Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

唐突にPARKERの筆記用具が欲しくなった

早めに帰京して残りのゴールデンウィークを東京で過ごしましたが、唐突に万年筆やボールペンなどの筆記具が欲しくなりました。多分、出先でなんとなくショーケースに入ってるような高級筆記具を見ていたのが原因だと思います・・・。
ただ、最近は仕事面で何かを書くと言う機会が減ってしまい、愛用の万年筆であるPILOT COCOONのインク目詰り*1が発生している状況です。そのため、迂闊に万年筆を買い増したところで目詰りさせることが目に見えています。
sylve.hatenablog.jp

そんな中、高級筆記具で名高いらしいPARKER*2からPARKER 5th Technologyと呼ばれる、万年筆でもボールペンでもないペン先があることを知りました。
PARKER公式サイト上では目立った情報も無く、YouTubeの動画とImpress Watchのカラーバリエーション追加記事で触れられている程度なので詳細はよく分かりませんが、PARKER曰く第5世代のペンとのことです。

www.youtube.com
www.watch.impress.co.jp

更に調べるとヨドバシアキバに在庫あり・なんか知らんがお安め価格*3のモデルあり、アキヨドに行ってくる!!!11

今回衝動買いした筆記具

  • 入手元: ヨドバシカメラ
  • 商品名: PARKER 5th IM(ブルーCT)
  • 浪費金額: 税込6,320円+2,090円(専用に調達したペンケース)+737円(折角だから買ったB6ノート)

色々と垂れる前にPARKERの製品グレードについて簡単に触れておくと、PARKER日本公式サイト上ではヘリテージ・クラシック・スタイリッシュ・エッセンシャルと言う4つの大枠があり、ヘリテージが最上級・エッセンシャルが廉価版のような位置付けとなっています。
そして、それぞれの枠の中にいくつかブランドが存在しており、今回のPARKER 5th IMはエッセンシャルに分類されるグレードです。*4

そんな訳で、今回私が入手したのはPARKERの筆記具としてはエントリーモデルで、万年筆でもボールペンでもない第三のペン先を備えたモデルです。
ただ不思議なことにPARKER日本公式サイト上には(5th Technologyの)単独ページが存在していない+IMの商品ページでも「万年筆・ボールペン」の2種類しか明記がなく、5th Technologyがどのような扱いとなっているのかがよくわからない状況になっています・・・。*5

ヨドバシカメラで対象製品10%OFFのキャンペーン適用金額で6,000円オーバー(定価だと8,800円でほぼ9,000円)と、今までの筆記具の感覚からすると(金額だけ見ると)超が付く高級品となっています。参考までに、上記でインクが目詰りして近いうちにメンテナンスをしなければならないPILOT COCOONが約3,000円だったので、この時点でかなりの金額であることがお察し頂けるかと思います。

私が手にするには少々背伸びしすぎたものなので、ペンケースを新規に調達しました。
ペンの長さからB6サイズで十分と思って調達しましたが、少々ギリギリ過ぎるサイズだったため、A5前提のサイズでペンケースは調達した方が良さそうです。ただ、B6サイズでもPARKER 5th IMだけを入れるのであればそこまで不自由はしないと思います。

そして高級なペン・ちょうどいいサイズのペンケースの2つを確保したので、ノートも1冊欲しくなり新調しました。
本音を言うとMOLESKINEなどチョット背伸びして良いお値段のノートを買おうと思いましたが、あまり高級なノートを買ってしまうと雑にメモが出来なくなりかねない貧乏性を発症*6したので、1,000円以下で収まる範囲で良いお値段のノートに手を出しました。

高級筆記具はどんなもんか?

買ったからと行って即座に何か物書きをするわけではありませんが、せっかくなので少し雑に何かを書いてみましたが、今回入手したPARKER 5th IMのペン先は見た目は万年筆っぽいのにボールペン感覚で使えるので不思議な感覚です。
ペン先が超極細のマジック(サインペン)のようにも見えますが、実際に書いてみると(デフォルトのペン先が確か万年筆で言うF相当で)0.5mmのボールペンと同じくらいの太さに見えます。

また速乾性が凄まじく、万年筆で書いた場合は少し時間を置いてからノートを閉じないと滲んで悲惨なこととなりますが、パンフレットの謳い文句では書いた直後に擦り付けても問題なし。実際はどうかというと、PILOT COCOONを使っていたときの習慣から書いた直後に擦ろうとは全く思わなかったので分かりませんが、そこまでシビアに考えずとも済むと言うのはストレス無く利用できて素晴らしいの一言です。

見た目は万年筆っぽく仕上がっていますが上記の通り超極細マジックのようなペン先になっているため、万年筆っぽい見かけですが普通に丸(円形)が書けます。万年筆では変な方向に動かすと紙に引っ掛かったりするのであまりいい感じに丸を掛けませんが、PARKER 5th IMに関しては本当にボールペン感覚で丸が書けるので、あまり小難しいことを考えずに普段遣いすることができそうです。*7
また、ペン先が使い込んでいくとシャーペンのペン先が変化していくように多少ペン先チップが変化する(悪い表現に置き換えると摩耗する)とのことなので、使えば使っていくほどに自分好みの書き味に変わるとのことです。・・・が、この部分に関しては徹底的に時間を掛けて筆記用具として使い込んでいかないと感じられない部分なので、筆記具を使う機会が著しく減った現代で在宅勤務故にメモもデジタル(テキストファイル)で記録する業種の身分*8だと体感するのが難しい部分になりそうです・・・。

定規などを利用して直線が書けるかどうかは試していませんが、ペン先がペン先なので定規で線を引くことはオススメしません。多分、インクが定規に付いて擦れて悲惨なことになることが想定されます。強いて言えば、定規に1円玉を貼り付けて*9多少浮かせて使えばワンチャンあるかも?
それ以前に上記の通りペン先が変化していく都合上、あまり定規を利用するとペン先の変化に悪影響を及ぼしそうな気がするので、基本的に万年筆と同等の扱いと考えたほうが良さそうです。

ちなみに、インクが出なくなった場合はボールペンと同じく替え芯と交換すればOKです。但し、ペン自体のお値段が張ることもあり替え芯も結構な高額*10となっているので、雑に使って早々に交換するようなことにならないよう大切に使っていきたいところです。

良いものに見合うだけの身丈になりたいものです

なんとなくで身丈に合わないような(金額的に)超高級品を手に入れましたが、猫に小判・豚に真珠にならないよう注意していきたいところです。

最近は(かなり)汚らしい文字をメモと称して書いて、ナレッジ管理システムにカチャカチャッターン!と記録を残すことが多いので、筆記具に巨額を注ぎ込む意味があるのか問い詰められると何も言えなくなってしまいます。更に過激な効率的な思考な方は手書きに尋常ではないくらいの否定的な意見があったりなかったりします。*11
ただ、せっかく良い物を手にしたのだから、雑なメモでも綺麗な文字を書くように心掛けて過ごしていきたいところです。

合わせて私は何かと卑屈になることが多いですが、歴史あるメーカーの良い道具を手に入れたのだからその道具に恥じのないような言動を取れるよう、精神的な意味で大人になっていきたいところです・・・。
・・・まぁ広告の受け売りでよくあるような「数十万もする高級腕時計買ったら金持ち思考になり、小金持ちになりました!!!11(だからお前らも買いましょう)」みたいな頭の悪い展開は期待していませんが、些細なことで意識が変われば安い買い物になりますし・・・。*12

*1:あと拘りに拘って買ったインクの竹炭(と言う名前の黒インク)も無くしてしまったようで、クリーニングを済ませたとしてもインクが無いと言う状況だったりします・・・。

*2:調べると歴史あるメーカーで、第2次世界対戦(太平洋戦争)の日本降伏文書の署名に使われた筆記具メーカーとのこと。

*3:先にペンだけ購入したので後から判明したことですが、どうやらPARKER製品10%OFFと言うキャンペーンをやってただけのようでした。

*4:厳密にはPARKER IMと名称に「5th」が含まれないモデルがエッセンシャルに分類されるグレードで、PARKER 5th IMはそこから更に派生したモデルのようです。

*5:交換用の替芯(リフィール)の中にはPARKER 5th用替芯と言う項目が存在しますし、アキヨドの上層階に入っている有隣堂で配布されていたPARKERの2022年パンフレット表紙にはPARKER 5th Technologyを搭載した(IMより上位の)INGENUITYが堂々と掲載されているため黒歴史として無かったことにしている訳でもないので、どうなっているのやら・・・。

*6:仕事で必要だからと雑にコンビニで買ったノートが300円くらいして「高い買い物をしたー!少し足を伸ばして100均に行けばよかったー!」と後悔しているような人が、定価3,000円オーバーのノートを目にしたらビビりますって・・・。いえ、良い筆記具を買ったので勢いに任せて良いノートも買ってしまおうかと本気で小一時間悩みましたけど・・・。

*7:言うほど丸を書くことあるか?と言われそうですが、多分仰々しく大袈裟に丸を書くことはなく、英数字や句読点・半濁点などで小さな丸を書くのが関の山かと・・・。

*8:速記性は手書きなんですが、大事な記録は案件管理用のチケット管理システムに記録することが多いので、長期保存を目的としてノートに書き記すことは本当少なくなりました・・・。

*9:アナログ原稿派な人は頷いてくれるはず・・・ですが、デジタル全盛期に何いってんだオマエ状態ですね・・・。

*10:以前好き好んで利用していたPILOT HI-TEC-Cの替え芯が定価ベースで1本100円に対し、今回のPARKER 5th IM向けは(2本セットなどまとめ買いすると多少は安価になりますが)定価ベースで1本1,100円と、HI-TEC-C基準で考えると単純に10倍です・・・。

*11:例えば履歴書、思考停止で「海外では電子が当たり前!手書きは時代遅れ!」と得意げな顔をしてデカい声で叫んでいたりしますが、業種によっては手書きでも良い気がします。・・・まぁ、令和の時代に履歴書も何もかも電子化を真っ先に推し進めるべきIT企業が手書きの履歴書(と職務経歴書)を要求したら「アッ・・・(察し)」となりますけど・・・。

*12:ただ、その理論で行くとメーカー自体は高級筆記具と言えども1万円もしないようなローエンドブランドの筆記具で意識が変わったら、それはそれで小物感極まりないというかなんとも安っぽい思考と言うか何というか残念感しかないと言うか・・・。