Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

Chromebookが気になったので買ってみた

あまりコロナ禍で公言するのは宜しくないのですが、Windows11登場に向けて実家側PCリプレースのために秋葉原をよく訪問しています。
ただ、要件面・価格面で*1折り合いが付かずWindows11登場に合わせてのリプレースは頓挫しそうな雰囲気です。

そんな中途半端な状況下で秋葉原を徘徊しているので気になるものが1つ・・・。
www.lenovo.com

Chromebookの中でSurface Goシリーズに類似したサイズのIdeaPad Duet Chromebook、あまりChromebookに興味がないと言いますか、Chrome OS互換のCloudReadyは触れたことはありますが純然たるChrome OSには触れる機会がありませんでした。
しかし、少し前からIdeaPad Dust Chromebook秋葉原の中古屋市場でそこそこ目にする機会があり、しかも中古市場だと2.5万円前後の金額なので、中途半端にお安いです。
合わせて、まだ現行モデルなのでヨドバシカメラなどで展示品をポチポチしますが、案外手頃なサイズなので気になるところです。

更に調べるとAndroidアプリが動いてくれたり、ARMアーキテクチャなCPU搭載ですがChrome OSLinux機能が使えたり、この時点で興味津々です。特に月初に唯一のAndroidスマートフォンであるEssential Phone PH-1を手放して手持ちでAndroidアプリが動かせる環境がありませんので・・・。
sylve.hatenablog.jp

そしてAndroid関連はEOLが極端に短く*2Chrome OSも極端に短いんだろうなぁ・・・と思ったら、Chrome OSAndroidよりは手厚くサポートされるようで、調べると気になっているIdeaPad Dust Chromebookは2028年6月までサポートされるとのこと・・・。・・・これは、私がGoogleプロダクトで気にしているEOLの極端なまでの短さと言う難点が解消されてる・・・。

今回衝動買いしたChromebook

調べると(Lenovo)直販・店頭販売モデル、Amazon専売モデルと2種類くらい分かれているようですが、今回入手したモデルは前者の直販・店頭販売モデルです。ちなみに、両者の違いはストレージ容量でeMMC 128GBが直販・店頭販売モデル、eMMC 64GBがAmazon専売モデルとのことです。

店頭でよく見かけるChromebookIntel CPUを搭載したものが多いですが、このモデルはARM系プロセッサを搭載しています。またメモリ容量も4GBと少々心許ない容量ですが、Chrome OSを動かす上では十分な容量のようです。
Chromebookとしては少々珍しい2in1でタブレットとしても利用可能なモデルで、キーボードとスタンドカバーを外してしまえばAndroidタブレットとしても使えなくは無いモデルです。

ついでにディスプレイが地味に高解像度の1920*1200で10.1インチ、リアルモバイルサイズなので携帯性を重視する人には悪くない選択肢です。・・・えぇ、Chrome OSと言うものに慣れれば・・・。

携帯専用の端末としてはジャスティ

上記に記載した通り10.1インチの小型サイズで、液晶解像度も比較的高めなので携帯用端末としては悪くない大きさです。
更に正規に購入しても4万円・中古良品でも2.5万円前後と安価、だけど立派なタッチパッド付きキーボードが付属しているため、出先でタイピングする機会が多い人にとっては悪くは無いハードウェアです。*3

キーボードは右手小指側のキーボードが少々狭苦しく配置されていますが、違和感のないQWERTYキーボードです。単なるパンタグラフキーボードでしょうが、価格の割には普通に使えるキーボードです。旧世代MacBookシリーズに搭載されたバタフライキーボードのような残念っぷりは無いので、キーボードに病的な拘りが無ければ何も問題なく利用できるレベルです。
タッチパッドについては、一気にスクロールさせると反転スクロールが発生する謎挙動がありますが、その1点を除けば無難の一言で終了です。

少々重量があるので(キーボード・キックスタンドケース含めて約950g=大体1kg)感極まるほど軽量とは言えませんが、キックスタンドケースが原因とのことなので、キックスタンドをサードパーティ製の汎用品に交換することでさらなる軽量化が可能です。*4
ascii.jp

そのため、個人的に携帯する端末としては悪くはないモデルで、期待以上の面白ガジェットとなっています。
持ち出しての利用はまだ行えていませんが、案外バッテリーも長持ちするようなので手持ちiPad Proより軽量と言う利点から多少身軽に出掛けたいときの相棒として利用していくこととなりそうです。*5

更にはChrome OSなのでブラウザは当然の如くGoogle Chrome、しかもタブレット版などの簡易版ではなく通常のPC版と同等なのでPCと同じ感覚で利用できます。ついでにAndroidアプリも動作するので、細々としたユーティリティも利用可能と私が雑な作業する環境としてはこれ以上無い環境です。

パフォーマンスも良好

Chrome OSが優秀なのか、搭載しているプロセッサが優秀なのかはわかりませんが、パフォーマンスも悪くないです。
個人的に何故かベンチマーク替わりにしているPC版ニコニコ動画*6を閲覧すると、コメントが「超ヌルヌル」と流れ出して草生えます。60fpsで流れてるんじゃないかと思うくらいにヌルヌルでいい意味で期待を裏切ってきました。ちなみに、Androidアプリ版よりもヌルヌルとコメントが流れてたので、かなりパフォーマンスは高いものと思われます。

もう少し個人的な実用的な用途としてはSimplenoteを表示させつつChromeで調べ物しつつ戯言日記の草稿を作成していても、ブラウザ側の挙動が重くなることもなくいい意味で「普通に」使えています。
ただパフォーマンスとは関係ない部分として、iPad OSで言うSplit View表示のような左右2分割は可能ですが、そこから画面比率を変えようとすると比率1:1に戻そうかと言う挙動が働き、いい感じに比率調整が行えません。

その他、気になる部分も無いわけではなく、バックグラウンドで動かしているアプリはリソース抑止のためかスリープしているような挙動を示します。具体的には(Android版の)Twitterクライアントを動かしていますが、ちょっと休憩ついでに閲覧すると長らくタイムラインの更新が行われず、手動でリロードしないと更新されなかったり若干挙動が怪しめです。
またAndroidアプリが動くのだからとAndroidOutlookGmail以外のアカウントをいくつか追加すると応答不能*7に陥ったり、一気に処理が集中するような場合には弱そうな気がします。

とは言うものの、ChromebookでのARM系プロセッサはIntel Celeronと同程度かと思っていましたが、認識を改める必要がある程度にパフォーマンスは有しているようです。

Androidアプリはネットワーク経路が違う?

細かい部分までは調べきれていませんが、Androidアプリはどうも変なネットワーク経路を辿るような挙動を示します。
例えばtorneアプリは、自宅内のnasneを発見できるもののペアリングに失敗します。また、一部アプリではPi-hole(広告ブロックを有したDNSサーバー)を無視するかのように広告が表示されたりするので、どうも変な経路でネットワークを通っている感があります。*8

実用上の問題はありませんが、若干気味の悪い挙動で気になるところです。
気になるならパケットキャプチャーでも取って確認すれば・・・となりますが、仕事でもないことで面倒なことをやりたくないので、まぁ「そんなもんだ」と言うことにしておきます。

少なくとも戯言日記を書く分には不自由しない

せっかく買ったChromebookだからと意気込んでChromebookでこの戯言の草稿を綴っていますが、今のところはなにも問題なく利用出来ています。
やってることがSimplenoteと言うEvernoteのテキスト管理だけを抜き出したシンプルなノートアプリに戯言日記を殴り書きしているだけなので、大層なことはやっていませんがPC版Webブラウザで調べ物ができると言うのは便利なものです。

難点として今の所SIM内蔵モデルは今回入手したIdeaPad Duet Chromebook以外も存在しないようなので、果たして通信環境が存在しない場所でどのくらい使えるのか・・・が気になりますが、今の時代誰でもスマートフォンを持っているのでテザリングを使えば問題は容易に解消できると思うので、些末な問題でしょう。*9

また、キーボードとキックスタンドを外してしまえば世間一般的なタブレットとしても利用可能で、どちらかと言うとこちらの機能の方が個人的には活躍していきそうな気がします。
・・・えぇ、冒頭でも綴ったとおり手持ちにAndroidスマホが1台も無いので、何らかの事情でAndroidアプリを動かしたいと言う場合の欲望を満たせるので・・・。しかもChrome OS自体のEOLが長いので下手なAndroidタブレットを買うよりも遥かに長く安全にメンテナンスされた状態で利用可能なので、完全なるAndroidタブレットの代替にはなりませんが、Androidタブレットの替わりにIdeaPad Duet Chromebookを入手するのも一つの手なのかもしれません。

*1:どちらかと言うと要件面、使ってるのかどうか分からないが無いと駄目なMicrosoft Officeが重しになり費用面が爆発している有様です。

*2:Pixelシリーズでも発売日からキッチリ3年後まで、その他のメーカーはいつ打ち切り・サポート終了となるのかが不明瞭と言う有様です。

*3:iPad Proで立派なタッチパッド付きキーボードで環境を整えると4万ではキーボード(Magic Keyboard)しか買えません・・・。

*4:なお普段利用しているiPad Pro 11-inch+Magic Keyboardよりは軽量、iPadでMagic Keyboardを搭載すると普通に1kg超えます。

*5:10.1インチなのでmozの肩掛けカバンへの収まりが良くて、案外持ち運び用には安くて軽くてすごく理想的なモデルだったりします。

*6:このニコ厨め!まぁ、色々とイマイチなニコ動で不自由なく閲覧できるなら、それなりに快適な環境と言うことで時代遅れ甚だしく楽しませてもらっているのと合わせて、雑な実用感を試すためのベンチマークサイトとしても利用させて貰ってます。

*7:単純に初回同期が重なった結果のような気がしなくはありませんが、だからって応答不能にならなくても・・・。

*8:DHCP経由で配布されるIPアドレスは必ずPi-holeを通る設定になっているのですが、Androidアプリは他のDNSを参照しているような気がしなくはない動き・・・。あるいはtorneアプリのことを考えると実は内部でNATか何かが挟まってるとか。

*9:SIM内蔵だったら割と手持ちiPad Proといい感じに戦えそうな気がします。手持ちiPad ProはCellularモデルなので、電波が届く場所ならいつでもドコでもネットに繋がりますので・・・。