Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

Hyper-V Serverを動かせるハードがあったので・・・

少し前にVMwareBroadcomに買収され、VMware ESXiの無償版ライセンス(vSphere Hypervisor)が提供終了が伝えられましたが、遂にWebサイトから入手不可になったとのナレッジが公開されました。
kb.vmware.com

私は既存ユーザーなので現在利用している機器をリプレース(置き換え)するまでは使い続けられますが、将来的にどのような環境に乗り換えるかを考えておく必要があります。
2024年1月に公開した記事ではNutanixを個人的な乗り換え先の最有力候補に挙げましたが、ストレージの要件が(私が主に利用しているミニPCでは物理的に)難しいことが発覚したため、再び検討を進めています。・・・具体的には、Nutanixの内部コンポーネント別に(1つのドライブで3つのパーティションではなく)3台の物理的なストレージ(SSD/HDD)が必要とは思いもしませんでした・・・。
sylve.hatenablog.jp

そんな状況下で、秋葉原の中古屋でNICのチップでIntel I219-LMを搭載したNUCを見かけてしまいました。NUCなんて自宅の中で見える範囲に3台あるので(!?)*1珍しいものではありませんが、I219-LMというのが注目ポイントです。
このNICチップ、正式にWindows Server OSに対応したNICチップでして、IntelサイトにもWindows Server 2019向けのデバイスドライバが公開されています。
www.intel.co.jp

つまり、VMware ESXiの後釜候補としては早々に切り捨てた(Windows Server 2019がベースの)Hyper-V Server 2019を動かせることになり、結構興味を持っていました。
しかし先立つものが・・・と躊躇していましたが、以前見た時より1万円近く値下げされていることに気付いてしまいまして・・・。

今回衝動買いしたNUCについて

  • 入手元 : じゃんぱら
  • 商品名 : Intel NUC8v7PNH
  • 浪費金額 : 税込み23,660円(中古/メモリ代込み)

Intel時代に発売されたNUCで、世代はIntel 第8世代Coreと骨董品に片足を突っ込んだモデルです。
一見すると普通のNUCに見えますが、新品販売時は茶箱パッケージだったようなので、どちらかと言うと法人向けの印象があるモデルです。
akiba-pc.watch.impress.co.jp

このNUCを買った理由は搭載されているNICで、Intel I219-LMを搭載していること。同世代の一般的なNUCはIntel I219-Vと呼ばれるチップが搭載されていることが多いのですが、I219-Vは完全にクライアント向けWindows(Windows10/11)向けのNICなので、Windows Server系ではデバイスドライバが存在しないため利用できません。クライアント向けWindowsデバイスドライバを書き換えれば(I219-Vを)使えなくはありませんが、書き換えにより未署名ドライバ扱いとなるため、個人のプライベート環境としては何も問題ないでしょうがイレギュラー対応が発生するので*2避けたいところです。
I219-LMならばバッドノウハウなイレギュラー対応に頼らずとも然るべき姿でデバイスドライバが適用可能なため、Hyper-V Serverの検証環境としては絶対に欠かすことのできない要素です。・・・個人環境なのに、そこまで(意識高い『系』みたいなことを)考える必要ある?と問われると何も言い返せませんが、そこは一応無理のない範囲での自己投資なので・・・。

なお、同時購入でメモリ16GBを1枚だけ購入していますが、自宅内の既存PCからメモリを捻出する予定で購入した代替部品です。本当は性能面を考慮するとメモリを2枚1組のデュアルチャンネル構成で利用するのが理想的*3ですが、大した用途で利用していないPCからの捻出予定のため、予算をケチりつつ在庫状況との兼ね合いで16GB1枚に抑えた次第です。

Hyper-V Server 2019検証がメインですが・・・

NICチップがキーポイントで購入したNUCなので、Hyper-V Server 2019をメインに検証名目の「お戯れ」で試す予定ですが、Hyper-V Serverに限定せず様々なハイパーバイザー環境を検証する環境として利用していく予定です。

例えばProxmox VE、ポストESXiとしては最有力候補とされているようなので、将来的にユーザー増加に伴うナレッジ充実を考慮すると、(サブスクリプション未設定だと毎回Webコンソールにメッセージを吐き出すのが気に入りませんが)再考するに値します。*4
Proxmox VEが検討に値するならNutanixも・・・と行きたいところですが、あちらは冒頭にも触れた通りミニPCでは物理ストレージ台数制限を回避できなさそうなので、私が富豪になり一軒家や大きな賃貸住宅に引っ越して本物のサーバを(物理的に設置の意味合いで)使えるようになるまでは厳しそうです。

将来的な願望はさて置き、まずはHyper-V Server 2019をメインに・・・と言うか、Hyper-V Server 2019単体だと(CUI相当の)Server Coreしか入らないため、(雑に説明するとWebコンソールの)Windows Admin Centerと併用して利用して行こうと思います。
www.microsoft.com
www.microsoft.com

ストレージは手持ちで余らせているNVMe WD_Black 500GB+2.5-inch 1TB SSD、メモリはNUC8i5BEKから16GB*2を拝借、それなりの構成になっています。NVMe SSDが無駄にWD_Blackとゲーミング仕様ではありますが、一応WD_Redに次ぐくらい耐久性があるモデルでOSを取っ替え引っ替えで使う用途ならば、耐久性が高い分には都合が良いので検証環境としては最高の環境です。
・・・最終的にどんな環境とするかは分かりませんが、この環境も長く大事に使っていきたいところです。

*1:内訳はメインPC・ESXiサーバー・雑に使うPCの3台ですが、実は録画サーバーとして視界に入らない場所にもう1台あったり・・・。

*2:具体的には書き換えを実施した未署名ドライバを強引に適用させる設定投入・未署名ドライバの適用・他の未署名ドライバを適用させないために元の設定に戻す対応の3点が必要です。

*3:メモリ帯域をそれぞれでフル活用できるため、同じメモリ16GBでも16GB*1より8GB*2の方がパフォーマンス改善に効果的と言われています。

*4:なおインストール時にメールアドレス入力させるのも気に喰わないのですが、どうやらメール発報用(障害発生時の連絡用)らしいので、「ぼ・・・ぼくちゃんの被害妄想っしたー!!!11」と自らの過ち(認識齟齬)を自白しておきます・・・。