Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

本格的にGPSロガーが欲しくなってきたので・・・

昨年の春先くらいでしょうか、唐突にGPSロガーが欲しい衝動に駆られました。具体的には、登山の携行品として利用されることもあるGARMIN製のハンディGPSが欲しい衝動に駆られました。
しかし、登山携行品に使われるようなものは高価なので、訳あり品(バッテリー非純正品で警告表示)で格安iPhoneと無償利用可能なGPSロガーアプリの組み合わせで妥協しました。・・・えぇ、GARMIN製のハンディGPSよりも訳あり品iPhoneの方が遥かに安上がりなので・・・。*1
sylve.hatenablog.jp
www.gpslog.jp

約1年間くらいこの組み合わせで利用してきましたが、無償利用可能な範囲だと限界が見えてきました。具体的にはログ保存件数の上限を迎えたため、一部のログデータを削除する必要が出てきたこと・削除が嫌な場合は課金する必要が出てきました。
アプリの課金は大変良心的な金額設定なので課金しても良いのですが、今回を機に思い切って本物のGPSロガー(当初欲しかったGARMIN製ハンディGPS)に手を出してみようと思い至った次第です。

購入候補の絞り込み

メーカーは(GARMIN製と)決めているものの、具体的にどんな機種にするかは決めていません。
現時点ではあまりにも漠然とし過ぎているため、まずは現行モデルの中から検討します。
www.garmin.co.jp

GARMINのハンディGPSで現在販売されているモデルは、大きくGPSMAP/eTrex/inReachの3種類に分類されるようです。

GPSMAPシリーズは見た目からして玄人向けのハイエンドモデルで、実売価格も大変なお値段になるのでGPSMAPシリーズは金額面を理由に除外します。

eTrexシリーズはミドルエンド〜ローエンドモデルで、金額的に都合の良さそうなグレードです。

inReachシリーズはGPSロガー機能はあるようですが、不測の事態に向けて衛星通信経由での連絡対応(具体的には救助要請)が主だった機能のモデルのため、機能面を理由に除外します。

ターゲットをeTrexシリーズに絞り込んだものの、現行モデルは(GPSロガーとして入手するには)金額面で躊躇します。
現行商品で一番安価なモデルは地図機能が貧弱、2番目に安価なモデルは(GPSロガーとして入手するには)高すぎるので、私の希望を満たす商品はありません。

費用を抑える手段として、日本地図が内蔵されていない英語版と言う選択肢があります。調べるとOSM(OpenStreetMap/乱暴に表現するならオープンソースGoogle Maps)ベースの日本地図が利用できるものの、日本語化周りについては色々と「アカンヤツ」な手法しか無いようなので*2避けたほうが良さそうです。

新品入手は価格面で躊躇・英語版は言語周りで問題があるとなると、状態の悪さを覚悟して中古品を探す方向になりますが、ハンディGPSの中古品は少なくとも秋葉原界隈では(私は)見かけたことがありません。
年明けに強行したハードオフ巡りのタイミングでも、それとなく中古ハンディGPSを探しましたが、当然ながら(ハードオフデジタルガジェット系の中古屋なので)見当たらず・・・。
sylve.hatenablog.jp

元々登山趣味があれば然るべき(中古品の)販売店に足を運べるのでしょうが、今の私には然るべき販売店の情報が無いため、Amazonの(発送:Amazon.co.jpに限定して)中古商品・オークションサイト・フリマサイトと珍しく手を広げて探した結果・・・。

今回衝動買いしたハンディGPSについて

  • 入手元 : フリマサイト
  • 商品名 : GARMIN eTrex Touch 25J
  • 浪費金額 : 税込み34,500円(中古)+3,810円(エネループ代)

珍しくフリマサイトを利用して、近年の情勢を鑑みて匿名配送に対応した出品者から調達と相成りました。・・・最近は氏名・住所などをどのように悪用されるか分かったものではないので、本当はオークション・フリマなどの個人取引は使いたくなかったのですが、個人情報非公開の匿名配送対応だったので個人的には異例な対応*3です・・・。

閑話休題eTrexシリーズでは現在のところ唯一のタッチパネル対応モデルのeTrex Touch 25Jを調達しました。
年式は少々古めの2016年式、グレードはローミドルエンドくらいですが、eTrexの2x/2xxシリーズとしては初めて電子コンパスを搭載したモデルです。

個人的な注目点は、収録されている日本地図が日本詳細地形図2500/25000に対応していること。Web上の情報を見る限り(発売年式にしては)比較的新しい2020年式の地図に対応と記載があるため、情報鮮度を意識した選定になります。
www.garmin.co.jp

バッテリーが単三電池仕様のため、今回初めてエネループプロも購入しています。
使い捨てのアルカリ電池でも構わないのですが、繰り返し利用することになるので充電池を買ったほうが結果的に安上がりになると判断し、少しお高いエネループプロ*4に手を出しました。

実際に触れてみる

無事にモノが届き早々にファームウェアなどの各種アップデートを適用させましたが、日本地図については2022年10月時点のデータにアップデートされたため、既に2023年式の地図が配布されていたようです。
Web上では2020年式とあり、情報のアップデートが行われていないようなので正直もっと正確な情報を提供して頂けると助かるのですが、ある意味ではガラパゴスな情報なので積極的な情報開示は実施していないんでしょうか?*5

地図データはさて置き、初めてのハンディGPSですが操作感に慣れるのが一苦労と言ったところでしょうか。一般的なポータブルナビや今まで利用してきたGPSロガーアプリのように「起動→マップ表示」の流れかと思ったら、eTrex Touch 25Jは(ハイキング・バイクなど)プロフィール選択画面が最初に表示されるため、「どうすりゃいいのよ?」と戸惑いました。
一応プロフィールで選択した項目によって最適な機能を選定・表示してくれるようですが、私のようにとりあえず行動軌跡を記録したいとの場合は「ハイキング」辺りを選択しておけば良さそうです。

行動軌跡の記録はプロフィール選択で自動開始・手動開始のどちらも可能ですが、最初に必ずGPS測位が入るため、なんとなく手動開始の方がいいような気がします。このGPS測位、スマホのように僅か数秒で・・・と思いきや*6意外と時間を要します。そのため、今までのスマホGPSロガーアプリ感覚で利用すると最初の数分間は記録がまともに取れないため、今の私としては注意が必要です。

また、完全にGPS測位のみでの記録なので様々な要素で誤差が大きく発生します。元々GPSは誤差が数メートル発生するものですが、都市部で鉄道・バスなどの公共交通機関に乗車する前提だと更に誤差が大きくなります。
初めてeTrex Touch 25Jを持ち出したタイミングで記録したログで、(東京の)吉祥寺から大泉学園付近のハードオフに足を運んでいるタイミングの記録ですが、まるで漫画男塾の直進行軍レベルで建物を破壊しながら突っ切るようなログとなっています。

これは恐らくスマホGPSロガーアプリだと(ある一定速度以上の場合は)道路を移動中と判断されてある程度の補正が入るようなので*7まるで建物を破壊して突き進むような表示は稀ですが、ハンディGPSだと愚直にGPS情報から記録するために都市部で周りがビルで囲まれ・更に乗り物に乗車している状況下だと、ある程度の誤差は許容せざるを得ないのかも知れません。・・・もしかするとカバンの中にeTrex Touch 25Jを入れているのも誤差発生の原因かも知れませんが、都市部で得体の知れない機械(ハンディGPS)を片手に持ってたり、カバンのストラップに付けて歩いてたら不審者*8として職質不可避でしょうが・・・。

バッテリー周りについては、動作確認で持ち出す前に1時間程度・翌日に実利用で10時間以上・翌々日に確認できる範囲では2時間程度までは動いたことを確認しています。翌々日の2時間程度は、出社するタイミングがあり持ち出したものの途中でバッテリー切れになり、具体的にいつまで記録できたかが残っていないためです。バッテリーが切れる寸前の記録を見れば具体的な時間は分かるのでは?と思われそうですが、A-GPSで補完可能なスマホGPSと異なり建物内に入るとGPS衛星をロストして現在地不明と出てしまうため、バッテリー切れ寸前のログが残っていないため不明です。*9
バッテリー駆動時間は大本営発表(メーカー公表値)では16時間ぐらいとされているため、(通常版よりもバッテリー容量の大きい)エネループプロ利用時に13時間程度と考えると些か少ない印象がありますが、前日に10時間以上利用したあとで電池交換せずに使い続けた・GPSロストして再捕捉するために必要以上に電池を消費していたことを鑑みると妥当な駆動時間なのかも知れません。

行動軌跡の確認について、eTrex Touch 25J本体だけでも確認可能ですが、GARMIN BaseCampと称するPCアプリを利用するのが無難かと思います。(上記の直進行軍なスクショもBaseCampで表示してます。)
www.garmin.com

しかし、このBaseCampは開発終了が宣言されているアプリで、メーカー公式の後継アプリが存在していません。
サードパーティ製アプリのカシミール3Dを利用しても行動軌跡は閲覧も可能ですが、個人的にはメーカー公式のアプリが存在して欲しいところです・・・。
www.kashmir3d.com

慣れは必要だが面白いもの

まだまだ専用機のお作法になれなければならない部分は多めですが、意外と面白いものです。
メインはGPSロガーとしてですが、本音を言うとGARMIN製なのでもっと精度高めに記録されるものと思っていた部分はありますが、補完情報などもなく・乗り物などに乗車中でGPS測位には厳しい状況にも関わらず道路から大きくずれること無く記録できているので、まぁ「こんなもんか」と言ったトコロです。
ただ、地図データが思った以上に新しいものに更新できた部分については、いい意味で期待を裏切られました。
発売開始が2016年のモデルではありますが、スマホのような頻度で新型モデルが登場するような機械でもないので、私が弄ぶモデルとしてはまだまだ長い間使っていけそうです。

まだまだ全部の機能を使いこなせている訳ではありませんが、せっかく中古品と言えど高い買い物をしたので、GPSロガー以外にも利用していきたいところです。
一応、GARMINのハンディGPSは背面にオプション装着用の共通レールが備わっているため、(二輪車や自転車向けの)ハンドルマウントブラケットオプションがありますし簡易サイクルコンピューターとしても使えるようですし・・・。*10

あと本格志向のハンディGPSを入手したので、適当な山に足を運んでみたいところです。流石に本格的な登山は装備面で無理ですが、高尾山とか筑波山とかケーブルカーなどである程度は軽装・・・と言うか町中を歩くような服装でも訪問出来るようなところに足を伸ばしたいところです。
眺めの良いところに足を運ぶなら、すっかり鳴りを潜めた写真趣味もきっと恐らくメイビー捗ることでしょうし・・・。

色々と使いこなすためにも、とりあえず今はポチポチと触れてeTrex Touch 25Jの操作に慣れて行こうと思います。

*1:手持ちのスマホに無償利用可能なアプリを入れてもいいのですが、常時GPS測位をする関係上バッテリーを酷使するので、専用にスマホを準備した方が(手持ちスマホのバッテリー劣化抑制などで)都合が良いので・・・。

*2:具体的な方法は書きませんが他機種向けファームウェア抽出・バイナリ書き換え辺りは可愛いもので(!?)、特定の販売ルート限定でのみ利用許可された旧型機種向けのファイルを利用する手法のようです。

*3:職業上、個人情報周りには煩いので過剰反応している部分はありますが、まぁ漏洩を避けたければ情報を提供しないのが一番の対策なので・・・。

*4:バッテリー容量が大きいようなので、常時GPS測位でバッテリーを使い続ける用途には適していると判断しての選択です。

*5:地図情報以外もそうですが、思った以上にメーカーからの情報が無くて結構戸惑いました。

*6:スマホGPSの場合、基地局情報など補完情報(A-GPS)で最初からある程度絞り込みがされるため、意外と現在位置表示までが早めです。

*7:ロガーアプリ以外だと、Google Mapsが顕著に補正が入る感があります。例えば電車で移動中、平行する道路を移動しているような形で表示されることが多々あります。

*8:登山途中ならば別にハンディGPSくらいは持ってても違和感はありませんが、都市部でとなると・・・。

*9:業務中にチラッと見たときは画面出てたので、もう2~3時間は動いてそうな雰囲気ですが・・・。

*10:今回入手したeTrex Touch 25Jの上位モデルであるeTrex Touch 35JはBluetooth対応なので、スピードセンサー・ケイデンスセンサーを接続することが可能なので、ガチモノのサイクルコンピューター化が可能です。