Re:シルの日々の戯言。

散財が生き甲斐になりかけている、デジタルガジェット大好き自称黄色いネズミの戯言。

Synology DS218Play導入して1ヵ月くらいが経った

6月頭くらいに手持ちNASのASUSTOR AS-302TがNAS用OSのADM最新版(ADM 4.0)に対応しないことが判明したため、半ば衝動買いでSynology DS218Playを購入しました。
sylve.hatenablog.jp

(型番に18が含まれ、20「18」年式の旧型に見えますが)現行最新のNASで、DS218Playに合わせて調達したNAS向けHDDも驚くほどシーク音(カリカリとかガリガリとか言う音)が静かで、AS-302Tを調達した時のHDDとの違いに驚くばかりです。*1

前回衝動買い記録として書いたタイミングではデータ移行中だったので、データ移行も終わりある程度使い始めたタイミングの現時点で適当になにか記録を残しておくこととします。

デフォルト設定だとパスワードルールがキツい

近年利用するサービスでは、パスワードは一定以上の複雑性を要求されることが多々あります。例えば、英字大文字小文字・数字は最低限必須、推奨は記号も含めて10桁以上を求められる場合もあります。
しかし、Windowsのクライアント系OS(Windows10など)は標準だと英字小文字+数字の少々脆弱なパスワードでも設定が可能となっています。*2

今回導入したDS218Play(で動くNAS用OSのDSM 6.2)は、近年のパスワード事情に合わせて英字大文字小文字・数字を含んだパスワードが必要最低要件とされています。しかし、私の自宅内環境では(一応IT技術者を生業としている身にしては意識が大変に低くて愚かな)英字小文字+数字の組み合わせのパスワードを設定しています。

そのためNASに合わせてパスワードの見直しを行うか、現在利用している機器に合わせてNASのパスワード規則を脆弱にするか(英字小文字+数字の組み合わせでOKとするか)のいずれかを選ぶ必要が出てきました。
本来ならば時代に合わせて全PCのパスワードを強化する方向があるべき姿ではありますが、一人で何台パソコン使ってんだ!?状態*3なので、全PCのパスワードを変更するのは骨が折れるので今回はパスワード規則を脆弱にする愚かな選択としました・・・。

設定方法はDSMにログインして、コントロールパネル->ユーザー->詳細タブから「大文字と小文字の混合を含む」のチェックを外せば軟弱なパスワードの設定が可能になります。
・・・が、現在の状況を加味するとチェックは付けたまま、むしろ「特殊文字(記号)を含む」のチェックを付け、最小パスワード長もデフォルトの8桁から増やし、パスワードの使い回し防止のために、「パスワード履歴(回数)」で一定数設定するべきなのかも知れません。

ただ、そこまで厳密な設定を入れ込んでしまうと自宅環境で使うには利便性が落ちるので、多少の妥協は必要なのかも知れません。
それを考えると、とりあえずデフォルト設定である英字大文字小文字・数字の組み合わせでパスワードを考えて、手持ちパソコン側もそれに合わせるくらいの方が良いのかも知れません。

ストレージアナライザーが意外と便利

SynologyのNAS用OSであるDSMは、基本的には必要最低限の管理しか行えずチョット凝ったことをやりたい場合はパッケージセンター(スマホなどのApp Store相当)から機能を追加していく必要があります。

例えばディスク容量の使用状況をチェックしたい場合、DSMでは「ストレージマネージャ」を利用することになりますが、ストレージマネージャではディスク全体の何割使用中の情報はチェック出来ますが、どの共有フォルダがどのくらいの容量を消費しているかは確認出来ません。
AS-302Tで利用していたADMでは、(似たような機能が分散して実装されてて探しにくい部分はありましたが)共有フォルダ毎の容量を確認出来ていたのでこのままではチョット不便なので何か無いかと探したところ、「ストレージアナライザー」と呼ばれるツールがありました。
www.synology.com

ストレージの使用状況を分析するツールですが、スケジュール登録の上で集計するので使い勝手が良いとは言い切れない(=リアルタイムで情報を見れない)*4のですが、共有フォルダ毎の使用状況意外にユーザ毎・ファイルタイプ別の使用状況が確認できる上、「アナライザー」と言うだけあり、重複ファイルの確認も行えます。
この重複ファイル確認が思ったよりも有能で、長年蓄積してある程度は手動で整理したデータ群から重複しているファイルを探し出して「これ重複してるよ!」とリスト化してくれます。・・・整理の過程でバックアップとして残し記憶から消えていた不要なファイルや、判断不能扱いにしたファイルが実は別のフォルダに格納されてて「おるで!」と教えてくれるので、不要なファイルをドンドン見つけ出してくれます。

私の場合はカメラ趣味のフォルダで効果を発揮していまして、基本的に撮影・Photoshop Lightroomに取り込んだデータは、別途SDカードからNAS上のRAWデータ置き場に日付フォルダに保存してSDカードをフォーマットしています。・・・が、たまにSDカードの中身をNAS上にコピーしてフォーマットせずにそのまま次の撮影をしてしまうことがあり、結果的に既に退避済みのデータがNAS上に複数存在してしまうことが稀によくあります。
Synologyのストレージアナライザーでは、そのようなデータもちゃんと分析して「既にあるぞ?」と教えてくれるので、意味のない重複データを避けることができます・・・と言うか、ストレージアナライザーでモリモリとデータ重複が検出されたので、結構エライことになってました(白目)*5

ちなみに、このストレージアナライザーのレポート作成処理はそこまでゴリゴリと処理を喰うわけでもなく、1.3TBくらいのデータを5分も掛からずサクッと処理してくれるので、Synology製のNASを導入しているのならば思考停止状態で導入することをおすすめできるツールです。

ウィルススキャンはイマイチ

AS-302Tではウイルス対策製品としてApp Storeに公開されていたClamAVを利用していました。
そのため、DS218Playでも何らかのウイルス対策製品を利用したいと思っていましたが、パッケージセンターで都合よくAntivirus Essentialと言うそのままの名称のウイルス対策製品があったので導入しました。
www.synology.com

調べると一応こちらもClamAVエンジンらしいのですが、DS218Playがローエンドモデルだからなのかレスポンスが非常に悪くて微妙の一言です。*6
具体的には、ウイルス定義ファイルの更新に20分近く時間を要します。AS-302Tではバックグラウンドで動かすことが多いので具体的な時間は把握していませんが、20分なんて時間は掛かっていなかったと思います。またPCで利用しているSophos Homeもそんな20分もゆっくりと時間を掛けて更新するなんてことは無いかと思います。

また、Antivirus Essentialではデフォルトは差分スキャン方式(設定項目としては「スマートスキャン」)なので、データ移行後の初回スキャンは尋常ではないくらいに時間を要します。
具体的には1.3TBのデータ(デジカメ撮影後のデータがあるので細かいファイルが大量にある条件下)では1日以上スキャンに時間を要します。
AS-302Tではフルスキャンを行ったとしても丸1日スキャンに時間を要することは無かったので、スキャンに時間かかり過ぎと言う感が拭えません。*7

さらに、デフォルト設定が差分スキャン(スマートスキャン)なので一度チェックしたファイルは更新されない限りチェックしないので、定義ファイル更新で新たなウイルスが検知可能になったとしても既存ファイルは放置されてしまうのも気になる部分です。
個人的には週1回くらいは全ファイルチェックしたいところですが、スキャンに丸1日以上時間を要するとなると差分スキャン方式を選ばざるを得ないので、最終的にはPC側に搭載しているウイルス対策製品で保護されるとは思いますが、出来るならNAS上でどうにかしたいところです・・・。

利用する上ではパフォーマンスに問題は無い

私はNASはあくまでNASとしてしか利用していませんが、普通にNASとして使う分には何も問題ありません。
特にパフォーマンスが悪いとか、macOSから繋がらないとかネガティブな要素はなく、普通に使えています。

正しくは状況が状況で写真撮影に行けてないのでNASにSDカードの写真を入れるなど実際の使用感を綴れるような用途での状況は把握出来ていないのですが、AS-302Tを利用している時と変わらず利用することが出来ています。・・・むしろ内蔵ディスクが新しい世代のHDDになったおかげで「カリカリ・・・」のシーク音もほぼ聞こえず「動いてる・・・のか?」と思うくらいです。

本来なら写真の整理だったり、iTunesサーバとして使えたり、専用アプリでスマホ連携が凄かったり(小並感)いろいろと活用可能なんでしょうが、NASとしてやるべきことが出来るのならば個人的な不満はありません。

DS218Playを調達した時点では「妥協に妥協を重ねたとは言え、RAM 1GBはケチりすぎたか・・・(DS218の2GBくらいはあったほうが・・・)」と不安に思ったのも事実ですが、個人で使う程度ならばRAM 1GBでも必要十分です。
ただし、Antivirus Essentialを利用しているときは一時的と言えど使用率8割オーバー*8になってたので、様々な機能を活用したいと考えるのならばRAM 1GBでは容量が足りなくなるかも知れません。

ちなみにデータの移行は約8時間でした

前回の戯言日記を書いたタイミングではまだデータの移行が終わっていませんでした。
あのあとチェックを続けていましたが、最終的に約8時間ほど時間を要しました。

約1.3TBを1GbEで転送させていたので時間がかかるのは当然と言えば当然ですし、8時間で済むのなら次回データ移行時は夜間に行えば良いだけの話なので危惧することは何もない・・・のですが、8時間か・・・。

時代は既に10GbE、お金が無ければ2.5GbE/5GbEと言う状況になりつつありますので、そろそろ利用しているPC周りも1GbEから変更して行かなければ・・・と思いつつ、まだまだ良いお値段なのでいつになったら私のような末端ユーザーでも気軽に10GbE環境に移行出来るのやら・・・。

とりあえず次回NASの買い替えを行う場合は余裕を持って、しっかりと予算を組んで10GbE対応のモデルを購入できるよう心掛けていきたいところです・・・。

*1:AS-302Tで利用していたHDDは2014年発売のTOSHIBA MC04ACA300E、DS218Playでは2017年後半〜2018年前半くらい発売のIronWolf ST4000VN008です・・・が、アレ?今回調達したHDDって意外と古い年式・・・。

*2:Windows Server系やAD連携してグループポリシーで要件が定められている場合はパスワード要件が強化されている場合があります。

*3:面白おかしく書いてますが、実態として常用しているPCは数えるほどしか無いですよ?

*4:事前にレポートプロファイルと言うタスク登録を行う必要もあるので、初回だけチョット手間ですがレポート生成を手動で実行することも可能なので今まさに状況を見たい!・・・と言う場合は手動で動かせばいいだけの話になります。

*5:RAWデータってものによっては1つで数十MBあるのですが、それがゴロゴロ出てきまして・・・=結果的に数百MBも無駄にディスクを食ってた訳でして・・・。

*6:そもそもAntivirus EssentialはDS218Playより更に下位のグレードであるようなメモリ512MBモデルでは性能劣化の危険性があるとわざわざ警告が書かれているので、

*7:DS218Playのメモリが少ないことが原因なのか、ARMアーキテクチャが原因なのか・・・。

*8:手動スキャンしてた時、メモリ使用率が8割オーバーだったので「こりゃRAM 512MB機種じゃ駄目だって警告出すわけだ・・・」と思った次第です。

iPad Pro 11-inch/2021があったので・・・

私が愛用しているiPad Proは2018年式と少々古臭い年式となりつつありますが、大変に素晴らしいiPadです。
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このまま使い続けると思い込んでいましたが、秋葉原IOSYSiPad Pro 11-inch/2021(第3世代)を発見しました。
Apple M1を搭載していたり、5Gに対応していたりしますが、正直私はiPad Pro 11-inch/2018で不自由していません。

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・・・iPad Pro 11-inch/2018で不自由してねえっつーてんだろ!!!11*1

今回衝動買いしたiPad Proについて

  • 入手元: イオシス
  • 商品名: Apple iPad Pro 11-inch/2021 256GB Wi-Fi+Cellular(SIM Free)
  • 浪費金額: 税込み107,800円+22,800円(Magic Keyboard)+1,018円(ガラスフィルム)

自重し切れませんでした。
中古ランクAでかなりお値打ち価格だったので飛び付きました。発売直後なのでメーカー保証も十分残っているので何も気にする必要の無いモデルです。
強いて難点を挙げれば容量が現状維持の256GB、1TB以上のモデルならメモリが16GBと素敵なこととなりますが、そこまでiPadで重量級な処理を行う予定が無いので気にしません。

衝動買いではありますが5G対応と通信規格面で新しい世代に対応させるべく+実家側のiPadをリプレースするために*2現在(この草稿を綴っている時点ではまだ利用中の)*3iPad Pro 11-inch/2018を捻出する目的もあります。本当は実家向けに適当に安価な中古個体を調達しようと思ってましたが、自分のiPad Proをリプレースして横流しすることを選びました。

ついでにキーボードも遂にSmart KeyboardからMagic Keyboardに移行しました。・・・今まで利用してきたSmart Keyboard Folioは第1世代のiPad Pro 11-inch/2018専用のシングルカメラ向けなので*4使い回しが出来ないと言うのもありますが、3世代に渡ってSmart Keyboardを使ってきたので今回はMagic Keyboardでも・・・と思った次第です。*5

本音を言うとタブレットとして縦持ちでiPad Proを使えなくなるのでMagic Keyboardは否定的な思考でした・・・が、近年は(通信回線内蔵の)モバイルPCとしてiPad Proを利用することが多く、タブレットとしてはiPad mini 5を利用することが多いので大丈夫か・・・と思った次第です。

Magic Keyboardが思った以上にいい感じ

Apple M1搭載で5G対応の最新鋭なiPad Proですが、正直なところ5G馬鹿っ早wwwとか、超レスポンスはえぇwwwとか世間様が望んでそうな感想はありません。

Magic Keyboardが思った以上に素敵で、私の中では全部Magic Keyboardに全部持っていかれた感が拭えません。

正直なところ、iPadBluetoothマウス対応したときにマウスカーソルのダサさに悪い意味で電撃的衝撃*6を受けてしまい、Magic Keyboardは良いがタッチパッド?クソダサ丸型カーソル強要?ヤダー!と思考停止状態に陥っていました。

しかし、時代の流れとともに丸型カーソルのデザインも変化して今では普通のパソコンのようにテキストボックス近辺にカーソルを持っていけば見慣れたI字カーソルに替わるので、生理的嫌悪感が消えて普通に使っても良いと思えるようなデザインになっていました。
その状態でペチャペチャッパーン!のような情けないタイプ音のSmart Keyboard FolioからMagic Keyboardに乗り換えなので、「やっべw普通に使えるwww」と草を生やし散らかして除草剤が必要なレベルです。
普段HHKBやRealForceを利用しているので、それらと同等かと問われるとそういう訳ではありません。
長らくSmart Keyboardを利用してきましたし、それが純正キーボードとしては当然と言う思考回路だっただけです。なので決して良いキーボードとは言えないものが、ノートPCと同じようなシザーキーボードになっただけです・・・が、こんなに打ちやすいキーボードだったとは・・・。*7
sylve.hatenablog.jp

・・・とは言え、Magic KeyboardだとiPadを縦持ちで使うことが出来ないので(Magic Keyboardから取り外して使う必要があるので)、あるときはキーボード・あるときはタブレットでポチポチと使いたいと言う場合はSmart Keyboard Folioを使い続けたほうが良いので、使い方を見定めてからチョイスすると幸せになれるかと思います。*8

5Gの恩恵は当分先

せっかくなので5G対応のSIMに交換したりアレコレ手続きを進めましたが・・・、・・・山手線沿線ならまだしも、都心部の放射路線はショボいどころの話じゃないので自宅環境では燦々と輝く4Gの文字列しか見えません・・・。

契約引き継ぎなのでauのサービスエリアマップを見ていますが、なんだ凡例のカラーとマップ上のカラーが見分けにくくてアレゲでエリアマップを見てると目がショボショボしてきます・・・。
ただ、予定エリアは多けれど実際に対応となると秋以降と称するエリアが多いのでまだまだ5Gに手を出すには時期尚早という感が拭えません。

比較的足を運ぶ・・・と言うかジャンク屋巡りする秋葉原エリアは、ヨドバシアキバ方面はそこそこですが、俗に言うジャンク通りは早くて秋以降と言うカラーリング・・・に見えるので、ワタシが最も足を運ぶエリアは5G非対応のようです・・・。

ただ、都心部基地局の5G転換化(NR化)でボチボチと広がりを見せているので2022年初頭には不自由しない程度にはエリアは広がっていると思われます。

早いところケースは欲しいところです

世代交代したので、今度こそ数年間の買い替えは行わない予定ですが、Magic Keyboardにも対応する保護ケースが欲しいところです。
先日調達したApple Watchのケースの発売元でカーボン調のケースが無い訳ではないのですが、残念ながらiPad Pro 11-inch/2021には非対応・・・。

新商品として7月上旬発売予定と書かれているので近日中に発売されるとは思いますが・・・、・・・多少高くてもポチってしまうこと間違いなしなので早く出してほしいところです・・・。

・・・いえ、iPad Pro 11-inch/2018は本体ケースなしで約2.5年使ってきましたが、SIM認識不良で2回も本体交換しているので多少の擦り傷があっても、交換で新品になってましたので(白目)*9
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しかしMagic Keyboardに対応する本体ケースが販売していたとは知りませんでした・・・。厚みの都合で不可能と思い込んでたので、持ち運ぶ機会が多いこともあるので早いところ本体ケースが欲しいところです・・・。

*1:予測可能回避不可。

*2:実家側は現在iPad 5th(2017)を利用中、今回のiPad OS 15で切り捨てられると称されてたモデルです。

*3:後述の通りMagic Keyboardも一緒に買ったので、最初で最後の(!?)2018年式iPad ProとMagic Keyboardの共同作業中なう。

*4:iPad Airの第4世代もシングルカメラで似たような感じだから使いまわせそうですが、適合的には第1世代のiPad Pro 11-inch専用です・・・。

*5:この人、デレステ目的でiPad Pro 12.9-inch初代を買って、そのときにSmart Keyboardも買って使ってたんですよ。

*6:一言で言い表すなら、クソデカ丸型カーソル。Appleらしからぬデザインだった気がします。

*7:下記のリンクの通り4年半以上前からペチャペチャなキーボードを使い続けてきたので、ノートPCでもよくあるようなキーボードになっただけで手放しで褒め称えちゃいますわ・・・。

*8:IOSYSの中古Aランク品で安く調達したと言えどMagic Keyboardって2万越えますので・・・。Smart Keyboard Folioだとその半額以下で買えちゃうので・・・。

*9:しかも2回目の交換が保証切れる当日で、1日でも遅れてたら交換費用をフルプライスで払うことになってかなり危なかったと言う・・・。

NUC8i7HVKの後釜として1台PCの見積りを取ったら20万を超えたでござる

先日発表されたWindows11、CPUの足切りで愛用しているNUC8i7HVKがKaby Lake世代でアウトオブ眼中とされることが判明したので代替マシンをどうするか頭を抱えています。
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NUC8i7HVKは現状ATS(American Truck Simulator)とATSプレイ動画作成環境と化しているので後釜を作らずとも良い*1と言うのが真理ですが、来るべくWindows11時代に向けて1台PCを用意しておきたいと思うのも事実です。

正直、NUC9i9QNXとかに*2手を出そうかと迷走し始めているので、秋葉原で一式作った場合の見積りを取ってみたのですが・・・。
www.intel.co.jp

希望の構成

ちらっと月次浪費集計日記で構成は出しましたが、見積りを依頼する前に希望する構成を考えておく必要があります。
現状、私の希望は以下の通りです。

  • Ryzen 9 3900搭載
    • 理由は単純に型落ちとなり、お安い価格(4万前後)になってるから。
    • あと、今まで多くても6C/12TのCPU*3しか使ってないので、12C/24Tはチョットした憧れなので。
  • mini-ITX
    • NUCからの乗り換えなので筐体サイズはなるべく小さめ。
    • mini-ITXでもケースサイズは極力抑えたい。
  • GeForce GTX 1050 Ti以上のグラフィック性能
    • 現状利用しているNUC8i7HVKはRadeon RX Vega M GHを搭載しており、これがGeForce GTX 1050 Ti同等と言われているので、最低GeForce GTX 1050 Ti以上のグラフィック性能は欲しい。*4
    • GPU自体はNVIDIAだろうがAMDだろうが構わない、買い替えるならば現状のRadeon RX Vega M GHより高性能なモデルが欲しい。
  • その他は現状維持
    • RAMサイズは32GB、SSDは1TBくらい・・・と言う具合。
    • 買い替える機会だから64GB RAMとか2TB NVMe SSDとかでも良いが先立つモノが無いので金額を抑えられる部分は抑えたい。

正直、CPU以外は高望みしていません。
CPUも高望みの原因が現状よりもコア数が多いと言う理由なので、最悪はRyzen 7 3700X程度までグレードを落としてもコア数・スレッド数両方とも増えます。*5

ネックなのは恐らくグラフィックカードの価格高騰、ピークは過ぎた感がありますが、未だに価格が高止まりしているので今回の導入コストを爆上げさせる最大要因になっています。
幸いなのが、現状がGTX 1050 Ti相当の性能なので最新鋭であるRTX3090のような最上級品を求める必要は無いと言うこと・・・。ただしハイエンドからローエンドまで皆等しく価格高騰しているのでどのくらいネックとなるのかが見えません。

ケース選定が最低だった

都民なので(!?)先日秋葉原リアル店舗で見積りして貰いました。
・・・自作自体が久し振り*6と言うのもありますが、単純にパーツ選定が面倒くさくなったと言う理由もありますけど・・・。

ただ、店頭で一目惚れしたケースが災いして偉いこととなりました・・・。
www.fractal-design.com

小さいケースでグラボも近年標準的となってしまった2スロットカードにも対応、さらに全長290mmオーバーにも対応と素敵なケースです。・・・素敵なケースですが、お値段が店頭価格2万円と素敵じゃないのがアレゲ・・・、しかし一目惚れしたのでそのくらいの贅沢はします。

・・・が、どうやら俗に言う「窒息」ケースのようで、エアーフローがあまりヨロシクナイとのこと・・・。仕様を見る限り下部から吸気・後方と上部から排気とありますが、下部ギリギリまでにグラフィックボードを搭載する上、そのグラボの排熱が上部に排出されるのでCPUが排熱をもろに浴びる構成となります。上部にいくつかのパネルから選ぶこととなりますが、GPUを搭載する場合は排熱効率を考えてメッシュパネル択一となるので自由度が極端に低くなるケースとのこと・・・。

さらにグラボは全長290mmまで対応とのことですが、実はSFX電源を選択した場合のみで、比較的割安なATX電源を使おうとするのなら実質的に200mm以下に抑える必要があるとのこと・・・。ついでに3.5インチHDDを搭載する場合はCPUクーラーの高さが著しく低いものを要求されるとのこと。流石に3.5インチHDDを積む予定はありませんが、本当頭を抱える構成になる酷いケースとのことです。

見積もった結果

見た目重視の窒息ケースでGPUをGTX1050Ti以上と言う制約の中で、担当者の頭を抱えさせること十数分、出てきた見積り結果は・・・OS込みで23.5万円。*7

・・・にじゅうさんまんえん!?

マザボがB550と型落ち品で使うにゃ新し過ぎる世代と言う部分がありますが、これはEra ITXのフロントUSB-Cを有効活用させるためには格安型落ちマザボでは対応不可のため、マザボだけ現行世代と言うことに・・・。
更にグラボはGTX1660Superと1050Ti以上だけど・・・と言う微妙な選定は、窒息ケースが原因なのと、最近はPCIeの横幅よりも巨大なGPUクーラー搭載品しか無いので横幅がPCIeの幅からオーバーしないサイズから選定なのと、排熱を考慮するとGTX1660シリーズが限界、自己責任でRTX3060積めるけど・・・と言う選定。

一方CPUの選定自体はこの窒息ケースに合ったTDP65Wモデルなので問題なし。水冷も考慮したが流石にそれはオーバースペックらしいので通常の空冷クーラーから適当なのをチョイスです。

です・・・が、にじゅうさんまんえんか・・・。いや、そんな見積りになった理由は分かります。ちっちゃいケースで割高な構成になるのは分かるのですが、23万円は流石に・・・。*8

落とせる部分を探してみた

流石に23万円は無理なのでもらった見積りから妥協できる部分を探してみました。

  • SSDを妥協する。
    • マザーに合わせてPCIe 4.0(Gen4) x4のSSDを選んでいただいたが、これをPCIe 3.0(Gen3) x4の旧世代モデルに変更する。
    • 世代そのまま容量半減と言う手もありますが、現状NUC8i7HVKでシステム領域のSSD容量をケチったので妥協せず1TBドーンと確保したいところ。*9
  • マザボを妥協する。
    • 同じくB550でもフロントUSB-Cを諦めるならばもう数千円安いモデルが選べますし、B450世代の旧世代にすればもっとお安くできます。
    • 調べればサードパーティ製の内部コネクタ変換パーツがあるので、思い切ってB450世代までグレードを落としてフロントUSB-Cは変換部品経由で利用するのも一つの手か。

  • グラボを見直す。
    • これは見積りしたショップの通販上でITX適合を謳うGTX 1660 Tiがもう少しお安い価格で出ていたので、このボードに変えてみる。
    • この変更で数万円単位の節約になるが、問題は店頭で入手可能か、同じような価格になるかと問題点は山積み。
    • 更にサイズ的に収まるかどうかは机上計算のみ、追加電源の端子の位置を考えて大丈夫かの確認が必要。
  • 電源を妥協する。
    • 見積り時は余裕をもって650W電源だったが、TDPが低いCPU、下位グレードのGPUを考慮して450W電源に抑えると、数千円ほどお安くできます。
    • 余裕なし・・・は言い過ぎですが余力が少ない状態で使うことの是非がありそうな気がするので、この辺は要相談か・・・。

ショップの言わばプロの見積りに対し、素人のパソコン馬鹿がケチを付けると18.5万円くらいには抑えられる見込みです。

・・・それでも、じゅうはちまんえんなのか(白目)

もっと妥協に妥協を重ねた場合、SSDをNUC8i7HVKのデータストレージにしているCrucial P1 1TBにすることでストレージ代は0円に出来なくは無いですし、電源を現在は80PLUS GOLDのモデルをSILVER・BRONZEに落とすなどで予算を抑えられると思いますし、究極の手としてはNUC8i7HVKのシステム領域に紐づいてるSSDを移植することで「SSDと合わせて買ったDSP版のOSですが何か?(機種変しますた!)」と言う手も取れなくはないのでOS費用を更に抑えられなくは無いです。*10
根本的にEra ITXと言う窒息ケースから、もう少し余裕がありグラフィックボードの選択候補も広がりお安いケースに変更すると言うのも一つの手ですが、省スペース性は譲れないので、無理矢理予算を削ったとしても15万円前後が限界下限費用となりそうです・・・。

American Truck Simulatorさえやらなければ更新不要

正直、Windows11にアップグレード出来なくともWindows10はまだ数年間は利用し続けることが出来ますし、実質的に私がWindows10を必要としている理由はAmerican Truck Simulatorだけなので*11今回更新せずに、Windows10 EOLと合わせてゲーム卒業としても良いのかも知れません。
それまでにまだまだゲームで遊びたいと言うのなら、その時に機器買い替えを行えば良いだけです。なにより、先送りにすることで異常な価格高騰が続く今の時期を外すことが出来るので、状況次第では先送りにした方が安く必要な環境を作ることが出来るのかも知れません。*12

それ以前のお話として、前回触れたときにも記載した通りもうmacOSに移行すると言うのも一つの選択肢です。
ちょうどアーキテクチャ変更が行われて脱Intelが行われ、Intelが恨み節タップリに不正ベンチマーク結果で貶そうとしている大変すばらしいApple Siliconで省電力・ハイパフォーマンス環境が既に存在して、自称リーカーが出る出ると騒いでいる次期Apple Siliconで映像出力とメモリ上限量が緩和されるらしいApple M1X/M2が搭載されたMac miniが発表されれば、手持ちMacBookPro 15-inch/2018から移行する予定*13なので、もうそれ1台で過ごすのも一つの手です。
ただ、Apple Siliconがどのくらいの年数をサポートするのか。従来のIntel版のようにものによっては7~8年くらいはOSのアップデート対象となるのかが分からないので不安な部分はありますが、後先の無いIntel版を使い続けるよりは未来のあるApple Silicon版に切り替えて行きたいところです。

いずれにせよ、今はまだ情報だけが出て実際にどうなのかが不透明な状況なので馬鹿の一つ覚えで動くのは時期尚早なのかも知れません。
とは言え、未だにHaswellを使い続けているような方は「Windows10 EOLまでまだ使える!」では無く、積極的な買い替えを検討したほうが良い頃合いなので計画立てて買い替えることをお勧めします・・・。

*1:背景として、ゲーム以外はもうmacOS環境で十分なので、出る出ると言われ続けているApple M1X/M2のMac miniが出たら環境を移行してしまおうと考えています。

*2:現状のNUC8i7HVKの後継でPCIe x16搭載の頭がおかしいNUCです。

*3:Windows系で言うと過去に使ってたCore i7-980X(6C/12T)、macOSまで含めると今利用中のMacBookPro 15-inch/2018のCore i9-8950HKなので、そろそろ最低でも8C/16Tくらいは手を出してみたい。

*4:実はこれがネック、小型筐体にグラボ搭載は窒息上等に近い有様です・・・。

*5:Core i7-8809Gが4C/8Tなので、単純にコア数を増やしたければRyzen 5 3600も6C/12TなのでNUC8i7HVK乗換えの観点ではコア数を増やすと言う目的自体は満たせます。

*6:なんだかんだMacやノートPCと言う既製品ばかり使ってますし、NUC8i7HVKもパチパチ部品嵌めるだけで「自作」の範疇に含めるには・・・と言う有様ですし・・・。

*7:上記ケース、構成はRyzen 9 3900/RAM 32GB/NVMe 1TB SSD/GeForceGTX1660Superです。

*8:23万円あったら、メモリ容量は16GBまでですがApple M1積んだMacBookPro 13-inch/2020の上位モデルでRAM16GB・SSD1TB構成にしたものが余裕で手に入るお値段で、正直自作にしても・近年のPCパーツ高騰を鑑みたとしてもチビるで・・・。

*9:窒息ケースですが2.5インチHDD/SSDが何弾か積めるので、システム領域に1TBドーン、Steam領域は後々2.5インチHDD/SSDRAIDで組んで適当にドーンで良いかなと・・・。

*10:但し、予算をケチって256GB SSDなので純然たるシステム領域としか使えず、データ領域としては別途2.5インチSSDなどで領域を確保する必要があります・・・。

*11:A列車で行こう9は流石に・・・もう良いかなと。最終メジャーバージョンアップも終わり、パッチ提供も無くなりましたし、1.5万くらいかけて新たにライセンス調達したもののほとんど遊んでいませんし・・・。

*12:今回目論んだ構成と同じような環境を、価格高騰が落ち着いた数年後は10万チョットで組めるかも知れませんし・・・。

*13:入手が2018年末なのでまだ3年程度しか使っていませんし、入手したときは使い続けると言ったものの、流石にApple Siliconで独自プロセッサへガチ移行すると言うのは読めませんでしたので、まぁしゃーない。