Re:シルの日々の戯言。

折れた心が少しだけくっついたから何かを綴ってみるテスト。

BrainuxのためにBrain(電子辞書)を買った

私がRaspberry Pi Zero 2 Wを抱き合わせで衝動買いする前、AmazonでBanana Pi M2 Zeroと言うRaspberry Pi Zeroのパクリスペクトなものを見つけて、なにか遊べないかネットの大海を漁っていました。

正直Raspberry Pi Zero 2 Wが全く手に入らない・割高な抱き合わせ販売しか手立てが無いので、これでもいいかな・・・と思ったり思わなかったりしていました。
性能としてはRaspberry Pi Zero以上・Raspberry Pi Zero 2以下、Quad Coreなので手持ちのRaspberry Pi Zero WHよりは高性能だけどメモリ容量はRaspberry Pi Zeroシリーズと同じ512MBに抑えられています。
規格はRaspberry Pi Zeroシリーズと完全同一のようで、手持ちのRaspberry Pi Zero向けケースが使えます。・・・ただ、調べる限り動作可能なOSに難があるようで、はてな村の住人も四苦八苦しているご様子です。
pocketgriffon.hatenablog.com

結局Raspberry Pi Zero 2 Wを抱き合わせ販売で購入したのでBanana Pi M2 Zeroを買うことはありませんでした・・・が、参考にしたはてな村の方が割とマニアックな方で、非常に興味を惹かれるガジェットを多数紹介されていること・・・。
そんな訳で今回はBanana Pi M2 Zeroの情報を漁ったが為に毒された訳です・・・。

今回衝動買いした電子辞書について

  • 入手元: ブックオフ
  • 商品名: SHARP Brain PW-SJ3
  • 浪費金額: 税込み4,180円(中古)+2,483円(USBハブその他)+1,240円(microSD2枚)

どうやらWindows CE(Windows Embedded CE)が搭載されている電子辞書のようで、割と好き放題できるらしい・・・とのこと。ただ、ブームも終息して落ち着きを取り戻した頃に猛者がLinuxを動かせるようにしたようで、界隈では大盛況・・・とのお話です。
pocketgriffon.hatenablog.com

遅ればせながら興味を抱いたので、4,000円チョットで叩き売りされていた中古電子辞書を衝動買い。よくよく見ると液晶が劣化してホワイトスポットなりかけが数点、ヒンジのボディー割れ、スレによる塗装ハゲと結構な程度の悪さです。

当然Linuxを動かす関係上、別途キーボードが使えたほうが入力しやすいですし、USB-NICでネットワークにつながったほうがSSH経由でコマンドを叩けるのでUSBハブも購入。ついでに電源供給可能なOTGケーブルも必要とのお話だったので、妙にマニアックな補助電源付きOTGアダプタを確保しました。
・・・なんでUSB-C to USB-Aアダプタ買ってんだよ!となりそうですが、手持ちのRaspberry Pi Zero 2 Wと共有を見越して+今はUSB-Cなら変換アダプタでmicroBだろうがUSB-Aだろうが変換しやすいのでUSB-Cのハブを買ったのが原因です・・・。*1

microSDカードについては、ハードウェアがSDHC止まりなので32GBのmicroSDカードです。もっと言うと、2枚も買う必要性はありませんが結構な酷い用途(!?)で頻繁に書き換える可能性を考えると手持ちの使い古しよりは・・・と言うことで予備を含めて2枚確保しています。*2

今回利用するLinuxについて

驚くことにSHARP Brain専用のLinuxディストリビューションのBrainuxと呼ばれるLinuxが存在するので、コチラを利用していきます。
brainux.org

対応機種ならば、PC上でmicroSDにイメージファイルを書き込むだけでOKと非常にお手軽です。
更にmicroSDカードから直接起動させる方法と、電子辞書のメニューからLinuxを起動させる方法の2種類があり、Brainuxの動作対象機種ならばほぼ無改造でLinuxを起動させることが可能です。

詳細は公式Wikiに情報が集約されているのでそちらを参照ですが、電子辞書でLinuxを動かすのは(先陣を切る開発者さんは当然ながら利用させて頂く我々も)大変な苦労を伴うものと考えていましたが、まるでRaspberry Piを動かすのと同じようなレベルで簡単に導入できるとは驚く限りです・・・。
wiki.brainux.org

まだまだ発展途中のため難はそこそこありますし、本体キーボードも電子辞書特化のため記号入力には四苦八苦を強いられますが、電子辞書でLinuxが動くと言うのは本当に面白おかしい不思議な感覚に襲われます。

軽く触れて感じた問題点

簡単に動かせて遊べるLinuxですが、今回動かしているPW-SJ3ではいくつか問題も発生しています。

  • 記号が正しく入力できない
    • 主に「,」「.」「/」辺り、本体キーボードの記号ボタンとの同時押しパターンで一部うまく入らない。
    • 入力出来るときは入力できるが、何故か連続入力として認識されてしまい、今のところ上手く制御できていません。
  • 動作があまりに緩慢過ぎる
    • メモリ128MBの機種に何を言ってんだお前?と言われてしまえばそれで終了ですが、メモリが少ないのでGUI動作は厳しい限りです。
    • WMでJWMが含まれていますが、現状では「とりあえず動きます」と言う認識の方が身のためです。
    • CUIで利用する分には(遅いと言えば遅いですが)まだ違和感なく使えるので、CUI前提でアレコレ遊べるスキルを身に付けたいところ・・・。
  • IPアドレスの固定化が上手く行かない
    • 中身はほぼDebian GNU/Linux 11(Bullseye)なので、Debianの作法に従って設定をするものの、上手くIPアドレスの固定化ができません。
      • Bullseyeだと/etc/network/interfacesに設定を書き込めば良いとされているのですが、設定値を書き込むとIPアドレスを取得してくれなくなります・・・。
    • DHCPの自動取得は(手持ちのUSB-NICだと)設定なしでIPアドレスを取得できるので、なんとも腑に落ちない・・・。

個人的に、キーボード周りの挙動が怪しいのがツラいところ・・・。単純に私の入手個体の問題なのか、Brainux側の問題なのかの完全切り分けがまだ出来ていませんが、本体キーボードは「使えなくはないけれど・・・」の認識でいると幸せなのかも知れません。

あと、公式Wikiにも記載されていますが、microSDカードから直接起動するとCPUクロック数が半減する問題もあります。
将来的に修正される予定とのことなので、CPUクロック数半減がどうしても気になると言う方はmicroSDカードからの直接起動は避けたほうが良さそうです。

どう活用していこう?

私の技術力では十分活用は難しい状況です・・・が、なんとか上手く活用していきたいところです。

最初はRemmina辺りを突っ込んでシンクライアントチックに使えないかと試してみましたが、Remmina自体はapt経由で入ったもののメモリの少なさからセッションを接続するに至らず・・・。
ブラウザ利用に関してはいくつかプリインストールされていますが、いずれも軽量さに定評があり「クリックする前から読み込みが完了していた!!!11」と言われている公式ホームページの表示さえも時間を要すると言われているので、Web閲覧端末として利用するのも現実的では無いでしょう・・・。*3
abehiroshi.la.coocan.jp

CUIでの操作も、私の場合は一部の記号入力が上手く機能してくれないので内蔵キーボードでの操作は結構絶望的・・・。
まだまだ発展途中なので、今後に期待しつつなんとか使えるようにならないかと頑張って使い道を模索していこうと思います・・・はい・・・。

*1:今のところRaspberry Pi Zero 2 WはRetroPieでアマゾンのダイエット大作戦専用機ですが、将来的に遊べるようにRaspberry Pi Zero 2 Wで使いやすいUSBハブと言うのも念頭に調達しました。

*2:過去にRaspberry Piでお遊びしているときに、イメージを書き込んだらmicroSDがぶっ壊れること2回連続と言う悲しい事故がありまして・・・。

*3:Brainux公式Wikiによると「表示に15秒かかりました・・・」とのこと。