約1年くらい前ですが、JR東日本が「どこかにビューーン!」と称するサービスを提供し始めました。
travel.watch.impress.co.jp
dokokani-eki-net.com
簡単に「どこかにビューーン!」について説明すると、JR東日本のポイント(JRE POINT)を利用してJR東日本エリアの新幹線停車駅からランダムに行き先が指定される旅行サービスで、桃太郎電鉄シリーズ(すごろくゲーム)に出てくる「ぶっとびカード」のリアル版です。
厳密には申し込み時に候補が4箇所表示され、(その候補に納得の上で)申し込み確定すると数日後に最終的な行き先が確定するシステムですが、首都圏エリアを出発の場合は比較的近郊の(北陸新幹線の)軽井沢駅から(東北新幹線の)新青森駅まで本当にランダムに選択されます。
また、申し込み時の候補駅は1日に4~5回ほど「再抽選」が可能なので、表示された行き先候補に納得が行かない場合は(回数限定なので「ガチャマラ」と表現したほうが正しいかも知れませんが)リセマラも可能です。
そんな面白おかしいサービスですが、ちょうどJRE POINTが貯まっていた+漠然と何処かに行きたいと思ったので(どこかにビューーン!を)申し込んでみたところ、上越新幹線の長岡駅行きに決まりました。本当は1泊2日くらいで行きたいところですが、インバウンド需要復活に伴うホテル代『暴騰』*1のため日帰り予定です・・・。
とりあえず日帰りで長岡駅まで行くことは決まりましたが、「ぱらのま」に出てくるお姉さんの言葉が脳裏を過ります。
「(遠出してみたくなってしまった)限界まで荷物を減らして」
・・・あ、今回は画像を引用しているため、通常より手厚く出典を明記してます。*2
私の場合はどれくらい荷物を減らせるか
「ぱらのま」は鉄子(女性鉄道ファン)のお姉さんを主人公にした(作者kashmir先生の)エッセイ寄りのコミックで、主に東京近郊から中国・四国地方までの鉄道旅行記*3が描かれている作品です。
そんなコミックの中で、荷物が多いと自由度の足枷になるのではと考え、実際に荷物を減らしたどうなるのか・・・と言うのが冒頭の言葉です。
最終的にウェストバッグに収まる範囲に荷物を抑え、不自由が無いか遠出と言うことで「とりあえず大阪方面」と東海道新幹線に乗車したところで物語は終わっていますが、普段から荷物の多い身からすると(漫画の出来事と言えど)ウェストバッグだけで(東京近郊から)大阪方面と言うのは結構衝撃的な展開です。
私の場合は利用頻度は低くともiPad Proを持ち出すことが多く、腰への負担を考えるとリュックサックが必須なので、荷物を減らしての旅行は少しだけ気になっていました。*4
残念ながら私はお姉さんほど旅慣れしていませんが、今回「どこかにビューーン!」で新潟県長岡に行く機会を得られたので、お姉さんを真似して大きく荷物を減らして(日帰りですが)旅に出てみようと思い至った次第です。
目標はお姉さんと同じくリュックサックは使わない程度の荷物、理想はコサッシュに収まるくらいですが、旅慣れしていない素人が頑張りすぎると旅行が台無しに成りかねないので普段遣いの肩掛けカバンに収まる程度を目標とします。
何を持って・何を置いていくか
作中のお姉さんは、旅先で調達可否に比重を置いたランク付けを行い、持っていくもの・置いていくものを決めていました。
まずはお姉さんに倣い現地調達可否も考慮しつつ我流のアレンジを加えて、持っていくもの・置いていくものを決めました。
具体的には必要性A/B/C群+その他の4カテゴリーに分けて考えました。
必要性A群(絶対必須)
作中ではお財布・スマホ(スマートフォン)・切符や交通系ICカードなどが挙げられていた、絶対必須なものです。
お財布やスマートフォン・交通系ICカードは(首都圏エリアの)日常生活でも必須なので、このカテゴリ枠については作中のお姉さんと同じ認識です。
スマホについては意図的に「持っていかない」選択をすると、情報化社会では新鮮な体感が得られるのでは・・・と作中でも触れていました。ただ、情報化社会では緊急事態発生時に「詰む」ため、旅行時の荷物としては必須枠でしょう。・・・それ以前の話として、モバイルSuicaなどスマホ大前提のサービスを利用するため、下手をするとスマホはお財布以上に重要なものになります。
個人的な悩みどころとして、2台目のスマホになる仕事用スマホをどうするか。旅行中にスマホ2台は邪魔なので、休日のプライベート時間であることを鑑みると2台目のスマホは不要です。
・・・が、公私混同を避ける目的でスマホを分けてしまっているため、不測の事態が発生した場合の仕事関連の連絡用に持っていくしか無いのが現実でしょうか・・・。(直近JR東日本管内の新幹線が終日運休など、本当の不測の事態もありましたし・・・)
必要性B群(優先度高)
作中ではスマホ充電器・常備薬・コスメなどが挙げられており、「現地調達可能だが、あった方が便利」に位置付けされる荷物です。
ここは性別や旅程によりこのカテゴリ枠に含まれる荷物は変わってくると思いますが、私の場合はモバイルバッテリー(含むケーブル)・ワイヤレスイヤホン・予備メガネの3点でしょうか。
モバイルバッテリーに関しては、スマートフォンのバッテリー切れ対策としては必須です。今回はモバイルSuicaが欠かせないものになりますし、出先で調達可能でもそこそこの費用が必要なのでモバイルバッテリー(と必要なケーブル類)は優先的に持っていくべき荷物です。
ワイヤレスイヤホンについては娯楽要素が強めですが、今回は一人旅であること・(人によっては旅情の1つですが)移動中の騒音をシャットアウトする目的から、ノイズキャンセリング搭載のワイヤレスイヤホンは個人的には必須です。旅情として鉄道などの走行音を楽しむなら不要でしょうが、私の場合は静かに移動したいですし一人旅で話し相手も居ないことから、必要なものとして扱っています。
予備メガネは非常に悩ましいところで、旅行中に壊れることがあるか?と問われるとそんなことはありませんし、今の時代JiNS/Zoffなどの格安メガネ屋なら注文1時間程度で仕上がるので*5「(旅先の)現地調達可能」なものです。
ただし、メガネが壊れる=ノーメガネの視界不良な状況下でメガネ屋に行く必要があるため、安全面を考えると予備メガネを持っていった方が安全・確実です・・・。・・・そもそも今回は冬の新潟・長岡なので、積雪状況は分かりませんが雪国で足元が悪い中でノーメガネになると、素人判断でも「危険が危ない」どころの話ではなくなるので予備メガネは絶対必須レベルですね・・・。
必要性C群(優先度低)
作中ではお姉さんの趣味(?)を反映し、温泉入浴時のタオル類・濡れたタオルを収める小袋(ビニール袋)などを挙げており、雑に言うと「余程の僻地で無い限り、どこでも調達可能」なものに位置付けされる荷物です。
私の場合は「娯楽要素が極めて高く、旅行する上では絶対に必要とは言えないもの」と言う位置付けでしょうか?
普段持ち歩くことの多いiPad(iPad Pro)の他、カメラ趣味で持ち出すことのあるデジタルカメラ(コンパクトカメラのRX100M6)が該当するでしょうか。
とりあえずiPadに関しては思考停止で「不要」の切り捨て・留守番扱いとします。
暇潰しの道具としては大活躍のiPadですが、私の構成(iPad Pro 11-inch+Magic Keyboard)だとモバイルPC同然の装備で重量も1kgくらい*6ありますし、旅先に行ってまでiPadでカチャカチャッターンッ!と言うのは色々と駄目な気がするので、今回は持っていきません。
ただし、作中で「なんか文庫(本)入れときゃよかった」と思うシーン*7があるため、電子書籍端末のKindle Paperwhiteを荷物に含めるのは「アリ」なのかも知れません。
デジタルカメラに関しては、私の趣味が一応写真撮影なので持っていくこと自体に問題はありません。・・・が、何でもかんでもスマホで代替可能と言う訳ではありませんが、最近のスマートフォンのカメラは十分高画質・(後から編集しても破綻しにくい)RAW撮影も可能と至れり尽くせりです。それを意識してスマホを(些か旧型モデルになりましたが)iPhone 13 Pro Maxにしていますし、広角(35mm換算で13mm)・標準(同26mm)・望遠(同77mm)と3種類のカメラが搭載されているので(超望遠が必要な)野鳥撮影などを行わないのならば必要十分な構成です。
デジタルカメラを持っていかずに「あの時にカメラがあれば・・・」と後悔するリスクはありますが、カメラを持ち歩いたからと言って必ず写真撮影するかと問われると状況次第なので、今回は思い切ってカメラを持たずに旅に出てみようと思います。
あと何があったほうがいいかなー
作中でお姉さんが言ってたセリフそのままで、利便性の観点であったほうが・・・と言う荷物です。
お姉さんは両手が塞がらないためにペットボトルケース、折り畳み傘を挙げていました。
私の場合はどうするかと言うと、折り畳み傘はお姉さんと同じですが、悩むのは先日衝動買いしたハンディGPS(GARMIN eTrex Touch 25J)でしょうか・・・。
sylve.hatenablog.jp
現在位置の情報を取得するため「だけ」の機械を持ち歩く意味はありませんが、自分の行動軌跡を振り返るのは意外と面白いことですし、今回のように関東平野を飛び出すような旅行は(私としては)非常に稀なことです。
普段よりも遠出するときにこそ行動軌跡を取得することに意味が出てくるので、今回に限らずハンディGPSについては旅行のときに持ち出すことに意義が生まれると思うため、(大体AirPods Pro2台分くらいの大きさで)少し荷物になるでしょうがハンディGPSは持っていくことにします。
折り畳み傘については必要になったら適当なコンビニで買えば・・・と思うものの、冬の新潟・長岡は普通に雪が降っているでしょうから、折り畳み傘は必須になるかと思います。
普通の傘でも構わないとは思いますが、片手が塞がり荷物になることを考えると(最悪はカバンに付いてるカラビラ付きペットボトルホルダーに)引っ掛けて持ち運べる折り畳み傘の方が行動の自由度を高める観点では便利そうです。
・・・あと、現地調達の傘だと電車に忘れたりしそうですし、東京に戻った時に晴天にも関わらず傘を持ち歩いている不審者になりそうですし・・・。
最終的にどうなったか
荷物は普段利用している小型の肩掛けカバンに収まる範囲で済み、十分とは言えませんが小さい土産物を収めるだけの余裕もあるくらいに収まりました。
合わせてカラビラ付きペットボトルホルダーを取り付けているため、邪魔にならない程度の大きさ・重量ならばカラビラに引っ掛けて持ち運ぶことも可能です。
作中のお姉さんレベル(ウェストバッグ)では無いものの、私としてはチョットそこまで・・・と言うより「今日も秋葉原までお出かけですか?」レベルなので、関東平野を出て雪国まで旅行しに行く感じの荷物ではないです。
行き先が行き先なので防寒対策が必要ですが、少なくとも長岡は最低気温がマイナスになるものの、日によっては日中帯は10度に近い1桁台なので(雪国ナメンナ!って怒られそうですが)手袋を準備する・状況次第でマフラーを現地調達くらいの感覚で大丈夫そうです。*8
一体長岡で何が待ち受けているのか、絶賛情報採集中ではありますが最悪は新潟駅までアクセスが悪くない場所なので新潟駅まで行っちゃおうと考えたりもしていますが、何はともあれ楽しみの一言に尽きます。
その一方、時間潰しのためのiPad Proを持ち出さないため、それはそれで不安が過ります。作中のお姉さんも、荷物を減らした結果(現地調達に関連して考えることが増え)「自由度が減ってる?」と不安を露わにしています。
コミックでは旅に出たところで終わっているため最終的な顛末がどうなったかは明かされていませんが、ある意味「君の目で確かめてみろ!」と言うヤツなのかも知れないので、ここから先は実際に行動するのみです。
もっともお姉さんは恐らく宿泊前提、私は日帰り前提と旅程が異なるので顛末が大きく異なるでしょうが・・・。
いずれにせよ、「どこかにビューーン!」を利用した荷物を減らした旅行、楽しんできます。
・・・いえ、荷物を減らした旅行のブログ記事を書いてる暇があるなら長岡到着後のスケジュールを考えないとですね・・・。*9
*1:インバウンド需要でボロ儲けは結構なことでしょうが、ビジネスホテルも最低1万コースってのは・・・。
*2:普段が適当って訳ではなく、あまり出典を明記しなければならないような記事を書いていない・書くとしてもWebベースなのでURL紹介なので、タイトル・著者・該当ページ番号までキッチリカッチリ書くような記事が私としては珍しいと申しますか・・・。
*3:九州・東北・北海道はコミックとして描写が無いだけで、きっとお姉さんのことだから既に訪問済みなんじゃないかなーと勝手に思ってます。
*4:iPad Proには純正オプションのMagic Keyboardを装着し、Cellular版を選択したため単体でネット回線に接続できるので、割と(私が外出中にやりたいことが)なんでも出来ます。
*5:運転免許更新用にメガネを買い替えましたが、比較的混んでいるヨドバシアキバのJiNSで、会計終了後1時間で仕上がりました。
*6:実はMagick Keyboardが結構重たいので、俗称「お風呂の蓋」のSmart Cover Folioに置き換えるだけで随分と軽くなります。
*7:普段より荷物が少ないがために発生する不安(作中では自由度の低下)を調整するためのアイテムとして、文庫本が挙げられていました。
*8:物を知らない積雪が極めて稀な千葉の田舎出身なので、雪国だとこの季節は日中帯も氷点下以下くらいに考えていましたが、訪問するからと真面目に現地の天気予報を見ると少々意外な気温予報でした。
*9:実は記事公開日の翌日に出発と言うのに、長岡駅到着後の旅程がまだ決まってません・・・。困ったら(少し待ち時間が発生してしまいますが)特急しらゆきに乗って新潟行けばいいか・・・くらいなので、そろそろ本当に旅程を考えないと・・・。