購入したものの利用する機会が少なく売却したり、無駄遣いしたときの資金捻出名目(戯言日記的には相殺金名目)で売却したりした結果、私がプライベートで利用するノートPC/タブレットPCはSurface Go2の1台だけになりました。
sylve.hatenablog.jp
Surface Go2は今の時代としては珍しい10インチと言う大きさのタブレットPCで、LTE内蔵・Core m3-8100Y搭載の上位グレードモデルで、個人的に大変気に入っているタブレットPCです。
・・・ですが、用途的にSurface Go2の起動頻度が低いことが原因なのか、毎回起動時に尋常ではないCPU負荷が発生します。恐らくウイルス対策製品のSophos Homeが、ウイルス定義更新・プログラム自体の更新が発生していると思われますが、起動してしばらくはCPU使用率100%張り付き状態となります。
home.sophos.com
それだけなら非力なCPUなので仕方ない・・・で諦めが付くのですが、出先で利用するとCPU使用率100%張り付き=尋常ではないくらいにバッテリーを消費するため、携帯用として厳しいものがあります。
・・・と言う思いが心の奥底にありまして、この度ノートPCを衝動買いしてしまいました(小並感)
い つ も の(散財事故) pic.twitter.com/KLsiFaaDzs
— シルベスタ岡崎 (@sylvenews) 2023年8月5日
今回衝動買いしたノートPCについて
少し前からじゃんぱらで販売されていたノートPCで、夏の暑さに当てられたのが原因か駄目な方向で思い切ってしまいました。*1
現行のThinkPadシリーズほぼ最小のThinkPad X1 Nano Gen.1(初代/第1世代)で、イマドキのPCと言う感じのスリムベゼルを採用した13インチのノートPCです。
ThinkPadシリーズとしては軽量の約900g、この重量はこの重量は私が比較的持ち歩いているiPad Pro 11-inch+Magic Keyboardの組み合わせよりも軽量なので、個人的には腰に優しいPCと言えます。ただ、他のメーカーは持ち運んで利用する前提のPCは900g切るのは当たり前*2のようですし、ThinkPad X1 Nanoの約900gが称賛されるほどの軽さではありません。
性能面について軽く触れておくと、Core i7-1180G7/RAM 16GB(オンボード/増設不可)/SSD 256GB(NVMe)、LTE/5G非対応・非タッチパネル液晶・Windows11 Homeと言う構成です。*3
Tiger Lake世代の中でも省電力重視のUP4に属するCPUですが、Core i7-1180G7は手持ちNUCのNUC11PAHi7(に搭載されていされているCore i7-1165G7)と同性能と言われているようなので、結構なパフォーマンスを秘めているようです。*4
SSDに関して恐らく用途的に256GBでも持て余しそうな気がしますが、将来的にカメラ趣味の写真一時保存先として活用することも視野に入れて、大容量の1TB SSDに換装しています。
ThinkPad X1 Nano Gen.1はM.2 2242規格のNVMe SSDが適合するため、今回は秋葉原の東映無線で*5トランセンド製SSDを調達しました。
www.toeimusen.co.jp
jp.transcend-info.com
SSD換装は容易だがリカバリ用USB作成が大変だった
上記の通りSSDを換装していますが、Lenovoはリカバリメディア(リカバリ用USBメディア)の作成が非常に面倒でした。
Lenovoの場合は以下の手順を踏む必要があり、説明上は「大丈夫、簡単だよ!」となっています。
- Lenovoリカバリメディアと称するWebサイトに(リカバリしたい機種の)シリアル番号を入力する。
- 表示内容に従い言語などを設定する。
- Lenovo IDの情報を入力する、Lenovo IDが無ければ新規作成(登録)を行う。
- Lenovo IDに登録したメールアドレス宛に準備OKとのメールが届く。
- Lenovo USB Recovery Creator toolと称するユーティリティをダウンロードする。
- 「リカバリーファイルのダウンロードとリカバリーUSBの作成」を選択し、ウィザードに従い進める。
- Lenovo ID入力を要求されるため、上記でダウンロード申請(注文)したLenovo IDアカウントの情報を入力する。
- ウィザードに従いダウンロードを実施する。
- ダウンロード後、32GB以上のUSBメモリにリカバリイメージを書き込む。
- リカバリ用USBの作成が完了する。
pcsupport.lenovo.com
support.lenovo.com
しかし、私の場合はLenovo USB Recovery Creator toolでのダウンロード・USBメモリへの書き込み処理がなかなか上手く行かず頭を抱えてしまいました。
当初はThinkPad X1 Nano上で作業をしていましたが、最終的に他のPCでLenovo USB Recovery Creator toolを実行することでなんとかリカバリ用USBの作成ができたため、どうしても上手く行かない場合は他のPCで実行してみると*6状況が好転するかも知れません。
また、最近は意外と大容量のUSBメモリを要求されるので注意が必要です。Surfaceシリーズのリカバリ用USBを作成したときは16GBで十分だったのに、今回のThinkPad X1 Nano Gen.1では最低32GBだったので面食らいました・・・と共に、部屋中を引っ掻き回して大容量USBメモリを探す羽目になりました・・・。
バッテリーがとにかく減らない
SSDを換装してリカバリ用USBでリカバリ・環境セットアップを済ませたため、早速持ち出して利用してみました。
ThinkPad X1 Nano Gen.1の発表時のメディア記事を見ると最大23時間バッテリー動作などの文字列が踊っているため、実際の利用シチュエーションではどのくらい動作するかが気になりました・・・と言うか、新しいオモチャ(ノートPC)を手に入れたら無理矢理持ち出す理由付けして使いたくなるじゃないですか(本音)
news.mynavi.jp
今回持ち出し時の設定状況は以下の通りです。
その他情報として、バッテリーの劣化状況(想定容量と実際の満充電容量の差)はほぼ無し、バッテリーサイクルは入手時点で20カウント程度です。中古品としては悪くない状態で、以前のユーザーはあまり積極的に持ち出して利用してこなかったようです。
利用シチュエーション
私の場合は、外出先で戯言日記(このはてなブログの記事)のネタ出し・草稿作成がメイン用途になります。
具体的にはWeb閲覧とSimplenote(クラウド型メモアプリ)なので、相当軽い作業になります。
また、私の場合はカフェ・ファミレスなど外出先でのPC利用は原則1回の入店で1時間以内・長くとも2時間程度を目処に「区切り」をつけるようにしています。これはカフェ・ファミレスは小休憩する場所であり、パソコンを持ち込んで仕事を行う場所では無いため、他人へのご迷惑にならないよう自念からのセルフ縛りです。*8
合わせて、移動中は基本的に蓋を閉じたスリープ状態にして、シャットダウン(電源オフ)にはしません。最近は電力効率もいいでしょうし、スリープ状態でもバッテリー残量が減ることは少ないと思いますが、それでも多少はバッテリー残量を消費している状態で持ち運んでいることを明記しておきます。
実際のバッテリー消費状況
長々と利用状況を綴っても構わないのですが、ただ見難いだけなので箇条書きで簡単に綴ります。
実際に持ち出したのはThinkPad X1 Nano購入の翌日、今まで利用してきたSurface Go2売却のために秋葉原への訪問に合わせての利用になります。
- 満充電(100%)の状態で午前10時半過ぎに電源投入
- 午前10時半から約30分程度、中古屋開店時間までカフェで主にWeb閲覧メイン
- 午前11時半過ぎくらいから約1時間程度、買取り時の動作確認待ちで昼食を兼ねてケンタッキーで戯言日記草稿作成
- 時間は飛び午後4時くらいから約2時間程度、空いているファミレスで戯言日記草稿作成
合計起動時間は約3.5時間、最後のファミレス撤収時のバッテリー残量は70%だったため、どんぶり勘定で考えると満充電前提で約11時間くらいのバッテリー駆動時間となりそうです。
実際には利用シチュエーション次第なので、5割真面目作業・5割休憩と称して動画閲覧をした場合はもっとバッテリー駆動時間が短くなると思いますが、いずれにせよ私の使い方だとコンセント併設じゃないと駄目!みたいなことにはならなそうです。
・・・ただ中古個体とは言えどバッテリー劣化がほぼ無い状態にも関わらず、メディア発表時に謳われていた「最大23時間!」と言うのは詐称レベルで「盛った」なぁ・・・と、今更ながら思ったり思わなかったり・・・。
・・・とは言うものの、Web閲覧・軽度な事務作業レベルで約11時間駆動想定ならば通常用途なら十分過ぎる駆動時間です。
長く雑に使っていきたいノートPC
私の場合、高価な機器になればなるほど「箱入り娘」として使ってしまう悪習がありますが、ThinkPad X1 Nanoについては箱入り娘として扱わないよう注意していきたいところです。
今回はSurface Go2の後釜なので、そこまで箱入り娘で無駄に大事にすることはないと思いますが、貧乏性を拗らせ・短期で手放す前提のリセールバリューを期待せずガンガンと使っていきたいところです。
その上で、雑なUSB-C Dockを買うか否か・・・。ThinkPad X1 NanoよりI/Fが貧弱だったSurface Go2では特に必要性を感じていませんでしたが、ThinkPad X1 Nanoの場合は内蔵カードリーダーが無いためRaspberry Pi Imagerなど*9を利用するには少々都合が悪く、だったらカードリーダーを内蔵したUSB-C Dockが欲しいかなぁ・・・と思ったり思わなかったり。まぁ、カードリーダーが無くて不満を抱えているならばUSB-C Dockよりも遥かに安価なUSB-C接続のカードリーダーを買えばいいだけなんですが、必要と判断したのならば早々に準備して末永く雑にそれこそ壊れるまで使っていきたいものです・・・。
*1:まるで思考停止で見た瞬間に即衝動買いしたような書きっぷりですが、実は数週間ほど悩みた上で続けた上で手を出してます。
*2:個人的なビックリドッキリ事項なんですが、法人向けに分厚いPCを多く出している印象の富士通がLIFEBOOK UHシリーズで600g台のノートPCを発表してて驚きました。
*3:個人的に何となくWindows11 Proに切り替えたいところですが、ThinkPad X1 Nanoを利用する用途だとWindows11 Homeで事足りるため、Windows11 Homeのままで利用する予定です。
*4:恐らくeGPU BOXと組み合わせれば、私が普段プレイしているトラック運転シミュのAmerican Truck Simulator(ATS)が遊べるくらいの性能は備えてそうです。
*5:M.2 2242の他にもM.2 2230のSSDを扱っていたりするので、一般的ではないサイズ(M.2 2280以外)のM.2 SSDをお探しの人は東映無線さんトコに行くと幸せになれるかも知れません。
*6:果たして一般的なご家庭(特に単身者)で、オタクでも無いのにプライベートで利用するPCを複数所有しているパターンがどのくらいあるのか・・・。
*7:私が入手したモデルはWi-Fi版なのでLTE/5G非対応です。・・・まぁ、Surface Go2で利用していたプリペイドSIMの有効期限が切れたため、現時点でPCに挿して使えるSIMカードが無いんですけど・・・。
*8:直近モラル問題でカフェでのパソコン持ち込み関連で若干炎上した事例があり、草稿時点では随分と手厳しい内容を綴っておりましたが流石に自重しました・・・が、カフェ・ファミレスにノートPCスタンドを持ち込んで作業するならコワーキングスペースに行ってどうぞ・・・とだけは残しておきます。
*9:Surface Go2はmicroSDカードリーダーが内蔵されていたため、割とRaspberry Pi周りで遊ぶのに都合が良かったです。