現在、私の自称自宅ラボ環境は中古屋で調達してきたDELL OptiPlex 7040 MicroにVMware ESXi(VMware vSphere Hypervisor)を搭載した環境です。
sylve.hatenablog.jp
この環境は筐体サイズの割にそこそこの台数の仮想マシンが稼働できるので、興味本位でアレコレ触れてみようと言う場合には大変重宝している環境です。・・・えぇ、時代は既にDockerなどコンテナ技術どころかクラウドでポチポチ数クリックで環境が整うのに、仮想マシン建ててパッケージ入れて・・・とか古臭くて泥臭い手法をやってるのが根本的に残念要素ですけど・・・。*1
しかし、時代は常に動き続けて次期Windows(Windows11)ではTPMが必須となりました。
仮想環境でWindows11を動かすにはTPM対応が必要なのですが、無償ライセンスのESXiだけではどうやら実現不可能のようなので、少し今後のことを考えておく必要がありそうです。
vSphere自体はTPM2.0自体は対応しているが・・・
適当にぐぐるとVMwareのドキュメントが出てきて、ウニャウニャ小難しいことが綴られていますが、どうやらTMP2.0自体には対応しているようです。*2
docs.vmware.com
しかし、いくつもの前提条件が存在するようですが、はてな村の住人による調査によると・・・
ESXiを使う場合、ESXi単体で使う場合はどうひっくり返っても不可
VMware vSphere HypervisorはESXiしか使えない=ESXi単体です。端的に言うと、無償版だけでは「不可」です。近い未来か遠い未来か分かりませんが、VMwareさんがESXi単体でTPM2.0を使えるようにならない限り私はWindows11を仮想化環境で動かすことは難しいようです・・・。
無償版が駄目ならお布施な有償版では・・・と調べると、vSphere Essentials Kitのライセンスを調達するとvCenter Serverが利用可能となるので少々手間は発生しますがなんとかなりそうです。但しライセンス料が全くもって可愛くない上に、実質的にサブスクリプション状態なので、(デジタルガジェットで散財して常時お金が無いと愚痴る)貧者としてはツラい価格設定です・・・。*3
store-jp.vmware.com
まだまだWindows11周りは流動的な雰囲気ですが、少なくともTPM2.0対応に関してはESXiを無償で利用する範疇では厳しそうな雰囲気です。
ならばHyper-Vはどうか
ESXiが無償で利用できる範囲では厳しいのなら、ハイパーバイザーとしてはもう1つHyper-Vがあります。
少なくともWindows10 Proの上で動かしていた実績はありますし、なんならHyper-V Serverと呼ばれる無償で利用可能なESXi相当の製品もあります。*4
www.microsoft.com
こちらの場合は先の記事では以下のように書かれています。
超簡単です。第二世代仮想マシンの設定で仮想マシンを作った後、「設定」→「セキュリティ」で「トラステッド プラットフォーム モジュールを有効にする」にチェックを入れるだけです。
Windows11を動かす上でTPM周りに関してはHyper-Vが「多分これが一番早いと思います」*5と言う奴だと思います。
ただ、管理するにはWindowsクライアントが必須なのでMacBookProをメインPCとしている身分としては少々ツラいところです。・・・ゲーム用にWindows 10が入ったNUCがありますが、ゲーム用なので余計なツールは入れたくありません。
また、Hyper-Vは直近運用していた時に意図せずUbuntuを動かしていた仮想マシンが壊れる事象が発生したので、心情的には積極的に導入したいと思えない問題があります・・・。
sylve.hatenablog.jp
それ以前の問題もありますが・・・
Windows11を仮想環境で動かすには・・・と勝手に頭を抱えているのは結構ですが、そもそも現在利用しているESXiサーバを自称するPCはOptiPlex 7040 MicroでSkylake世代*6です。・・・根本的にWindows11非対応世代のCPUなので、Windows11を動かそうとする場合は根本的な問題としてWindows11対応世代のハードウェアを準備するところから考える必要があります。
流石に現時点だとNASは買い替え・5G対応のiPad Proを衝動買い・不要機器売却ついでに実家用NAS調達と物入りなので、今すぐに・・・と言う訳には行きませんが、開発コードCoffee Lake世代のマシンに手を出したいところです。
少なくともCoffee LakeならCPU要件の最下限を満たしますし、Coffee Lake世代からやーっとCore数も増え始めたので、仮想化環境として利用する上でも利点がある世代だと思います。
いずれにせよ、本格的にOptiPlex 7040 Microから乗り換えると言う時が来た場合は、適当な選定ではなくちゃんと計画を立てて自分が望む構成になるよう調達を進めていきたいところです。