個体です。ついでに純正のAC電源も付属しているので、乾電池が無くともラジオを聴くことが出来ます。・・・いえ、この手のラジオは余計なノイズを避けるために乾電池で聴くのがある種の常識なのかも知れませんが・・・。他の個体だと60分のON/OFFタイマーが故障していることが多いのですが、この個体はタイマーも機能しているので、価格の割には良好な状態で入手出来ました。

スイッチやボリュームが満載、チューニングもアナログでグルグル回して、電波強度も確認可能で、BCLラジオ故にアンテナもすっごい長く伸びる、これは釣られますわ。厨二病を患わっていると釣られてしまいますわ。

あぁ、年数的には骨董品とも呼べる製品ですが、Wikipediaさんによると「日本国内で最も売れたBCLラジオ」と書かれているので個体数は相当数存在するっぽいですよ。

ちなみに、ギリギリワイドFM対応です

古いラジオで、更には受信周波数的にFMは76MHz〜90MHzなのでワイドFMには非対応*5に思えるラジオですが、実際問題としてはワイドFMに対応しています。

メーター読みだと確かに90MHz止まりですが、多少オーバーヘッドの余裕があるのか文化放送(91.6MHz)がギリギリ入ります。個体差があるのかも知れませんが、私の入手した個体の場合だと、AFCを有効にした状態でチューナーを90MHz方向に目一杯回すと(都内と言うこともあるのか)キレイに文化放送が受信出来ます。周波数帯的に93.0MHzのニッポン放送は受信出来ませんが、TBSラジオ文化放送よりも下の90.5MHzなので受信可能です。・・・この辺はアナログ故の利点・・・なのかなぁ・・・。

これ買う意味ある?

ラジオを聴くしか出来ない単機能の電気製品、年数的には何がどのように壊れるのかは分からず、ただ単にラジオを聴く程度なら今の御時世radikoと言う文明の利器があり、音質面ではradikoには到底敵わないにも関わらず、大枚叩いてこのラジオを買う意義があるかと問われると、なかなか苦しいものがあります・・・。

そもそもBCLラジオってことで手をだしていますが、受信するにはアンテナ環境もそれ相応に揃えなければならないので、現時点ではただのデカいモノラルで何か受信感度が良いラジオに留まります。その上、PCで動画共有サイトを見たり、電子書籍見たり、ラジオ以外の娯楽がチョモランマとも言える今の世の中なので、本来のターゲット層から外れている身としては、こんな昔の高性能ラジオを浪漫やら何やら全くもって意味もなにもない理由で買う意味を問われると何も話せなくなります。*6

だからと言って買う資格が無いかと言うとそういう訳でもなく、私の利点は全て電気が通じてインターネットが利用可能な環境下では無いと機能しません。そう言った意味だと、対災害時に有効な手立てを確保する観点では悪い選択肢ではありません。・・・ただ、オーバースペック過ぎるだろと言われると何も言えなくなってしまいますが・・・。

アンテナ環境をどうにかしたいが・・・

集合住宅なので、下手にアンテナを立てる訳にもいかず、ベランダはあるものの洗濯物との兼ね合いで別途アンテナを設置する訳にも行かず、だったらテレビ用のアンテナ線を流用することも出来るが配線加工が面倒ですし、いかんせんアンテナをどう張り巡らせるか・・・。

ロッドアンテナでも都内の主要FMは聴くことが出来ますが、私としては78.0MHzのbayfmが受信出来ないとあまり意味は無いので、アンテナ環境をどうにかこうにか整えていきたいところですが、無理をしてアナログなラジオを使わずともradikoで聴けば済む話なので、程々に内蔵アンテナで嗜む程度に済ませるか、ガチガチの受信環境を整えるべきか、割と悩みどころですね・・・。

*1:ラジオセンターは一部はフィギュア系統の店(レンタルボックス)もありますが、基本的には古き良き電子部品屋や無線機系統のお店が集まる場所で、言い方は悪いが秋葉原的な世代で言うアニメ漫画ゲーム世代のオマイラどころか、PC世代な私もアウトオブ眼中の場所です。

*2:こういう事を言い出すと携帯電話やスマートフォンだって無線通信してるんだから・・・と言う話になるので自重。

*3:本当を言うと、ICF-5900(スカイセンサー5900)が欲しかったのですが、アナログラジオとしては最高峰と持て囃されているので、3万〜4万の価格がするので手が出ません・・・。

*4:ちなみに、私より年上のラジオです・・・。

*5:90MHz〜95MHzで放送しているらしいので、90MHzまでしかレンジが無いラジオは基本非対応です。但し、アナログ放送の1ch〜3chを聴ける108MHzまでレンジのあるラジオはワイドFM対応です。

*6:それを言ったらジャンクPCも同じだろってなるんですが、幸か不幸かアキバ系で言うPC世代の身なので、一応本来のターゲット層(趣味として手を出しても仕方無いねって呼べる立ち位置)に属しています。