数年前に手持ちの(ベアボーンPCを利用した)ESXiサーバーのメモリを増設したとき、SO-DIMM DDR4-2666 32GB*2(=64GB)で3万円近いお値段で「ウッヘェ・・・」と思いつつ、PC Arkの兄貴んトコで衝動買いしました。
sylve.hatenablog.jp
それから数年経った2023年8月中旬現在、既にメモリはDDR5の普及期と呼んでも差し支えない時期に入り、旧世代規格のDDR4は値段が崩れているようでSO-DIMM DDR4-3200 32GB*2が1.5万~2万円くらいの価格に落ちています。
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最安値付近の約1.5万円くらいならば、軽率な判断でメモリを購入しても良い気がしてきます。幸いなことに直近購入したNUC(NUC13ANHi7)はSO-DIMM DDR4-3200が適合規格なので、メモリを増設するなら今がチャンスのような気がします。
将来的にASUSに引き継がれるとは言えIntel NUCは終焉を迎えてしまったので、Intel名義での最終世代であるNUC13ANHi7のメモリを上限いっぱいまで強化するのは心情的には悪くないですし・・・。
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メモリを増やす意味があるか?
手頃な価格帯になってきたのでメモリを増やすと言うこと自体は悪くない考えですが、そもそも大金をかけてメモリを64GBに増設する必要性があるか?
まずメモリ増設対象としたNUC13ANHi7について、既に32GBのメモリを搭載しているため、現時点で必要十分なサイズを搭載しています。
そんなNUC13ANHi7は、現在以下の用途で利用しています。
- eGPU BOXを組み合わせてゲーミングPC
- 上記に関連して、ソフトウェアトーク実況動画の作成環境
- M1 Mac mini故障時の代替環境(バックアップ機)*1
- 通常利用としてWeb閲覧・メールチェック環境
- 戯言日記更新用の草稿執筆環境*2
- デジカメRAW現像・編集環境
上記用途のうち、メモリ消費量の観点だとゲーム用途・動画作成用途・デジカメRAW現像用途の3点がメモリ64GB化するか否かのキーポイントでしょうか。
ゲームプレイ環境の観点でメモリ64GBは必要か?
まずはゲーム用途の場合ですが、少々古い情報ですがKingstonから「ゲーミングに必要なメモリの容量とは」と言う記事で、以下のようにまとめられています。
最新のゲームリリースでは、すでに最低 16GB の RAM を推奨し始めています。したがって、PC をゲーミング以外にも使用し、今後のリリースにも備えたい場合は、32GB が適切でしょう。
https://www.kingston.com/jp/blog/gaming/how-much-memory-for-gaming
2021年7月のタイムスタンプで公開されている記事なので、最近の状況と異なる部分があるのは頭の片隅に置く必要はあるものの、将来を見越したとしてもメモリは32GBあれば十分と明言しています。
また、私が主にプレイしているゲームタイトルはAmerican Truck Simulator(ATS)とEuro Truck Simulator 2(ETS2)と呼ばれるトラック運転シミュレーション(職業シミュレーション)で、どちらかと言うとメモリ容量よりもグラフィック性能が重要視されるタイトルです。*3
store.steampowered.com
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合わせて、私は(大規模なバージョンアップで動作しなくなるリスクを避けるため)MODを使わないため、MODが原因でメモリを大量に消費するということもありません。
そのため、ゲームが理由でメモリを64GBに強化する必要は今のところありません。
動画作成環境の観点でメモリ64GB必要か?
続けて動画作成環境の観点ですが、一般的に動画編集周りは「メモリはあればあるほど良いとされています」*4なので、メモリを積めるだけ積む意義はあると思われます。
・・・が、私が作成している動画は「ゆっくりMovieMaker4(略称YMM4)」と呼ばれるソフトウェアトーク実況に特化したも同然の編集ソフトです。
manjubox.net
公式サイト上では明確な動作要件の記述は見受けられませんが、そこまで大容量のメモリは必要としないものと思われます。
少なくとも、動画編集ソフトとして一般的に知られているAdobe PremiereやBlackmagic Design DaVinci Resolveのようなプロ仕様の動画作成ソフトウェアではないため、恐らくYMM4を利用する上でメモリを64GBに強化する必要は無いでしょう。*5
デジカメRAW現像・編集の観点で64GBは必要か?
最後にデジカメRAW現像・編集の観点ですが、こちらも「メモリはあればあるほど良いとされています」なので、一見するとメモリを積めるだけ積む意義はあると思われます。
しかし、ASCII.jpの提灯記事(広告記事)での調査ではLightroom Classic*6での現像処理ベンチマーク結果で、メモリ32GB/64GBで大きな違いが発生しなかったとの情報があります。
ascii.jp
もっと言うならば、最近はクラウドベースのLightroomを主に利用しているため、ローカル側端末のメモリはそこまで必要ないのかも知れません。・・・実際問題、Apple M1の制約からメモリ16GBしか搭載していないMac miniでも不自由することはありませんし・・・。
現在のNUC13ANHi7はメモリ32GB構成のため、こちらは明確にメディア記事の検証結果もあることからメモリ64GBに強化する意味は(将来デジカメの画素数が「すごいこと」になり、求められるメモリが増大しない限りは)*7無さそうです。
客観的に判断すると不要
なんとか(NUC13ANHi7の)メモリを64GB化する理由を見出そうと無理矢理あれこれ考えましたが、無理に思い付いた動機すべてで(今の私が)64GB化する必要性が無いと言う結果になりました・・・。
別に増設する理由を見出す必要はありませんが、私の使い方では現時点で既に必要十分過ぎる容量を確保しているため、昔に比べて安価だからと言う理由だけで増設するのはあまり賢い選択ではありません。
・・・が、だからと言ってメモリを増設しなくても良い理由にはなりません。そもそも予防保守として将来に向けての投資と言う「頑張った自分へのご褒美でスイーツ」レベルの浅はかな考えで部品購入・メモリ増設しても、(耐え性がなく「きみはじつにばかだな」と笑われる可能性はありますが)第三者から叱られることはありませんし、購入に伴うリスクは自分自身の貯蓄減少だけです。
また、メモリに関しては大いに越したことはないので、金銭的な支障が無ければ多めに確保してしまうのも決して悪い行動とは言い切れません。
・・・これは、しばらくは「金が勿体無いし、既に過剰スペックだから必要無し!」と言う考えと「独身貴族身分なら2万円程度なんて些末な金額だろ!買っちまえ!」と言う考えのせめぎ合いになり、ある意味では非常に愉快な日々を過ごすことになりそうです・・・。
*1:私の場合、Macで無ければ困る!・・・と言うことは今はありませんし、なんならクラウド全盛期なのでPC依存となることはありません。そもそも私がMac使いなのは、Windows8登場時にデスクトップPCでもタブレットPC大前提のModern UI(旧名Metro UI)をゴリ押ししたことが原因なので、現在のWindows10/11に対しては可もなく不可もなしです。
*2:今までSimplenoteを利用して草稿を作成してきましたが、2023年8月上旬に大障害が発生して酷い目に遭ったので、現在UpNoteに移行中だったりします。
*3:なお交通量を大きく増加させるようなMODを入れると、AI車両の処理でCPU性能が重要視されるようになったりするとかしないとか・・・。
*4:随分と前から「にんにくは、入れれは入れるほど良いとされています!」と言うドカ食い気絶部寄りの動画を見ていまして、そのパkリスペクトです
*5:当然ながらエンコードなど高負荷が発生するタイミングなら多少なりの効果はあるでしょうが、エンコードはどちらかと言えばCPU/GPU性能が重要なので、極端に少なくなければメモリ容量は(素人が遊ぶ程度ならば)そこまで重要視するポイントでは無いかと思います。
*6:現在AdobeではRAW現像ソフトとしてクラウド対応のLightroom・オフライン版のLightroom Classicの2種類が存在します。
*7:ASCII.jpの記事では約1,800万画素ですが、ミドルハイエンドのミラーレス一眼は3,000万画素とか4,000万画素が当たり前になりつつあるので、画素数が3,000万画素を超えているミドルハイな機種を利用しているなら64GBメモリ化させる意味は出てくる・・・かも知れません。