Proxmox VEサーバとして利用しているNUC10i7FNHですが、冷却ファンがまた異音を発し始めました。
この戯言日記をチェックすると、2024年11月に不満を垂れつつ交換したと記録があり、更に累計3回目とのことです。
sylve.hatenablog.jp
今まで利用してきた他のNUC(ミニPC)は同様の条件で長期間24時間365日常時稼働させていますが、冷却ファンがイオンを発することはなく、NUC10i7FNHの冷却ファン『だけ』異常に故障率が高い状況となっています。
まだAmazonで補修部品は入手可能ですが、部品交換しても1年以内に異音が発生するような未来しか見えないため、重い腰を上げてProxmox VEサーバのリプレースを強行した次第です。
今回衝動買いしたNUCについて
- 入手元 : TSUKUMO
- 商品名 : RNUC14RVHI300000I
- 浪費金額 : 税込み36,745円(相殺前56,245円/本体+メモリetc)+7,685円(SSD)

・・・なんか、衝動買い日記を書くのも久し振りな気がするなぁ・・・。そして相殺表記があると言うことは、NUC10i7FNHは売却済みです。
草稿では仰々しく長ったらしい前置きが存在しましたが、本稿では無駄に長ったらしい部分は全部削っていつもの散財日記風味に仕上げております。
閑話休題、冒頭のとおりProxmox VEサーバとしているNUC10i7FNHの冷却ファンが入手後4回目の部品交換で嫌になり、新しく(中古で)NUCを調達してしまいました。
以前ほど手持ちの仮想化環境を触れることがなくなり、そろそろスケールダウンを・・・と考えていたため、私の選定にしては非常に珍しくCoreシリーズの中で最低ランクのCore 3(旧Core i3)*1モデルとなっています。
合わせて、NUC10i7FNHから移行が必要なこと・RNUC14RVHI300000Iが我が家で初めてのDDR5世代メモリのNUCと言うことから、メモリ・SSDは新規調達となってます。
メモリ容量はNUC10i7FNHから半減させた32GB構成(16GB*2)、RNUC14RVHI300000Iは最大96GBまで認識可能とのことなので、部品交換代前提ですがメモリ拡張の余地は残しています。
SSDについても2.5インチSATA 512GB+NVMe 1TBの2台構成、今回は512GB側はシステム領域・1TB側が仮想マシン配置のデータ領域としています。ちなみに、2242サイズのNVMe SSDが1台追加可能なので、ストレージも拡張の余地が残されています。
Core 3で(Proxmox VEサーバと言うのは)大丈夫なのか?
従来Proxmox VEなど仮想化環境向けサーバ(NUC/ミニPC)のCPUは思考停止でCore i7を選択してきましたが、今回は初めて(従来Core i3と言われてたクラスの)Core 3を選択しました。
仮想化環境向けのサーバと称する用途なので、Core 3で大丈夫なのかが気になるところですが、一応性能面も意識しての選定となっています。
・・・と言うのもNUC10i7FNHに搭載されているCore i7-10710Uより、RNUC14RVHI300000Iに搭載されているCore 3 100Uの方が総合的な性能では上回っているようで、海外系のCPU比較サイトを参照する限りCore i7-10710Uの5割増しのベンチマーク結果とのことです。
technical.city
スレッド数の観点ではCore i7-10710Uの方が優れていますが、絶対的な年式差により性能面ではCore 3 100Uの方が上回っているので、スケールダウンを掲げながらスケールアップしてたり・・・。*2
時代の流れは残酷と言いますが、私のように「特定コンポーネントが交換しても交換してもぶっ壊れる!ファーック!!!11」と現状維持・むしろスケールダウンを前提にリプレースする場合、現在利用中のハードウェア世代・構成によってはローエンドモデルでも実質スケールアップになるかも知れません。
Proxmox VE 9.0がリリースされてた
新しいハードウェアを整えて、Proxmox VEをインストールするために細心のISOファイルを入手する際に気付いたのですが、Proxmox VE 9.0が2025年8月5日にリリースされていました。
www.proxmox.com
理由はProxmox VEの動作基盤となっているDebian側のメジャーバージョンアップで、Debian 13がリリースされたことが主な理由のようです。*3
www.debian.org
まだリリースされて日が浅いものはリリースまでに発覚・取り除けなかった未知の不具合があることを鑑みると避けるべきではありますが、だからと言って安定のために今から旧バージョンのProxmox VE 8.0を入れるのは(イノベーター理論で保守層・意地悪な言い方をすると老害層を意味する)ラガードだったとしても、それはそれで賢くない選択なので悩ましい部分です。
少しだけ考えを巡らせ、今回のハードウェアが比較的新しいRNUC14RVHI300000Iであることを鑑みて、比較的新しいハードウェア故に「このデバイスが非対応で個別対応が必要だった!!!11」と言う面倒なことを避けられることを期待してProxmox VE 9.0導入を決めました。
・・・別にDebianベースなので、必要なドライバを引っ張ってきて適用させるくらい問題ないのですが、もうおっさんなので避けれる苦労は徹底的に避けたいので・・・(白目)
合わせてHAやらレプリケーションやら凝った機能は利用せず、単に仮想マシンを沢山動かせる環境と言う1点集中で利用する想定のため、新バージョンのリリース直後で問題が出ることは無いだろう・・・と言う思いもあったりなかったり。
NUC10i7FNH解体で恩恵を受けるマシン
既に環境は整え、データ移行*4もゴミも内包して済ませたので、NUC10i7FNHは再び交換した冷却ファンから異音が出る前に売却です・・・が、NUC10i7FNHで利用してきた部品を手持ちの他のPCに移植します。
最初に今まで仮想マシン群のストレージとして利用してきたMicron 5300 Pro(1.92TB)、エンタープライズ向けの高耐久品なので自己転用と言うことでメインPCのデータストレージ(WD Blue 1TB)と入れ替えです。
・・・えぇ、最近車載動画で編集用の素材ファイル格納により1TBでは手狭になり、より大きなSSDが欲しかったので・・・。
sylve.hatenablog.jp
続いてNUC10i7FNHにはDDR4-2666規格のSO-DIMMが2枚(32GB*2)搭載されているため、こちらは手持ちで流浪の用途で使っているNUC8i5BEKに移植します。
・・・と言うか、DDR4-2666規格と言うのがネックで、NUC8i5BEK以外に移植できない*5と言うのが正直なところ・・・。
そんなNUC8i5BEKには何故かDDR4-3200規格のメモリモジュール(16GB*2)が入っていたので、録画サーバとして利用しているNUC11PAHi7に使えるな!・・・と言うことで、メモリモジュールの玉突きが発生。・・・と言うか、録画サーバはメモリ8GBでも余るのに16GB積んでてどーすんの?と思ってたのに、まさか32GBまでメモリ積むとは・・・。
そんな訳で、今回のリプレースで手持ちのマシンがいくつか恩恵を受けることとなった訳ですが、玉突きで余ったパーツはどうしたものか・・・。
メモリモジュールは売却でいいと思う一方、SSDはどうしたものか・・・。データ消去対応は済ませているものの、大した情報は入っていないもののHDD時代より完全消去が難しいSSDなので、今回は一旦自宅で寝かせることになりそうです・・・はい・・・。
*1:第14世代Coreくらいからブランディングに変化があり、現在Intel CPUではCore iと言う名称は(一部Core i3で見かけた気がしますが)ほぼ使ってないようです。
*2:絶対的なCore数が減ってますし、第12世代CoreからE-Core/P-Coreの存在を考える必要があり、その辺まで厳密に考慮すると仮想化環境向けの環境としてはスケールダウンなんでしょうが・・・。
*3:Debianってバージョン2か3の頃にやたらリビジョン刻みの牛歩な印象がありましたが、今は数年に1回メジャーバージョンアップしてるんですね・・・。
*4:いい機会なので(ESXiからV2VのVMもあるので)仮想マシン群はスクラップアンドビルドで作ったため、Proxmox VE to Proxmox VEの(V2Vの)データ移行は実施していません。仮想マシンの中で動いてるCMSなどのデータを引っこ抜いて移しただけです。
*5:入手当時利用してたDeskMini 310で「不穏な情報あるし、相性問題避けるとDDR4-3200買わんほうがええな!」と判断したのが諸悪の根源です・・・。